外壁塗装の超学べる話

外壁塗装の「自社職人施工だから安心・高品質」は嘘?言葉のマジックに騙されるな!

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外壁塗装の「自社職人は安心・高品質」は嘘?

「自社職人」

多くの方達がこの言葉に翻弄されている事実をご存知でしょうか。

外壁塗装を行う工務店や、リフォーム会社のHPやチラシなどで

  • 「自社職人だから安い!」
  • 「自社職人だから安心!」
  • 「自社職人だから高品質!」

という謳い文句をよく目にしませんか?

これには注意が必要です。実はむしろ逆で、施工の質が悪くなる可能性があります。

「え?どういうこと?」と思ったあなたのために、その「リフォーム業界の闇」ともいえる理由をぶっちゃけます。

まずは「自社職人」の定義ですが、これは元請会社(お客様と実際にリフォームのご相談をして工事の契約を行う会社)に社員として属している職人のことです。

多くの場合は元請け会社が工事の契約を行い、下請けの職人に工事を依頼するという形式が一般的です。下請け職人にお願いする工事費に、元請会社が金額を上乗せしてお客様に工事費をご請求するわけです。

  • 元請会社は、集客+お客様への営業
  • 下請け会社は、施工

このように役割分担がされています。

しかし「自社職人」の場合は、元請会社に職人が在籍しているので、集客+営業+施工を全て一つの会社で行います。これにより金額を上乗せする必要がないので、工事費が安くできるというのが強みです。

たしかに自社職人であれば工事の価格を安くすることは可能です。下請けの職人は独立して商売してるわけですから、自社職人、すなわち社員に払う給料よりは高くなるのは当然のことです。

しかし!

外壁塗装に求められるのは価格よりも「10年先15年先まで持続する品質」であると四季彩ホームは考えています。

その「品質」を求めた場合どうでしょうか?

冷静になって考えてみると、自社職人であることが工事の質や安心感につながる根拠はどこにもありません。実はむしろ逆なのです。

自社職人に任せると工事の質が落ちる可能性があります。今回はその理由をひとつづつお話しします。

①職人の給料の問題

様々な種類の職人が存在しますが、実は塗装職人というのは職人の中でもお給料が安く、正社員として職人をしていても月給28万円〜35万円が平均所得であると言われています。

たとえば足場職人の平均所得は38万円〜45万円であり、塗装職人は比較的安いお給料なのです。
(もちろん会社の待遇や経験年数などによって差はあります)

昇給したとしてもあまり大きな金額は望めません。お客様への工事費を上げるわけにはいきませんし、一人でできる施工量はどうしても限られるので、よほど会社が軌道に乗っていないと給料を上げることなんて難しいでしょう。

つまり何が言いたいのかというと、ある程度の技術を身に付けた塗装職人は、お金を求めて会社を離れ独立していくのです。

お金の話はあまりいい気分はしませんが、綺麗事を並べていても「業界の本音」を伝えることはできません。職人さん達にも家族があり生活があるのです。独立して元請会社から工事を受注した方が余裕のある生活ができる可能性が高いのです。そして腕に自信があるからこそ独立をするのです。

つまり腕のある職人さんほど次々と独立して会社にいなくなってしまうので、「自社職人」は見習いレベルの職人が残っていくことになるのです。

価格が安いからといって、この先10年以上関わることになる施工を、見習いレベルの職人に任せられますか?

答えはNOです。10年15年先まで残るリフォームですから、ある程度の金額を払ったとしてもベテラン職人に任せた方がいいに決まっています。

誤解しないでほしいのですが、勤めてる会社を愛し、誇りを持って社員として職人を続けているベテランさんもいらっしゃいます。ただ、そんな職人が多く在籍している会社はかなり少ないでしょう。HPなどにはいくらでもいいように書けてしまいますし、本質はわからないのが現実です。

結論

下請けのベテラン職人にお願いする方がより確実に質の良い施工をしてくれる!

②責任感の問題

自社職人はあくまで会社員です。いざとなれば会社が守ってくれますし、ミスをしても給料がいきなり無くなることはありません。

一方、独立した職人は1度でもミスをすれば、元請会社から仕事をもらえなくなる可能性があります。それこそ1件1件の工事を命がけで施工しているのです。

自社職人に責任感が無いわけではありませんが、独立職人とは立っている状況が違います。

独立職人は自分の生活・家族の生活がかかっているわけですから、無責任な仕事をする可能性は限りなく低いのです。むしろ今以上に元請けから信頼を勝ち取るために、1件1件丁寧に綺麗に施工を行う職人さんがほとんどです。

結論

独立職人の方がより責任を持った仕事をしてくれる!

③そもそも「自社職人」が嘘である問題

多くの人は「自社職人は安心」という思い込みがあるため、多くの塗装会社が自社職人施工をアピールしたがります。これは「塗装会社あるある」なのですが、事実これを読んでいるあなたも当初はなんとなくそう思っていたのではないでしょうか?

