住宅の豆知識

地球環境に優しい今どきのおしゃれな住宅リノベーション事例と注意点

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ここ数年 リフォーム潜在需要が高まっている さいたま市では、従来の壊しては建てる「スクラップ&ビルド型」から 良いものを作って長く住み続けられる「ストック型」への興味・関心が高まっています。

これまでの日本では 新しく家を建てることこそがステータスとする「新築至上主義」の考え方が根強かったため、木造住宅の法用耐用年数22年もしくは家族構成・ライフスタイルが大きく変化する30年を目安に住宅を1度壊して 新しい住宅に建てなおしてしまうスクラップ&ビルドを繰り返してきました。

しかし、スクラップ&ビルドを繰り返すことで 解体・建設時に たくさんの資材・建材やエネルギー資源が使用され 地球温暖化の原因とされる二酸化炭素などの温室効果ガスが大量に排出される原因となっています。

さらに 資源の乏しい日本では 住宅の解体・建て直しに必要となる資材・建材やエネルギー資源の大半を諸外国からの輸入に頼っており 資材・建材やエネルギー資源の輸入・輸送時に発生する二酸化炭素の排出量も地球環境の悪化の要因となっている可能性が高いと問題視されています。

ここでは、ヒトと地球環境に優しい住宅づくりを目指すご家族におすすめしたい いまどきのおしゃれな住宅リフォーム・リノベーション事例と注意点についてご紹介します。

部屋数を減らして 開放感ある広々としたワンルームに

住宅リフォーム・リノベーションでは 一般的に 思春期を迎えた子どものために子ども部屋を作りたい、親世帯との二世帯同居を考えている、趣味に没頭できる部屋が欲しいなど 家族構成・ライフスタイルの変化に応じて部屋数の増加を検討されるご家族が多いですが、さいたま市では あえて部屋数を減らして開放感ある広々としたワンルームへとリノベーションするご家族が増えています。

住宅リノベーションにて 戸建て住宅のワンルーム化を希望されるご家族が増えている理由として スムーズな家事・生活導線の実現と収納スペースの確保、将来 要介護・要介助が必要になったときの暮らしやすさ、通風性・採光性の向上 などが挙げられます。

リノベーションによる住まいのワンルーム化ポイント

家事・生活導線がスムーズなワンルーム

アイランドキッチンなど回遊性の高いキッチンを中心に リビング・寝室・浴室・ワークスペースなど ドアを開けることなく さまざまな部屋にアクセスできる間取りにすることで 家事・生活導線がスムーズなオープンタイプのワンルームに仕上げることができます。

来客時などで 家族のプライベートな空間が丸見えになってしまうのを防ぎたい場合には、背の高い家具や間仕切りを効果的に配置し ほどよく目隠しすることで 家族のプライバシーをしっかりと守ることができます。

バリアフリーを取り入れたワンルーム

部屋を仕切っていた間仕切りを取り払い 複数の部屋を1つの部屋へとワンルーム化することで 風通しの良い明るく開放的な空間にリノベーションすることができます。

その際、床の段差を解消し 廊下・開口部などの幅を広く設計しておくことで 将来 要介護・要介助となった場合や 万が一 怪我や病気で車椅子や杖などが必要になった場合でも 安心・安全暮らせる快適性と機能性に優れた住まいとなります。

素材や色味にこだわった統一感ある室内空間

住宅リフォーム・リノベーションのお悩みのひとつに 外装・内装の素材や色柄選びがあります。

さいたま市では、家族で意見が合わず 険悪なムードのなか 住宅リフォーム・リノベーションを始めてしまい、その結果 全体的に統一感のない住み心地の悪い住まいとなってしまったと 失敗や後悔を感じているご家族も少なくありません。

リフォーム・リノベーションにて 統一感ある室内空間を実現するためには、まず 各部屋のインテリアスタイルについてご家族できちんと話し合うことがポイントです。

インテリアスタイルとは、天井・壁・床などの内装材と家具・室内装飾品・ファブリック製品などの取り合わせのことであり 統一感あるおしゃれな室内空間を実現するためには欠かせない要素になります。

