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ソーラーパネルの設置リフォームにおけるメリット・デメリット

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現在 日本では、エネルギー資源の低さを補うため 風力・水力・地熱といった自然化に存在するエネルギー資源のなかでも 比較的導入しやすいとされる再生可能エネルギー「太陽光発電」の普及促進に注力しています。

そこで 埼玉県とさいたま市では、市民・民間事業者を対象に太陽光発電に必要なソーラーパネルや蓄電池などの設置にかかる費用の補助・助成金制度を実施することで、先人たちから受け継いできた豊かな自然環境を未来へと繋ぐため 環境の保全・創造への取り組みを始めました。

その結果、埼玉県における太陽光発電の普及率は全国平均の4.1%には届きませんが 首都圏 1都3県のなかで3.9%と もっとも高く、ソーラーパネルなどの住宅用太陽光発電設備の設置基数は47都道府県のなかで第2位を誇ります。

市民・民間事業者・行政一体となって 豊かな自然環境との共生を目指すさいたま市ですが、なかには太陽光発電に興味や関心はあるけれど、太陽光発電の導入・設置に抵抗のあるご家族も少なからずおられます。

ここでは、太陽光発電に欠かせないソーラーパネルの設置リフォームにおけるメリット・デメリットを中心にご説明します。

ソーラーパネルを設置する主なメリットとは?

さいたま市にて実際にソーラーパネルを設置された世帯の多くが『太陽光発電を導入して良かった』と満足されています。その理由として、「毎月支払う電気料金が安くなった」「二酸化炭素の排出量を削減して環境に貢献できる」「自宅で使用しきれない電気を電力会社に売ることで売電収入が得られる」「災害時や停電時の非常用電源として活用できる」などのメリットが挙げられます。

なぜ ソーラーパネルなど太陽光発電を導入・設置することで、このようなメリットが得られるのでしょうか。

年間の電気料金を削減できる

太陽光発電の導入時に ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせて設置することで、現在 契約している電力会社に支払う電気料金を抑えることが可能となります。

蓄電池とは、ソーラーパネルにて発電された電気を貯めておくことができる装置であり、必要なときに必要な分だけ電気を供給することができる二次電池 (バッテリー) としての役割があります。

ソーラーパネルと一緒に蓄電池を設置することで、災害時や停電時の非常用電源として利用することができるほか、電気料金が安くなる夜間のあいだに充電し 電気料金が高くなる日中に蓄電池に貯めておいた電気を使用することで毎月の電気料金を節約することができます。

なかには、日常生活で使用する電力をすべて太陽光発電のみで賄うことで 電気料金 実質0円を実現している世帯も少なからずあります。

なお、電気料金 実質0円を実現するためには 太陽光発電によって発電された電気を売電し、現在 契約されている電力会社から電気を購入したぶんの費用を売電収入で補う必要があります。

売電収入が得られる

太陽光発電における最大のメリットが売電収入です。

経済産業省の調査によると 戸建て・集合住宅に向け太陽光発電システムによって発電された電気のうち 3割ほどを自家発電に使用し、残り7割を売電収入として利益を得ていることが明らかとなりました。

売電収入とは、自宅で消費しきれず余ってしまった電気を電力会社などに売却することで得られる収入になります。

2012年に制定されたFIT制度 (再生可能エネルギーの固定価格買取制度) により、FIT適用開始から10年間 一般市場よりも高く設定された一定価格にて電力を買い取ってもらえるということもあり、さいたま市では 太陽光発電の導入を検討されているご家族のあいだで『電気料金の節約だけではなく 臨時収入も入る』と注目されています。

FIT制度による電力の買い取り期間が満了してしまった場合、FIT制度の適用期間よりも やや収益は下がってしまう可能性はありますが、それぞれの企業や小売電気事業者と個別に交渉して売電契約を結ぶことで使い切ることのできない電気を売電することで臨時収入を得ることが可能です。

また、余った電力を蓄電池に貯めておくことで非常用電源として使用できるほか、電気料金が高くなる日中に貯めておいた電気を使用することで毎月の電気料金を節約することもできます。

