住宅の豆知識

2021.07.29 住宅の豆知識

外壁塗装には水性塗料と油性塗料どちらがおすすめ?

 

 

住宅の外壁にはご家族の生活空間を紫外線や風雨などから守るという重要な役割があります。

しかし、365日つねに紫外線や風雨にさらされている外壁は 屋根と同じく、たいへん劣化しやすい箇所になりますので 定期的に点検・お手入れを行い つねにキレイな状態を保つ必要があります。

しかし、外壁塗装に使用される塗料には 大きく「水性塗料」と「油性塗料」の2種類あり、水性塗料と油性塗料どちらを外壁塗装工事の際に使用したら良いのか悩んでしまうご家族も少なくありません。

ここでは、外壁塗装工事に使用される水性塗料と油性塗料の違いとそれぞれの塗料が持つメリット・デメリットについてご説明します。

水性塗料とは?

塗料の希釈剤として「水」が使用している塗料を水性塗料です。

屋根・外壁塗装業者では、これまで耐久性が高く お値段も比較的お手頃な油性塗料を使用するのが一般的でした。

ところが、油性塗料の希釈剤には VOC (揮発性有機化合物) を含むシンナーなどの有機溶剤が使用されており、取り扱いを誤るとたいへん危険であるほか、大気中にて光化学反応を起こしOx (光化学オキシダント) や SPM (浮遊粒子状物質) などが発生し、目や喉の痛み・吐き気・頭痛・発がん・花粉症などのアレルギー疾患などを引き起こす原因となります。

しかし、水を希釈剤として使用している水性塗料は、油性塗料と比べVOCの排出量が1/20ほどに抑えられており 大気の汚染や人体への悪影響が比較的少ないヒトと地球環境に優しい塗料となります。

水性塗料の主なメリット

VOCの排出量を大幅に削減

VOCの排出抑制対策の進捗状況を把握するため環境省が実施している「VOC排出インベントリ (発生源別VOC排出量)」によると、全国のVOC排出量の発生源別構成比のうち 塗料由来のVOC排出量の割合は全体のほぼ半分を占めています。

塗料の希釈剤に「水」が使用されている水性塗料にも、塗料の性能を安定させるためVOCが添加物として含めています。

しかし、油性塗料に含まれるVOC量と比べ 水性塗料のVOC含有量は1/4 ~1/9 以下と非常に少なく、大気汚染や人体に与える影響が低いことから ヒトと環境に優しい安心・安全な塗料とされています。

有機溶剤特有の刺激臭がしない

油性塗料の希釈剤に使用されるシンナーには 有機溶剤が使用されています。

この有機溶剤にはトルエン・酢酸エステル類・アルコール類などVOCを含んだ混合溶剤が用いられていることが多く、塗装時に鼻を刺すような刺激臭がします。

水性塗料にもVOCが含まれていますが、油性塗料に含まれるVOC量と比べて含有量が極めて少なく刺激臭を感じにくいことから ご家族・ご近所さん・塗装作業員への健康面への影響が少ない塗料となります。

ただし、臭いが抑えられているとはいえ 密閉された空間で水性塗料を使用するのは たいへん危険です。

内装リフォームなど室内で水性塗料を使用する際は、必ず換気を行うようにしてください。

自然発火の心配がない

揮発性の高い油性塗料は、時間が経つと溶剤蒸気が発生します。

発生した溶剤蒸気が空気に触れると酸化反応が起こり発熱します。

油性塗料を室温の高い密閉された空間で保管してしまうと、溶剤蒸気が空気に触れやすくなり、近くの可燃物を点火源として燃焼を始めるため 保管方法を誤ると 引火リスクが高くなります。

とくに油性塗料を拭き取ったあとの布、外壁塗装時に使用した養生シート、塗料の入ったビニール袋などは塗料による自然発火を引き起こす原因とされていますので、保管時には細心の注意を払う必要があります。

水性塗料は希釈剤に「水」が使用されているため、温度の高い場所に保管しても水分が蒸発するだけなので 自然発火による引火リスクがありません。

引火リスクが無く 非危険物扱いの水性塗料は 塗装時・保管時の安全面を考慮した安心・安全な塗料といえるでしょう。

水性塗料の主なデメリット

温度や湿度の影響を受けやすい

希釈剤に「水」を使用する水性塗料は、5℃以下の環境では塗膜を十分に乾燥することができず硬化機能が低下し、塗料が持つ機能・性能を十分に発揮することができません。

とくに 塗装から乾燥までの工程で水分の影響を受けてしまうと塗膜の形成後に剥がれ・へこみ・垂れなどが生じ、仕上がりが悪くなるなどの影響を及ぼす可能性があります。

梅雨など雨の降りやすい時期、気温が低くなる冬の時期は 天候だけではなく温度・湿度への配慮も重要です。

油性塗料よりも耐久性が劣る

ヒトと環境に優しい塗料として注目される水性塗料は、昨今さまざまな研究・開発が行われ 油性塗料と比べても耐久性が見劣りしない水性塗料も登場しています。

しかし、どんなに研究・開発が進められているとはいえ、水性塗料が作りだす塗膜と油性塗料が作りだす塗膜とでは 耐久性に大きな差があり、とくに 耐候性については水性塗料よりも油性塗料のほうが優れています。

