「○○専門店」と聞くとどんな印象を持つでしょうか。

●安心感がある
●こだわりがある
●信頼できる

こんな印象を持ちますよね。

例えば飲食店でも洋服店でも「プリン専門店」「白Tシャツ専門店」など、様々な専門店があります。

そんな専門店はこだわりが強く、お客様へ最高のサービスをお届けできるよう日々努力をしていることでしょう。

ただ、リフォームにおいては少し考え方が違います。

この記事を読んでいるということは、塗装工事を外壁塗装専門店に依頼しようか悩んでいる方が多いと思いますが、専門店だからといっていいことばかりではありません。

外壁塗装専門店に頼むリスクとは

家というのは様々な分野の職人による技術の集合体でできています。例えば少し思いつくだけでもこんなに沢山の分野があるのです。

【大工】【基礎】【設備】【屋根】【板金】【電気】【照明】【壁紙】【サッシ】【タイル】【左官】【塗装】【シール】【防水】【サイディング】【床】【水廻り（風呂トイレキッチン）】などなど。

外壁塗装というのは家の美観を保つためという目的もありますが、第一として「メンテナンス」という大きな役割があります。外壁・屋根・目地の劣化によりヒビが入りやすくなったり、隙間から雨水が入り雨漏りの原因になったりするのを防ぐために行います。

メンテナンスというのはお家の状態を診て、その家の劣化を抑えるため、またはすでに劣化・破損しているところを補修して家の寿命をできる限り伸ばすための処置です。

外壁塗装は約10年に1度の大きな工事ですが、このタイミングで家全体の診断やメンテナンスをできるのとできないのとでは大きな差があります。つまり塗装工事は家全体の状態を見直すことのできる絶好のタイミングなのです。

その証拠に、弊社でも外壁塗装と合わせてその他の工事を請け負うことが多々あります。例えば塗装をするついでにベランダの防水工事をしたり、玄関のドアを変えたり、窓ガラスを変えたり、壁紙を張り替えたりといった内容です。

屋根においては劣化してメンテナンスが必要な状態でも、材質や状況によっては塗装できない場合があります。その場合は屋根のカバー工事や葺き替え工事などが必要となってくるのです。

つまり何が言いたいのかというと、大前提として、住宅においては一つの分野を極めても家全体を守ることができないのです。安易に「きちんと塗装をしておけば大丈夫」と考えるのは大きな間違いです。

思い返してみてください。「外壁塗装専門店」と謳っているほとんどの業者は、ホームページを見ると屋根工事や水廻りリフォームのコンテンツも合わせて打ち出し、もはや外壁塗装専門店とは言えない状態ではありませんか？

なぜ「外壁塗装専門店」と謳っているにも関わらず外壁塗装以外の分野にも手を出すのか、それは「塗装だけでは家全体を守ることができない」という事実を、業者自身が一番感じているからです。

外壁塗装だけに特化していても、お客様のニーズを満たすことはできませんし、本当の意味でお客様のお家を守ることはできません。他の劣化箇所を見逃してしまい、数年経ったら取り返しのつかない事態になってしまう恐れすらあるのです。

総合リフォーム会社では、そもそも立ち上げの際から様々な工事に対応できるような仕組みづくりをしています。

ただ、「総合リフォーム」と謳ってはいても全ての知識が中途半端な会社も存在しますので、必ずしも正解とは限りません。しかし、信頼できる総合リフォーム会社であれば、家全体の面倒を見てくれる会社の方が、お客様にとっても安心かつ楽ではないでしょうか。

新築から10年程経つと、ハウスメーカーからメンテナンスの提案がきます。大手ハウスメーカーはとにかく工事費が高額です。一般的な工務店の2倍〜3倍の料金を取ります。

しかしそれでも、家を建ててもらったハウスメーカーへの総合メンテナンスリフォームの依頼が無くならないのは「信頼感」と「家全体を診てくれる」といった需要を満たしているからなのです。とはいえ少し高過ぎますけどね。

実際に外壁塗装専門店に依頼し、他の箇所の指摘や診断はできなかった場合でも、塗装がしっかり行われてしまえばそこで満足してしまいませんか？

高いお金を払って、次に何か問題が起きればさらに工事をする必要が出てくるかもしれません。また足場を組み直し高額な工事費を払うことになるのは誰もが避けたいものです。

それであれば、最初の段階から家全体を調査して「たしかに時期的にも外壁塗装は必要です。ただ屋根の状態が悪く塗装だけでは今後雨漏りの心配があるので、屋根の張り替え工事をお勧めします。一緒に施工するのが理想ですが金額はこのくらい上がります。予算的にどちらかしかできないのであれば、この状況ですと屋根の方を優先したほうがいいかもしれません」といった提案をされたほうが、お客様にとって有益な情報を得ることができるとは思いませんか？