ほかの投資商品と比べて安定した収入が得られる

2012年7月に制定されたFIT制度 (電力固定価格買取制度) により、ソーラーパネルによって発電された電力を一定期間 東京電力など地域の電力会社が一定の価格で買い取ることを義務付けるものです。

FIT制度によって買い取られる電気は 火力や原子力などで発電された電気よりも高く買い取ってくれるため、ほかの投資商品と比べて 安定した収益を得ることができます。

非常時でも電気を使える

ソーラーパネルにて発電された電気を日常生活にて使用できる電力へと変換するためには「パワーコンディショナー」の設置が必要不可欠ですが、もうひとつ重要な役割があります。

それは、地震や台風などの自然災害時の非常用電力としての役割です。

一般的な家電製品と同じく ソーラーパネルなどの太陽光発電も停電を察知すると自動的にシステムが停止する仕組みとなっていますが、パワーコンディショナーの自立運転機能のスイッチを入れることで 太陽が昇っている日中の時間帯に発電することができます。

そのため、災害時や停電時には 非常用電源として たいへん重宝します。

ソーラーパネルを設置する主なデメリットとは?

太陽光発電の導入時に ソーラーパネルと蓄電池を組み合わせて設置することで、さまざまなメリットが得られることは とても魅力的です。

しかし、メリットがあるということは 必ずデメリットがあるということになります。

実際に太陽光発電を導入されたご家族のなかにはソーラーパネルを設置したことで思わぬトラブルに巻き込まれたケースもございます。

では、ソーラーパネルを設置することで どのようなデメリットがあるのでしょうか。

太陽光発電の導入にかかる初期費用が高い

太陽光発電の導入・設置費用は 年々安くなっていると言われています。

しかし、経済産業省 資源エネルギー庁によると、2021年度の太陽光発電における導入・設置にかかる費用相場は【 設置容量5.00kW、設置費用 137.5万円 (1kWあたり27.5万円/ kW) 】であり、決してお安い買い物とは言えません。

また、すでに国による太陽光発電と蓄電池の補助・助成金制度は2014年に廃止されており2021年時点では実施されておらず、ソーラーパネルや蓄電池など太陽光発電の導入にかかる費用は 実費となります。

現在 埼玉県やさいたま市では 豊かな自然環境を後世へと引き継ぐ活動の一環として 太陽光発電の導入・設置に関する独自の補助・助成金制度を実施しているほか、太陽光発電の導入・設置費用にかかる初期費用が0円となる「0円ソーラー」、ソーラーパネルや蓄電池の設置時に利用できるソーラーローンなどもございます。

初期費用が高くて太陽光発電の導入を見送っていたご家族は お住いの地域の自治体にて実施されている補助・助成金制度の利用、0円ソーラーやソーラーローンなどの活用なども含めて導入・設置を検討されてはいかがでしょうか。

発電量が不安定

太陽光発電において世帯ごとに異なる発電量は 最大のデメリットとも言えます。

なぜならば、太陽光発電の発電量は日射量によって大きく左右されるからです。

晴れている日は日射量が多いため発電量も多くなりますが、降水量の増える梅雨や台風シーズンなどは発電量が少なくなります。

また、太陽光発電は天候だけではなく 日照時間も発電量に大きな影響を与えます。太陽光発電は日照時間が長ければ長いほど発電量が多くなりますので、日の出・日の入りまでの時間が長い夏は 通常よりもたくさんの電気を発電することができます。

なお、太陽光発電の発電量は ソーラーパネルの表面温度によっても左右される点に注意が必要です。

とくに 猛暑と呼ばれる8月ごろはソーラーパネルの表面温度が高温になりますので 発電効率が低下しやすくなり 十分な電力を確保することが難しくなる場合があります。

さいたま市の場合、夏と比べて冬のほうが 降水量が多いため、日照時間は夏よりも冬のほうが長い傾向にあります。

また、日射量については 年間最適傾斜33.6度において3.97kWh/m2であることから 標高の高い地域などを除き 全国的に大きな差はなく、さいたま市は太陽光発電の導入に最適な気象条件が整っている地域と言えます。