インテリアスタイルには 和風・洋風・北欧・アメリカン・ヨーロピアン・ナチュラルなど さまざまな種類があり 家族で意見を1つに絞ることが難しいと感じるかもしれませんが、インテリアスタイルは「ナチュラル×アフリカン」「和×北欧」「クラシカル×インダストリアル」など 2つのインテリアスタイルを組み合わせるミックススタイルにチャレンジするのもおすすめです。

ただし、ミックススタイルは 自由度が高くご家族の個性を最大限引き出すことができる一方で ご家族のセンスが重要になってきます。

失敗しないミックススタイルのポイント

ベースカラーはシンプルなものを選ぶ

統一感あるおしゃれな室内空間へのリノベーションを目指しているのであれば、部屋に占める割合がもっとも大きい「ベースカラー (基調色)」と呼ばれる天井・壁・床といった内装材には 毎日見ていても飽きないナチュラルな素材やシンプルで落ち着いた色味のものを選ぶと良いでしょう。

さいたま市では 白・黒・グレーを基調とするラグジュアリーなモダンスタイル、ベージュ・ブラウン・グリーンを基調とする優しいナチュラルスタイル、白・黄緑・ベージュ系を主体とする清潔感あるシンプルスタイルが人気のインテリアスタイルとなっています。

どのインテリアスタイルも比較的難易度が低く 好みの家具や小物類をプラスするだけで 個性的で統一感あるおしゃれな室内空間に仕上がります。

理想のカラーバランス「70:25:5」を意識

2つの異なるインテリアスタイルを組み合わせる場合 ベースカラー 70%、メインカラー 25%、アクセントカラー 5% を意識すると室内に統一感が生まれ カラーバランスの良いハイセンスな空間に仕上がります。

たとえば 「和風×モダン」のミックススタイルに挑戦する場合、洗練された都会的な印象のモダンスタイルをベースに 天然木や畳といった自然素材を取り入れることで シンプルで無機質な生活感の感じられないモノトーンなモダンスタイルに 和の要素がプラスされ 清潔感や機能美を感じつつ どこか懐かしく 心が“ほっ”と安らぐ癒しの空間となります。

なお、現代では カラーバランスを意識することなく多様性あるインテリアスタイルにチャレンジされるご家族が増えており ご家族の個性を活かしたオリジナリティあふれるミックススタイルも魅力となっています。

ただし、使用する色を3色以内に抑えないと 統一感が無くなり居心地の悪い室内空間となってしまうので注意しましょう。

アソートカラーを選ぶ際は 光の反射率に注意

家具・ファブリック製品・ドアなど ベースカラーを引き立てるアクセントとなる「アソートカラー (配合色)」を選ぶ際には 光の反射に注意しましょう。

とくに採光性の高い大きな窓のある部屋の場合、白のような明度の高い色味の家具・ファブリック製品を配置してしまうと 光の反射率が高くなるため 日中眩しさを感じやすく 目が疲れてしまう原因となります。

とくにスベスベとした触り心地の良い素材の家具・ファブリック製品は 光の反射率が高いので 窓の大きな部屋に配置するのは控えたほうが良いでしょう。

ときには諦めることも大切

2つのインテリアスタイルを組み合わせることで個性豊かな室内空間を実現できる ミックススタイルですが、あれも欲しい これも欲しいと あまりにもたくさん詰め込み過ぎてしまうと 統一感のない居心地の悪い室内空間となってしまいます。

家族それぞれの好きなものをバランスよく取り入れることができれば理想なのですが、インテリアや空間デザインなどの知識が無いと なかなかうまくいきません。

統一感あるおしゃれな室内空間をつくり出すためにも ときには譲り合い 諦めることも大切です。

どうしても諦めきれない、譲れない場合には 寝室・書斎・子ども部屋など 自分1人だけの空間「個室」で自分好みのインテリアスタイルを楽しむことをおすすめします。

リフォーム前にリノベーションに適した住宅か確認しましょう

現在お住いの住宅を長寿命化する方法として「リフォーム」と「リノベーション」があります。

リフォームとは、経年による劣化や自然災害などでダメージを受けた箇所の補修・交換・改修を行い 新築だったころの状態に近付けるための工事になります。

一方 リノベーションとは、住宅の構造躯体はそのままに 間取りや外装・内装・配管などすべてを1から見直し これから住むことになる家族の暮らしに合わせて新たにつくり替えることで住宅の機能・性能を一新し 既存住宅に新たな価値を生み出す改修工事を指します。

