住宅の豆知識

水回りのリフォームを始めるときの注意点

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1日の疲れを癒してくれる浴室、お出かけ前の身支度・入浴前の準備・洗濯スペースなど幅広い用途で利用される洗面所、排せつにより さまざまな感染症から家族の健康を守るトイレ など、安心・安全で快適な日常生活を過ごすうえで欠かせない住宅の水回り設備。

毎日きちんとお手入れ・メンテナンスを行うことで 水回り設備を長持ちさせることができ 衛生面も保つことができます。

しかしながら、照明器具や収納設備など ほかの住宅設備と比べ 水回り設備は使用頻度が高く 消耗・劣化が早いため トラブル・故障が発生する前に 専門業者による定期的な点検を行うことが大切です。

もしも 専門業者による定期的な点検時に 水回り設備に何かしらのトラブル・故障が見られる場合は、そのまま放置せず 早急にリフォーム・リノベーションを行い 対処することがポイントです。

ここでは、浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備が 消耗による劣化、経年による老朽化によって生じる トラブル・故障から大切な家族と家を守る際に 覚えておきたい水回りリフォーム・リノベーション時の注意点についてご説明します。

水回りのリフォームを始めるタイミング

使用頻度の高い 浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備は、毎日こまめに掃除・お手入れをしていても すぐに汚れが溜まってしまいます。

少しでも水回り設備を長持ちさせたいとお考えならば、毎回 使い終わったあと キレイに掃除することで消耗による劣化を防ぐことができますが、仕事・勉強・家事・子育てなど ほかにもやらなければならないことが多く 使うたびに毎回 掃除をしなければならないのは あまり効率的ではありません。

しかしながら、水回り設備のまわりに溜まった汚れを掃除せずに そのまま放っておくと 浴室内でのカビ・シロアリの発生、洗面ボウルのひび割れ、トイレの水漏れといった住家トラブルを引き起こし、最悪の場合 住宅の寿命を縮める原因となります。

水回り設備の消耗による劣化、経年による老朽化によって生じる住家トラブルを防ぐためには、現在 現れている劣化症状がひどくなる前にリフォーム・リノベーションを行うことがポイントです。

水回り設備のリフォーム・リノベーション目安

浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備は、基本的に 築年数5年~10年ほどを過ぎたあたりからトラブルや不具合が少しずつ現れ始めます。

しかし、水回り設備に生じる消耗・劣化の多くは 見た目には分からないことが ほとんどであるため ご家族の気が付かないうちに 住宅の構造躯体や下地材にまで消耗・劣化が進んでいたということも少なくありません。

水回り設備のリフォーム・リノベーション目安は 現在の設備状態・使用頻度・家族構成などによって 若干異なりますが、浴室・洗面所・トイレなど それぞれの水回り設備ごとに耐久年数・耐用年数に違いがあります。

浴室リフォームのタイミング

浴室の平均寿命は15年~20年ほどであり、消耗・劣化が進むと 浴室内のカビ・汚れが目立ちはじめ 給湯器の点火不良や水栓の不具合などの症状が現れ始めます。

とくに 築年数の古い住宅に多い在来風呂は、現在 主流となっているユニットバスと比べ 断熱性・気密性が低く 浴室内の防水性が低下しやすいため、ヒートショックによる健康被害や壁・床の水はけが悪く カビ・シロアリによる深刻な住宅被害を招く原因となっています。

なお、世帯ごとに浴室のお手入れ・メンテナンス周期や使用頻度が大きく異なるため メーカーが定める耐久年数よりも早い段階で 消耗・劣化が進んでしまうことがあります。

経年による浴室内のひび割れ・錆び、コーキングの劣化、排水口の嫌なニオイ、換気扇の効きが悪いなどの劣化症状がみられる場合は 早急にリフォーム・リノベーションを行うことで 大切な家を少しでも長持ちさせることができます。

洗面所リフォームのタイミング

洗面所の平均寿命は 10年~20年ほどになります。

洗面所の消耗・劣化が進むと 洗面ボウルのひび割れ・破損、蛇口からの水漏れ、排水管・ホースによる水の染み出し、排水のつまり などの症状が現れ始めます。

劣化症状がひどくなると、洗面所まわりの壁や床にカビが発生したり、下地・基礎部分が腐食・シロアリ被害に見舞われたりと 住宅全体の強度・耐久性に深刻な影響を与える原因となります。

これまで洗面所のリフォーム・リノベーションは浴室やトイレと比べると優先順位が低く 後回しになることも多かったのですが、新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに 洗面所を見直すご家族が増えました。

古くなった洗面所を新しい洗面所へと交換リフォーム・リノベーションを行う際は、洗面所だけではなく 壁・床・キャビネットまでトータルでリフォーム・リノベーションをご検討されると良いでしょう。

トイレリフォームのタイミング

トイレの平均寿命は 洗面所と同じ10年~20年ほどであるため、さいたま市では 浴室や洗面所と併せてリフォーム・リノベーションを希望されることが多く、などお得なリフォームプランを利用されるご家族が増えています。

トイレの消耗・劣化が進むと タンク・便器からの水漏れ、便器・便座の破損、配管の詰まり、頑固な黄ばみ・カビ汚れ、天井・壁などに染みついた臭い などの症状が現れ始めます。

トイレの老朽化がひどくなると トイレ本体のトラブル・故障だけではなく 部屋 (個室) としての機能も低下するため トイレを使用中に不便・不満を感じやすくなります。

トイレは 浴室や洗面所と比べ 1日の使用頻度がもっとも高い場所ですので、急なトラブル・故障によってトイレが使用できなくなってしまう前に 古くなったトイレを新しいトイレへと交換リフォーム・リノベーションすることをおすすめします。

