住宅の豆知識

子どもが家事を手伝いたくなる家にリフォームしませんか?

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2014年12月に厚生労働省より発表された「第12回 21世紀出生児縦断調査」によると、子どもの家事お手伝い状況は 男の子79.3%、女の子82.7%と いずれも80%前後と高く 子どもは普段から家事のお手伝いをしていることが明らかとなりました。

しかし、時代の流れと共に お父さん・お母さんの考え方や子どものライフスタイルも大きく変化しており 2021年現在では普段から家事をお手伝いしている子どもは 少なくなっています。

お父さん・お母さんが 子どもに家事をお手伝いさせない主な理由として、

  • 家事のお手伝いよりも勉強のほうが重要だから
  • 塾、習い事、部活などが忙しくてお手伝いを頼むことができない
  • 子どものやりたいことに時間を使わせてあげたい

などが 挙げられますが、そのなかでも もっとも多かった理由は「お手伝いをさせたくても言うことを聞いてくれず、自分でやったほうが早いから」でした。

四季彩ホームでは、なぜ 子どもが家事のお手伝いをしたくないのか その原因を根本から解決するための住宅リフォーム・リノベーションをご提案させていただいております。

子どもが家事のお手伝いをしない主な理由とは?

子どもが家事のお手伝いをしない主な理由は2つあります。

ひとつは 学習時間の増加や自宅で過ごす時間の減少などによる家事参加の減少です。

進学・将来を意識し始める思春期の子どもは 学習塾や習い事、部活動・クラブ活動、アルバイトなどで 毎日が忙しく 家事のお手伝いをしたくても出来ないことが多く、自宅で家族と過ごす時間も20年前と比べ 大幅に減少しています。

物理的な豊かさと利便性により 日常生活の快適性や安心・安全性は向上しましたが、その一方で 子どものライフスタイルは大きく変化し 心身をゆっくりと休ませる時間が少なくなり ゆとりのない生活を強いられることとなりました。

お父さん・お母さんは 忙しい毎日を過ごす子どもに少しでも休息をとってほしいという思いから 家事のお手伝いをさせないようにしていると考えられます。

もうひとつは 子どもに家事のお手伝いをさせると時間と手間がかかり面倒であるため 子どもに家事参加をさせない家庭が増えたことです。

共働き世帯の増加に伴い 家事仕事を家族みんなで分担・シェアするご家族も増えていますが、同時に「子どもに家事仕事のやり方を教えるのが面倒」「自分で家事をこなしたほうが早い」「子どもに任せると失敗が多い」などの理由から 子どもに能力があっても 家事のお手伝いをさせないお父さん・お母さんもたくさんいます。

また、なかには 小学生のうちは積極的に家事のお手伝いをしてくれていたけれど 中高生になったとたん 家事をお願いしても 手伝ってくれなくなったため 子どもの家事参加を諦めたお父さん・お母さんも多々います。

家族みんなで楽しく家事仕事に取り組むメリット

家事には 大きく分けて2種類あります。

ひとつは 炊事・洗濯・掃除など「王道」とされる一般的な家事、もうひとつは トイレットペーパーの補充や交換・裏返しに脱がれた衣類や丸まった靴下をひっくり返す作業・週に数回のゴミ捨て・脱ぎっぱなしの靴を下駄箱に片付ける・郵便物の仕分け といった「名もなき家事」と呼ばれる細々とした家事になります。

どちらの家事も快適な日常生活を過ごすうえで欠かせない重要な仕事であるため、ときには手抜きしたいと思いつつも 家族の健康と住まいの快適性を維持するためにも どの家事も手抜きすることはできません。

さいたま市にお住いの子育て世帯や共働き世帯では、これまで家族の誰か1人に押し付けていた家事仕事を家族みんなで分担する「家事シェア」に取り組むご家族が増えており、いままで時間のかかっていた家事仕事も効率的かつスムーズに終わらせることができるようになりました。

その結果 家事仕事による家族1人1人にかかる負担が軽減され 家族で過ごす時間が増えたり 日常生活にゆとりが生まれたりと これまで以上に快適で住み心地の良い幸せな住まいの実現が可能となりました。

子どもに家事のお手伝いをさせる3つのメリット

勉強や習い事、部活動などで毎日忙しい子どもに家事をお手伝いさせるのは気が引ける、子どもに家事をお願いしても断られる などの理由から 子どもに家事参加の機会を与えないお父さん・お母さんもいます。

しかし、子どもに家事のお手伝いをさせることで 子どもの成長に良いメリットがたくさんあります。

子どもの自己肯定感を養う

成長段階の子どもにとって「家事」とは『自分も家族の一員として お父さん・お母さんの役に立っている』と実感できるタイミングになります。国立青少年教育振興機構が行った調査によると、子どものころに家事のお手伝いを積極的に行っていた子どもの多くが 自立的な行動習慣が身に付きやすく 自己肯定感が高い大人に成長していることが明らかとなりました。

子どものころに養われた自己肯定感により、子どもが社会に出たときに 他人と比較することなく自分自身が「ありのままの自分」を素直に受け止められ 何事にも前向きに取り組むための原動力となります。

責任感が生まれる

子どもに家事をお手伝いしてもらうことで 子どもの責任感を育むことができます。

お手伝いさせる家事仕事は 取り込んだ洗濯物を畳む、買い物に行ってもらう、学校に行くときにゴミ捨てを頼むなど 子どもが責任感をもって取り組むことができる家事仕事であれば どんな小さなお手伝いでも構いません。