一人でも会社に自社職人がいれば、「自社職人がいます」と謳うことは可能ですが、実は、元請けからのお願いは断りづらいのをいいことに、「うちの自社職人という設定にしてほしい」と下請け職人に指示する元請け会社も存在します。

つまりただの嘘です。お客様には「自社職人が施工する」と説明をしていますが、実際には自社職人ではないということです。驚くべきことですが、これは多くの職人さんから得た証言もあり、日常茶飯事に行われている事実です。

これは確認のしようがありません。実際に職人さんに「自社職人ですか?」と質問をしても、元請けから指示されている職人は「そうです」と答えるしかないのです。

このパターンは一番悪質で、嘘をついてでも自社職人を謳っている以上、価格で勝負をしてきます。

「自社職人だから安いんです」と言われていても、実は自社職人ではなく、実際はかなりグレードの低い塗料を使ったり、塗膜を薄めに塗ることで塗料を節約して金額を安くしていた…なんてこともあります。つまりは手抜き工事です。

そもそも「自社職人だから価格が安い」は、それが事実であれば安くすることはできますが、安くするか高くするかは結局会社の経営方針です。塗料によっても、施工の質によっても、家の大きさによっても値段は変わりますから、それが安い金額なのかどうか、適正な金額なのかどうか、普通のお客様には判断がつきません。結局はその会社がその金額でどれだけの品質なのかということなので、工事価格だけを見ても実はあまり参考にならないのです。

ではどうやって塗装会社を選べばいいのか?

多くのリフォーム会社、塗装会社、塗装職人を見てきましたが、施工業者選びのポイントは価格ではなく、結局はその会社の雰囲気や、営業担当の方の人柄、提案の説得力で選ぶのが一番です。選んだ後に、価格は相談なり交渉なりすればいいのです。

リフォーム工事も人と人との関係性から始まることですから、「相手と対話した時の感覚」を大事にした方がよいのです。

これらが「自社職人だから安心・高品質」という言葉に騙されるな!と伝えたい理由です。

もちろん、自社職人で素晴らしい方もたくさんいると思いますが、そういった職人さん達を見抜くのはなかなか難しいと思います。

確率として、自社職人ではなく、下請けの職人さんにお願いする外壁塗装会社の方が、質の高い工事を求めたときには間違いないということです。

ただ一つだけ注意点があります。

「施工は下請け職人だけど価格が異常に安い」というパターンです。

前項でも述べましたが、基本的に下請け職人は元請け会社からのお願いは断りづらいものなのです。悪質な元請会社だと「材料を少なくして薄く塗ってほしい」「3度塗りじゃなく2度塗りで終わらせてほしい」など、価格を下げるために質の悪い施工を下請け職人に指示することがあります。

職人さんは自身の施工の質に対するプライドを持っている方がほとんどですが、下請けの立場としては、受けた仕事は責任を持って施工しなければなりません。しかし、元請けが支払ってくれる金額が少なすぎるため、十分な材料や日数を確保できず、結果として職人さんのしたい施工ができず、悪質な指示通りの質の悪い施工となってしまうという事例があります。

金額が安いということは、それだけ下請けの職人さんに入るお金も少ないということです。「安くすんでラッキー」と考えてしまいそうですが、それが材料の仕入れや工事工程に関わり、結果手抜き工事をされる可能性があるということを覚えておきましょう。

質の高い工事にはある程度の金額がかかるのはあたりまえなのです。高ければいいというものではありませんが、安さに目がくらまないように注意しましょう。

ということでここからが四季彩ホームの宣伝になります!笑

弊社の外壁塗装は基本的に、弊社と提携を結んでいる独立職人さんにお願いしています。

各職人さん達に継続してお仕事をお願いしているため、弊社専属の職人さんがほとんどです。つまり職人さん達との連携や信頼関係はバッチリです!

弊社にも塗装職人・屋根職人・板金職人・内装職人・水まわり職人と、自社職人も在籍していますが、塗装職人に関してはあくまで、お客様へ「職人の目線から見た提案」ができるように技術者として在籍しており、保証内の手直し以外で施工はしておりません。

包み隠さず自信を持って言いますが、弊社の外壁塗装工事は自社職人では行いません!

四季彩ホームお抱えのベテラン塗装職人が高品質な施工をお約束します!

外壁塗装・屋根塗装をお考えの方はぜひご相談ください〜!

余談

今まで散々「下請け」という言葉を使ってきましたが、それは皆様にわかりやすく説明するためであって、私たちは「下請け」という言葉があまり好きではありません。

職人さんとはWin &Winの対等な関係だと思っていますし、職人さん達あっての四季彩ホームですので、「下」という言葉を使うのは失礼な気がしてならないのです。

なので四季彩ホームでは「下請け」という言葉を使うのを、なんと禁止にしています。「職人さん」とか「協力会社さん」とか、職人さんの名前をそのまま「○○さん」と呼んだりとかしています。素敵な考え方じゃないですか?(自画自賛)

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