外壁塗装専門店はあくまで専門店ですから、塗装工事をする前提で話を進めます。

結果として家全体の状況を正確に把握できず、塗装ひとつの選択肢しか与えられないのとどちらがお家にとって貢献できるのかは火を見るよりも明らかです。

これが外壁塗装専門店に依頼するのは危険な場合があるといった理由です。

それでも多くの業者が専門店にこだわる理由

ここまで外壁塗装専門店の危険性についてお話してきましたが、決して全ての業者がそういうわけではありません。そもそも総合リフォーム会社ではあるけれど、外壁塗装をメインとして打ち出している会社もありますし、実際に専門店から企業努力により総合的にリフォームレベルの高い会社も存在します。

前者の「総合リフォーム会社ではあるけれど、外壁塗装をメインとして打ち出している会社」についてですが、こうした打ち出しをするのには明確な理由があります。

リフォーム事業のマーケティングにおいて「総合リフォーム業」というのは集客が難しいからです。「総合」というのは「結局何が得意で何を頼んだらいいの？」と、お客様の悩みに刺さる確率が低いのです。逆に「全て中途半端なのでは？」と思われるリスクが高く、好んでこのスタイルをとる業者は少ないという実態があります。

つまり「外壁塗装専門！」のように何かに特化してターゲットを限定した方が、お客様にとってもわかりやいPRとなり集客ができるため、事業として安定しやすいのです。

なので弊社でも例えばチラシを作成する際は「家のことならなんでもできます！」というチラシではなく、「外壁塗装のチラシ」「水廻りのチラシ」など各チラシごとに特化性を持たせてお客様へPRをしています。

しかし四季彩ホームでは総合リフォーム会社であるにも関わらず、なぜ多くのお客様にご依頼いただけるのか。これにはいくつか理由があります。

一度ご依頼いただいたお客様から、また別のお悩みをいただいた際、全く別の分野でも全て迅速にご提案して施工できるため、お客様のリピート率が格段に高いのです。

また、様々な分野の工事を施工するためクチコミが広がりやすく、顧客からのご紹介も多くいただくことができます。

そしてもう一つ、この記事のように弊社のHPではリフォーム業界の色々な裏話をお客様に公表しています。お客様に直接ご説明する際も、「この金額のうち○○円くらいがうちの利益になります。高いですよね、でもこういう事情とこういう仕組みがあるのでこれくらい取らないとやってられないんですよ」などと全てお客様に曝け出します。

業界の実態を全て曝け出す理由

リフォームは施工の技術やサービスの質ももちろん大事ですが、それと同じくらい「信頼度」が大切になります。どんなに素晴らしい商品を低価格で提案されたとしても、その人が信頼できなければ買いたいとは思いませんよね。

リフォーム業者しか知らない、一見伝えない方がいいと思われる情報までも全てを曝け出すのは、リフォーム業界は闇が多く、騙される方が非常に多いため…というのは一つの大義名分ですが、正直な話をいうとその方が結果としてお客様から信頼していただけるからです。正直「これを言ったら信頼されなくなってしまうんじゃないか」と思うこともあります。

例えば外壁塗装で塗り閉米数を出しますよね。基本的には1平米単価で金額を出します。ただ、120平米でも125平米でも、実際にはかかる時間も使う塗料の量もほとんど変わらないんですよ、塗料の缶は1平米単価で仕入れるわけではありませんから。

でも5平米分の料金はきちんといただきますよね。

しかしこれを聞いたら「かかるお金が変わらないのであればもっと安くしてくれてもいいじゃないか！」と思うかもしれません。ただこちらもあくまで商売ですから、下値が変わらなかろうといただくところはいただくのです。これを許してしまったらどこを基準にすればいいの？といった話になってしまいます。これが実態です。

しかし多くのリフォーム会社は、この実態をあたかももっともらしい理由をつけてお客様に嘘の説明をするのです。営業といえば当然かもしれませんが、弊社ではこんなことも正直にお話しします。

多くの方はそういったリフォーム業界の裏側事情をお話しすると「まぁそんなもんだよね〜それが仕事だしね」と納得してくれるのです。そしてさらに「この人なら信頼できる」という気持ちになっていただけるのです。

外壁塗装専門店に依頼する場合はよく見極めて

少し話が逸れましが、話をまとめましょう。

外壁塗装専門店に依頼を検討するのであれば、塗装以外でも家全体のことを正確に診ることができる能力はあるのか、必要であれば最適な提案と施工ができるのか、その実績はあるか、という所を意識して業者選びをするように心がけましょう。

総合リフォーム店に依頼を検討するのであれば、全てが中途半端な知識ではないか、しっかりとした実績はあるか、という所を意識して見極めましょう。

結局判断するのはお客様ですが、リフォーム業界の実態を元に考えると、「専門店」という言葉に安易に納得せず、一歩立ち止まりきちんとその業者の実態を把握することが大切です。

10年に1度の大きな買い物ですから、慎重になるに越したことはありません。

弊社では他社の見積もりや提案に不安を覚えた方からのご相談も大歓迎ですので、お電話やLINEでご相談していただくだけでも結構です。お気軽にご連絡くださいね。