なお、水性塗料の研究・開発は日々進歩しておりますので、将来的には油性塗料と遜色ない耐久性・耐候性を持つ水性塗料が登場する可能性はあります。

外壁材の素材との相性がある

水溶性塗料の多くは 窯業系サイディングやモルタルといった外壁材にはよく馴染むのですが、アルミやステンレスなど表面がツルツルしている金属素材には密着しにくい性質を持っており、屋根の下塗りや雨どいなどの塗装には あまり向いていません。

どうしても水性塗料を金属素材など相性の悪いポイントの塗装に使用したい場合は、サンドペーパーで塗装面を磨く、油性塗料で下塗りを行うことで水性塗料を密着させることができる可能性がございます。

住宅全体を水性塗料で塗装したいとお考えの際は、知識や経験の豊富な塗装業者に相談されることをおすすめします。

油性塗料とは?

塗料の希釈剤として「シンナー」が使用されているものは油性塗料となります。

シンナーとは、さまざまな有機溶剤を混ぜ合わせた液体物質であり、塗料の粘度を下げて塗りやすくするために加えられる揮発性の混合溶剤になります。

シンナーには「弱溶剤」と「強溶剤」の2種類あり、毒性・刺激臭が強く 下地の塗料を溶かしてしまうなどの理由により、現在は 人体や環境に与える影響が弱く、シンナー特有の鼻を刺すようなツンとくる嫌な臭いが抑えられている弱溶剤を希釈剤とする油性塗料が主流となっています。

しかし、弱溶剤を希釈剤とする油性塗料にも ベンゼン・トルエン・キシレンといったVOC が使用されており 取り扱いには注意が必要です。

油性塗料の主なメリット

塗料の機能・性能が高い

希釈剤にシンナーが使用されている油性塗料は、塗装表面に耐久性・持続性の高い塗膜を形成することができます。

そのため、つねに紫外線や風雨など厳しい自然環境にさらされている屋根・外壁をしっかりと守り、塗膜の剥がれ・チョーキング現象・ひび割れ・変色などの劣化を防いで、塗料の機能・性能を長持ちさせることができます。

ただし、塗料に含まれる樹脂によって塗膜の耐用年数や機能・性能が大きく変わります。

たとえば シリコン樹脂を含む油性塗料を選ばれた場合、撥水性・低汚染性・低電圧性により 汚れにくく住宅内への雨水の侵入を防ぐことで住宅の寿命を延ばすことができます。

耐久性も7年~12年とほかの塗料よりも長く透湿性・耐水性・耐候性・高耐熱性も備わっていますので、劣化による塗膜の剥がれ、住宅内部の結露対策、カビ・藻などの発生を防ぐことができます。

塗料の密着性と光沢性に優れている

水性塗料では難しい塗装後の美しい光沢感も油性塗料であれば しっかりと発揮することができます。

水性塗料でも光沢感を出すことはできますが、油性塗料と比べると やや控えめに感じられることが多く、艶が持続される期間も短めなので 長く艶やかでキレイな塗膜を維持したいとお考えならば油性塗料を選ぶことをおすすめします。

また、油性塗料は 屋根材・外壁材への密着性が高く 丈夫で剥がれにくい塗膜を形成することが可能ですので、水性塗料との相性があまり良くない金属素材や雨どいなどの付帯部までしっかりと塗装することができます。

塗料の乾燥が早い

水性塗料と同じく、油性塗料も 温度や湿度などによって塗料の乾燥時間は変わります。

しかし、油性塗料は 水性塗料と比べて 環境の影響を受けにくく 気温5℃以上、湿度85%以下の環境であれば 気温の低い冬の時期でもしっかりと乾燥することができます。

油性塗料は 有機溶剤であるシンナー、樹脂、顔料を混ぜ合わせた塗料ですので、有機溶剤が蒸発することで塗膜が形成されます。

有機溶剤は常温の環境では液体ですが、揮発性が高いため希釈剤が「水」である水性塗料よりも早く蒸発することから 乾燥時間が短くなります。

油性塗料の主なデメリット

毒性・刺激臭が強い

現在 住宅向けに弱溶剤タイプの油性塗料を屋根・外壁塗装に使用するのが一般的となっています。

弱溶剤とは 溶解力の弱いシンナーのことであり、従来の油性塗料と比べてVOCによる人体や環境に与える影響が弱く、シンナー特有の鼻を刺すようなツンとくる嫌な臭いが抑えられています。

しかしながら、水性塗料と比べると 塗料に含まれるVOCの量が多いため どうしても塗装時に有機溶剤特有の刺激臭がしてしまいます。

化学物質に敏感な体質の方がご家族やご近所さんにおられる場合は油性塗料の使用は控えたほうが良いでしょう。

取り扱いに注意が必要

油性塗料の希釈剤であるシンナーは引火性が高く、取り扱いを誤ると自然発火など予期せぬ事故を招く恐れがあります。

そのため、油性塗料を取り扱う際は、各市町村の条例や消防法に従って適切な保管・管理を行う必要があります。

また、有機溶剤を取り扱う際には 労働安全衛生法 第14条により、必ず国家資格を持つ 有機溶剤作業主任者 の指示に従って保管・管理・作業を行わなければならず、とても取り扱いに難しい塗料となります。