部分的・表層的な補修・交換・改修工事が基本となるリフォームとは違い、リノベーションは 既存住宅における機能・性能の向上や価値の再生を目的とする住宅全体を丸ごと改修する工事になりますので 住宅の構造によっては リフォームはできるが リノベーションはできないといった場合もあります。

リノベーションに適した住宅の主な条件

①新耐震基準「2000年基準」を満たしている

1995年1月の阪神・淡路大震災にて 多くの木造住宅に甚大な被害が発生したことを受け、1981年6月に施行された『新耐震基準』の弱点であった 「建物の壁を強化するバランス」と「ほぞ抜け」への対策として2000年6月 新たに『2000年基準 (新・新耐震基準)』が制定されました。

これにより2000年基準を満たしていない2000年6月1日以前に建てられた住宅をリノベーションする際には リノベーション工事を始める前に 住宅の耐震補強を実施する必要があります。

さいたま市では 一定の要件を満たした木造住宅を対象に 無料でできる耐震診断「木造住宅耐震診断員派遣事業」を実施しているほか、災害に強いまちづくりを推進するため さいたま市内における新耐震基準以前に建てられた戸建て住宅の耐震診断・耐震補強設計・耐震補強工事などにかかるリフォーム・リノベーション費用の一部を助成する制度を設けています。

②住宅の構造躯体による制約が無い

リノベーションにおける住宅リフォームの自由度は既存住宅の構造躯体によって大きく左右されます。

たとえば、いまもなお さいたま市の戸建て住宅で採用されている 昔ながらの木造軸組工法 (在来工法) は 建物の重みを柱と梁で支え 横から加わる力には斜めに渡した筋交いで抵抗する造りとなっています。

木造軸組工法にて建てられた住宅は 住宅の重みを支えている柱や梁を移動・撤去することができませんが 部屋を区切っている間仕切壁を移動・撤去することが可能であるため 大胆な間取りの変更が可能となります。

しかし、天井・壁・床で 住宅の重みを支えている2×4工法 (枠組壁工法) や 耐力壁によって住宅を支えている軽量鉄骨造などの住宅構造は「面」によって住宅を支えているため 木造軸組工法と比べ リノベーションにおける制約が多くなります。

住宅の構造躯体や工法などによって自由度の高い間取りの変更ができませんので、リノベーションを始める前に 1度 信頼できるリフォーム会社に住宅の構造躯体や工法を確認してもらうことをおすすめします。

③建築基準法などによる法律の制限が無い

戸建て住宅の場合、基本的には住宅ごとに専有できるため リノベーションによる増改築が可能です。

しかし、お住いの地域によっては 都市計画法や建築基準法といった法律によって容積率・建ぺい率の上限が定められている場合があり、リノベーションによる増改築が自由にできないことがあります。

さいたま市では 良好な市街地の環境を形成・保全する取り組みとして 13に分けられた地区・地域ごとの特性に応じた きめ細やかなまちづくりのルールが定められているほか、戸建て住宅を含む建築物の工事を行う場合には 建築基準法によって 敷地、建築物の主な用途、建ぺい率、容積率、高さなどに制限が設けられています。

法律違反にならないよう リノベーションを始める際には 必ず地区・地域ごとの制限と法律による制限について確認しておきましょう。

統一感あるおしゃれな住宅リフォーム・リノベーションは四季彩ホームにお任せください!

住宅の老朽化や家族構成・ライフスタイルの変化などをきっかけに 住宅リフォーム・リノベーションを始められるご家族はさいたま市内にたくさんいます。

しかし、既存住宅の間取りを大きく変更するリノベーション工事を行うには 高額な費用がかかるだけではなく 既存住宅の構造躯体の状態やリノベーションを行うことで耐震性能に影響が出ないかなどを調べる必要があります。

四季彩ホームでは、国土交通省が定める適合R住宅に則った住宅リノベーションを行っておりますが、万が一 住宅リノベーションの実施が難しい場合には 壁材・床材の張り替えなどの部分リフォームによる室内空間の雰囲気を変化させる住宅リフォームプランをご提案させていただいております。

ぜひお気軽にご相談ください。

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