子どもの責任感を育むことで 物事をしっかりと考えて行動することができるようになり 途中で投げ出すことなく最後までやり遂げる力が身に付きます。

考える力が身に付く

子どもに家事を任せることに心配や不安を抱いているお父さん・お母さんもたくさんいます。

しかし、子どもに家事を任せることで『もっと効率的に家事をこなす方法はないか』『もっとストレスを感じることなくスムーズに家事を進められないか』など 自分なりに考えながら1つ1つの作業をこなそうとします。

すると いま自分が持っている知識とまわりの情報を関連付けながら どうするべきかを考察することができる考える力を身に着けることができます。どうしてもうまくいかず お父さん・お母さんに質問してきたときは やり方のヒントを与えて 考える力を養うサポートすることがポイントです。

子どもが家事参加したくなる環境づくりと住宅リフォームプラン

子どもの成長にさまざまな良い影響を与えるとされる「家事」ですが、

  • どうせ家事のお手伝いを頼んでもやってくれない
  • 勉強の邪魔をしたくない
  • 自分でやったほうが早い
  • 教えたり伝えたりするのが面倒

といったお悩みを抱えているお父さん・お母さんも多いのではありませんか。

じつは 子どもが家事をお手伝いしたくないと思ってしまう原因のひとつに お家の環境が影響している可能性があります。

なぜなら、身長と体格に大きな差のある 子どもと大人では、やれること・できることの範囲が大きく異なるからです。

どんなに家事のお手伝いをしても 子どもが手伝ってくれない場合には、子どもがお手伝いをしたくなる住まいへとリフォーム・リノベーションすると良いでしょう。

子どもが家事のお手伝いしたくなる3つの住宅リフォームポイント

①子どもが家事のお手伝いがしやすい動線をつくる

お家のなかには「生活導線」「家事動線」「来客導線」など さまざまな種類の導線があります。

子どもに家事のお手伝いをしてほしいとお考えであるならば、家事動線に子ども専用の生活導線を取り入れると良いでしょう。

子ども専用の生活導線とは、子どもに規則正しい生活・学習習慣を身に着けてもらうための生活導線であり 別名「子ども導線」とも呼ばれています。

毎日の家事仕事を効率的かつスムーズに行うための家事動線に 子ども導線の一部を取り込むことで、お父さん・お母さんは 子どもに『家事のお手伝いをしてほしい』と声が掛けやすくなり、子どもも家事参加がしやすくなります。

②お父さん・お母さんと一緒に家事が楽しめる空間づくり

子どもに家事のお手伝いをお願いする際、子ども1人に家事を任せることで 子どもの成長に良い影響を与えることができます。

しかし、子ども1人に家事を任せるのではなく 親子・兄弟姉妹で一緒に家事をさせることで 家事が家族間のコミュニケーションツールとして働くようになります。

とくに パントリーやランドリールームといった家事スペースは 誰にも聞かれたくない悩みや相談を打ち明けるのに最適な場所ですので、普段あまり自分のことを離さない思春期を迎えた子どもと家事をしながら じっくりと会話をすることができます。

また、パントリーやランドリールームにコンセントを設置することで 1人で家事をこなしているあいだ 音楽を聴きながら 楽しく作業を進めることができるようになります。

ほかにも、家事は1人でこなすよりも 2人以上で家事を行ったほうが 効率的かつスムーズにこなすことができるだけではなく、新たな発見や経験もでき いつも以上に家事仕事を楽しく感じることができます。

③子どもの成長に合わせて家事の分担・シェアしやすい環境づくり

子どもに家事のお手伝いをさせるうえで もっとも大切なことは 子どもの成長・能力に合わせて家事参加の範囲を広げていくことです。

子どもが小さいうちは 遊び終わったおもちゃの片付け、カーテンの開け閉め、トイレットペーパーの補充・交換など 「名もなき家事」を中心とする比較的安全な家事のお手伝いを頼むのがおすすめです。

しかし、子どもは成長するにつれ 自分が得意な家事と不得意な家事がはっきりと分かるようになり、不得意な家事を頼まれた場合 お手伝いを断る可能性があります。

料理が得意な子にはキッチンまわりのお手伝い、キレイ好きな子には掃除のお手伝いを任せるなど、子どもの得意なこと、好きなことを中心に家事の分担・シェアがしやすい住まいづくりを目指すことがポイントです。

子どもと一緒に“家事を楽しむ”住宅リフォームを始めませんか。

ひとむかし前の日本では 在宅時間の長い家族に家事を任せるのが一般的でした。

しかし、共働き世帯の増加、子どもの学習時間の増加・在宅時間の減少、家事の多様化などにより 家族で協力して家事を行うことが快適な日常生活を過ごすうえで重要な要素となっています。

四季彩ホームでは、家族みんなで楽しみながら効率的かつスムーズに家事仕事に取り組むことができる住宅リフォーム・リノベーションプランをご提案しております。

これまで『勉強や習い事で忙しいから』『任せると面倒だから』といった理由で 子どもに家事を分担・シェアさせてこなかったお父さん・お母さんもたくさんいます。

ぜひ この機会に 子どもと一緒に家事をこなすことの楽しさが実感できる住宅リフォーム・リノベーションを始めてみませんか。

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