1度使い始めたら同日中に使い切る必要がある

油性塗料の多くは2液型であることが多く、屋根・外壁塗装工事を始める前には「硬化剤」を塗料に混ぜなければなりません。

塗料に硬化剤を入れることで メンテナンス頻度が長くなる、塗料の密着性を上げる、乾燥が早くなるといったメリットはありますが、硬化剤を入れると その時点から少しずつ塗料が固まりはじめ 完全に固まってしまうと再利用することができなくなります。

そのため、2液型の油性塗料を屋根・外壁塗装工事に使用する場合は 最低でも数時間以内、最長で当日中に塗料をすべて使い切る必要があります。

おすすめの水性・油性塗料メーカー

屋根・外壁塗装工事を実施する際、どの塗料メーカーの塗料を選ぶべきか悩んでしまうご家族も少なくありません。

四季彩ホームでは、建築用の仕上げ塗材にて国内トップシェアを誇る「SK化研」と幅広い分野で使用されている老舗塗料メーカー「日本ペイント」を中心に ご家族のご要望に沿った塗料をご提案させていただいております。

SK化研のおすすめ塗料

水性セラミシリコン

SK化研の1液型 水性塗料「水性セラミシリコン」は、超耐久性コーティング材として知られるシリコン系樹脂にセラミック成分を組み合わせたセラミックシリコン樹脂をバインダーとすることで科学的に安定しており、耐熱性・耐候性に優れた 強くて丈夫な塗膜を形成します。

従来の水性塗料と比べると耐久性と低汚染性が格段に向上しており、さらに防水性、防カビ・防藻性など さまざまな機能・性能もプラスされ、長期にわたり外壁面を美しくキレイに保つことが可能となっています。

ホルムアルデヒド放散等級「F ☆☆☆☆」と安全性も高く、耐用年数も12年~15年と長めであることも嬉しいポイントです。

クリーンマイルドシリコン

SK化研の2液型 油性塗料「クリーンマイルドシリコン」は、セラミック複合により超低汚染性を持つシリコン系の塗料になります。

SK化研独自の特殊設計により防カビ・防藻性、超耐候性、透湿性など様々な機能・性能が備わっています。

密着性にも優れており、すでに外壁材の表面を覆っている塗膜の種類に関わらず塗装を実施することができます。

弱溶剤ですので 刺激臭・毒性が弱く、耐用年数も12年~15年と長い ヒトと環境に優しい「F ☆☆☆☆」の安心・安全な油性塗料です。

日本ペイントのおすすめ塗料

パーフェクトトップ

国内初のラジカル制御型 外壁塗装向け水性塗料「パーフェクトトップ」は、1液型 アクリル樹脂系水性塗料でありながら、なんとシリコン樹脂塗料とほぼ同じ10年~15年と従来の塗料と比べて耐用年数が長いのが特徴です。

白系顔料に含まれる酸化チタンを保護層で包み込むことで紫外線によって生じるラジカルの発生を抑えることで高い耐候性を実現し、さらに 塗料の粘性と表面張力も併せて制御することで作業効率の向上を図る「ポリマーハイブリッド技術」を採用することで 住宅の美観性を長持ちさせることが可能となっています。

ファインシリコン

日本ペイントの2液型 油性塗料「ファインシリコン」は、塗料の機能・性能自体はそこまで高くはありませんが、乾燥の早さと下地・主材を選ばず使用することができることから塗装業者のあいだで評判の高い塗料となります。

希釈剤には弱溶剤を使用していますので 油性塗料特有の刺激臭や毒性を感じにくく、ホルムアルデヒド放散等級「F ☆☆☆☆」の安心設計です。

なお、ファインシリコンには 高耐候性、ひび割れ追従性、防カビ・防藻性、低汚染性、透湿性など さまざまな機能・性能が備わっていますので 塗装後は 色褪せや艶引けを長期的に防いで外観の美観性を維持することができます。

水性塗料と油性塗料でお悩みの際は四季彩ホームまでご相談ください。

四季彩ホームでは、人体・環境への影響が少ない水性塗料と弱溶剤タイプの油性塗料を使用した外壁塗装をご提案させていただいております。

水性塗料は 油性に比べると乾きは遅いですが 比較的お手頃な価格で施工が可能となっており、塗料の材質によって異なりますが シリコン塗料であれば 1m2あたり2,000円~ / m2にて塗装が可能でございます。

油性塗料は 水性塗料よりも乾くのは早いですが やや値段が高めとなっており、シリコン塗料であれば1m2あたり2,500円~ / m2となっております。

外壁塗装を実施したいけれど、水性塗料と油性塗料 どちらを選ぶべきか なかなか決められずお困りの際は、ぜひ四季彩ホームまでご連絡ください。

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