水回りリフォームの費用相場

古くなった水回り設備を新しい設備へと交換リフォーム・リノベーションする場合、「どのくらいの費用になるのか」と 気になるご家族もたくさんいます。

水回り設備のリフォーム・リノベーションにかかる費用は 現在の水回り設備の状態、交換する水回り設備の本体価格、毎日の使用頻度、家族構成・生活スタイルなどによって異なりますが、さいたま市では キッチン・浴室全体の交換リフォームにかかる費用は平均50万円~150万円ほど、トイレ・洗面所全体の交換リフォームにかかる費用は平均10万円~50万円が相場となっています。

リフォーム・リノベーションにかかる費用を 安く抑えるコツ

水回り設備のリフォーム・リノベーションにかかる費用を少しでも安く抑えたいとお考えならば、国や地方自治体が実施しているリフォーム補助金・助成金制度や減税・ポイント制度などの優遇制度を利用すると良いでしょう。

たとえば、浴室・トイレのリフォーム・リノベーションを実施する際に、手すりの取り付け・床の段差解消・扉を引き戸に変更などを併せて行うことで 介護・バリアフリーリフォームの対象となり、補助金制度の申請が可能となります。

地球温暖化対策・気候変動問題への取り組みとして 節水・節電効果が期待できる水回り設備や太陽光発電システム・エネファーム (家庭用燃料電池) など省エネ・エコを目的とするリフォーム・リノベーションを行う場合は グリーン住宅ポイント制度などを利用することができます。

水回り設備のリフォーム・リノベーションを行うにあたり 住宅ローン・リフォームローンを組んだというご家族は、減税制度の利用ができる場合があります。

ただし、リフォーム・リノベーションにかかる費用が100万円未満かつ耐震・バリアフリー・省エネ・増改築 以外のリフォームである場合 控除の対象外となり 住宅ローン・リフォームローン減税を利用することができません。

ほかにも 要件を満たすことで 贈与税の非課税措置、固定資産税に関わる減額なども利用することが可能です。

水回り設備のリフォーム・リノベーションは 決してお安い買い物ではありません。

しかし、国や地方自治体が実施しているリフォーム補助・助成金制度、減税・ポイント制度などの優遇措置の要件を満たすことで 少しでもお得にリフォーム・リノベーションを始めることができます。

水回り設備のリフォーム・リノベーションを行う際は こうした制度を活用することが費用を抑えるポイントです。

水回りのリフォームを同時に行うメリット・デメリット

浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備は 平均10年~20年ほどで寿命を迎えます。

そこで 水回り設備のリフォーム・リノベーションを得意とするリフォーム業者では 「水回りリフォームパック」や「水回りリノベーションセット」といったパック・セット商品が用意されています。

パック・セット商品とは、耐用年数の近い水回り設備を同じタイミングで まとめてリフォーム・リノベーションできるプランになります。

パック・セット商品の内容は リフォーム会社ごとに異なりますが「浴室+洗面所」「洗面所+トイレ」など2箇所を組み合わせたプランが一般的となっています。

なかには、浴室・洗面所・トイレ・キッチン 4箇所すべての水回り設備をまとめてリフォームできるプランや 洗面所を除く3か所の水回り設備を同時にリノベーションすることができるプランなどもあります。

四季彩ホームでも 浴室・トイレ・洗面台を中心に複数のリフォーム工事を「セット」で実施されるご家族を対象にリフォーム費用を見積もり金額より お値引きさせていただいており たいへんご好評をいただいております。

しかしながら、日常生活において必要不可欠な水回り設備を2箇所以上 同時にリフォーム・リノベーションすることで不便・不満に感じることがあります。

複数の水回り設備を同時にリフォーム・リノベーション行う際には、どのようなメリット・デメリットがあるのかを 事前に確認しておくことが大切です。

水回りリフォーム パック・セット商品の主なメリット

  • 1箇所ずつリフォームするよりも費用が抑えられる。
  • リフォームにかかる手間が抑えられる。
  • まとめてリフォームすることで 生活空間に統一感が出る。

水回りリフォーム パック・セット商品の主なデメリット

  • リフォーム範囲が限られており 自由度が低い。
  • 新たに導入する水回り設備のグレードやオプションを選べない。

トラブル・故障が発生する前に 早めの水回りリフォームを始めましょう。

浴室・洗面所・トイレなどの水回り設備は、快適な日常生活を過ごすうえで必要不可欠な場所です。

水回り設備は おもに10年~15年ほどで耐用年数を迎えるとされていますが、家族構成・生活スタイル・使用頻度などによって メーカーが定める耐久年数よりも早く寿命を迎えてしまうこともあります。

一般的な住宅リフォーム・リノベーションでは、何かしらのトラブル・故障が生じてからご依頼されることが多いですが、水回り設備の場合 トラブル・故障が発生してからリフォーム・リノベーションを始めてしまうと 予想以上に劣化が進んでおり高額なリフォーム費用を支払うことになった、1日でも早く新しい設備と交換したくて 慌ててリフォーム業者と契約してしまい 手抜き工事をされてしまった などの後悔・失敗に繋がります。

四季彩ホームには 浴室・洗面所・トイレなど水回り設備のリフォーム・リノベーションに詳しい専門家が在籍しております。

古くなった水回り設備を新しいものと交換したい、いまのところ消耗・劣化による目立ったトラブル・故障は見られないけれど 築年数が古いので1度 隅々まで点検してほしい など水回りに関するリフォーム・リノベーションのお悩みやご相談等ございましたら、お気軽にお問い合わせください。

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