外壁塗装の超学べる話
外壁塗装で多くの業者が見落とす難付着サイディングとは?
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外壁塗装を行う上で業者選びはとても大切ですよね。
相見積もりをして、複数の施工店のサービスや価格を見比べるのは今や常識といってもいいでしょう。
しかし、住宅リフォームは需要の高い業界ですし、リフォーム会社を立ち上げるのは特別な資格が必要なわけではないため、日々「工務店」や「リフォーム会社」を名乗る業者が増えています。
その中の大半が中途半端な知識で「リフォーム会社」を名乗っているというのがこの業界の実情です。
業者選びは、全てがそうではありませんが、ホームページがあるか無いか、実績があるかどうか、会社案内などの資料があるかどうかも重要になってきますので、しっかりと検討しましょう。
そんな中、外壁塗装を検討中で、もし自宅のサイディングが「難付着サイディング」であった場合、中途半端な知識の工務店に外壁塗装を依頼してしまうと取り返しのつかないことになるので注意が必要です。
難付着サイディングとは
難付着サイディングとは、外壁材であるサイディングにフッ素・無機・光触媒などで、コーティングが施されているサイディングボードのことです。
コーティングされているので汚れがつきにくく2001年頃からこの難付着サイディングが使われるようになってきました。簡単に言えば、一般のサイディングよりも少しグレードの高いサイディングです。
このサイディングボード自体は大変素晴らしいもので、現在の戸建て住宅の主流である窯業系サイディングはもちろん、最近シェアを拡大している金属系サイディングにも難付着サイディングボードが存在します。
ただし、塗装をする場合には注意しなければならないことがあります。
それは汚れがつきにくいぶん、塗料も密着しにくいという点があるからです。
難付着サイディングだと気付かずに一般的な塗装工事をしてしまった場合、ほぼ確実に2〜3年で塗膜が剥がれてきてしまうでしょう。
塗装したばかりの状態でも、例えばガムテームなどを貼ってベリっと剥がすと、簡単に塗膜が剥がれてしまいます。それほど難付着サイディングには塗料が密着しないのです。
かといって塗装ができないわけではありません。
外壁塗装は一般的に、下塗り・中塗り・上塗りの3度塗りを行いますが、この中で「下塗り」は、中塗りと上塗りの塗料を外壁に密着させるために塗るものです。外壁材に合った下塗り材を使います。
この時、難付着サイディングなどの材質に適した下塗り材を使うことで、通常通りに塗装することが可能になります。
しかし難付着サイディングは、見た目だけでは一般的なサイディングと見分けることが難しいため、難付着サイディングの存在を知らない業者や営業担当にあたってしまうと、そのまま通常の塗料で塗装を提案してしまう恐れがあります。
そのまま工事が進んでしまえば取り返しがつかず、ほぼ確実に2〜3年で塗膜が剥がれてきてしまいます。
これを避けるためにも、ご自宅のサイディングは難付着サイディングであるかどうか、あらかじめ調べておくか、わからなければ最初の段階で信頼できる業者に調査を依頼しましょう。
一般的には物件の図面で確認するのですが、紛失してしまった場合は私たちのような専門家による目視や触診、ラッカーシンナーなどを使って調べることが可能です。
そもそも難付着サイディングは一般的なサイディングよりも長持ちするので、10年経っても綺麗なことが多いです。10年以上たってもチョーキング(指で擦った時に塗料が指に付着する現象)がほとんど無い場合や明らかに見た目が綺麗なままの場合は、難付着サイディングであることを疑った方がいいかもしれません。
ただ、難付着サイディングだからといってまだしばらく塗装しなくてもいいのかというと、必ずしもそういうわけではありません。
もちろん一般的なサイディングよりも寿命は長いのですが、結局目地のコーキングなどは劣化してくるので、雨漏りなどを防ぐためにそれらのメンテナンスは必要になってきます。
目地コーキングのメンテナンスのためだけに足場をたてるのも馬鹿らしいですから、どうせ足場を立てるのであれば塗装も一緒にしてしまったほうがいいでしょう。
このように、単に「外壁塗装をする」といっても、リフォーム会社や営業担当によっては取り返しのつかない提案をしてくるところもあるということを頭に入れておかなければなりません。
繰り返しますが、この難付着サイディングに関しては、その存在すら知らない業者というのが本当に多いので、思い当たるお家の方は本当に気をつけてください。
四季彩ホームには経験豊富な職人と、日々勉強会を欠かさない知識豊富なスタッフがたくさんおりますので、安心してなんでもご相談くださいね!