住宅の状態によってはソーラーパネルの設置が難しい

太陽光発電に欠かせないソーラーパネルですが、住宅の状態によって設置することが難しい場合があります。

国内で製造されているソーラーパネルは1枚あたりおよそ15kgになります。

一般的な住宅用太陽光発電を導入する場合、屋根の上には20枚ほどのソーラーパネルが設置されることになるのですが、ソーラーパネルの設置後 屋根全体にかかる負荷は およそ300kgとなるため 住宅の強度や耐久性が不十分であると 建物自体がソーラーパネルの重みに耐えきれず倒壊などを招く原因となる可能性があります。

また、屋根の向きや形状によって ソーラーパネルの発電効率などが大きく変わる点にも注意が必要です。

ソーラーパネルを屋根に設置する場合 傾斜制限の都合などにより 北向き一面の屋根形状の住宅、極端に屋根の面積が小さい住宅などは十分な発電量が得られない可能性が高いことからソーラーパネルを設置することができません。

ほかにも、塩害や積雪などで十分な発電量が確保できない場合もソーラーパネルを設置することができませんので覚えておくと良いでしょう。

定期的な点検・メンテナンスが必須

太陽から降り注ぐ光が当たると発電するソーラーパネルは可動式ではないため 非常に長持ちします。

しかし、屋根や外壁と同じく 1年を通して厳しい自然環境にさらされているため 発電量の低下や周辺設備の故障・トラブルに見舞われないためにも定期的な点検・メンテナンスが欠かせません。

とくにパワーコンディショナーは15年ごとに交換する必要があります。

経済産業省が推奨している太陽光発電の定期点検・メンテナンスにかかる費用相場は 設置容量5.00kWの場合、20年間で およそ30万円のランニングコストがかかり、1年間にかかる点検・メンテナンス費用は 1kWあたり3,000円ほどとなります。

経済産業省は4年に1度のペースで点検・メンテナンスを実施することを推奨していますが、昨今の異常気象を考慮すると1年に1度のペースで点検・メンテナンスを実施することをおすすめします。

太陽光発電で損をしないポイント

太陽光発電を導入するにあたり メリットとデメリットを知っておくことも大切ですが、もうひとつ導入・設置前に必ず覚えておきたいことがあります。

それは、太陽光発電を導入・設置することで“損”をする可能性です。

再生可能エネルギーのなかでは 比較的導入しやすい太陽光発電ですが、なかには 太陽光発電を導入・設置したことを後悔しているご家族も少なからずいます。

太陽光発電を導入・設置する際には、見積もり書の作成と併せて太陽光発電 設置後の周辺設備の稼働状況をシミュレーションされます。

しかし、施工実績の少ない事業者の場合 太陽光発電に関する施工経験の少なさ と 知識不足により 太陽光発電の正しい稼働状況をシミュレーションすることが難しく、導入後 事業者から出された太陽光発電の稼働状況に関するシミュレーション結果と導入後の数値が まったく違うといったケースも多く『太陽光発電なんて 導入するんじゃなかった』と後悔されるご家族も少なくありません。

とくに 太陽光発電の施工実績の少ない事業者ほど 太陽光発電の稼働状況に関するシミュレーション結果と導入・設置後の数値に大きな差が生まれます。

太陽光発電の発電量は お住いの地域環境・気候風土・屋根の形状と向きなどによって大きく左右されますので、非常に予測が難しく 太陽光発電の施工実績が豊富な事業者でも細心の注意を払い現場調査などで得た結果をもとにしっかりと分析を行ったうえで稼働状況のシミュレーション結果を出しています。

太陽光発電で損をしないためには お住いの地域の気象条件、屋根の形状と設置向き、発動効率などについて事業者にきちんと確認することが大切です。

四季彩ホームは 2021年度より新たに太陽光発電の導入・設置工事を実施しております。

施工実績は少ないですが、これまで培ってきた屋根工事の知識と技術力に加え 埼玉県の地域環境や気候風土、屋根の形状・向きを考慮し ソーラーパネルの設置を行っております。

万が一、太陽光発電の導入・設置後にソーラーパネルや蓄電池などの周辺設備や稼働システムにトラブル・故障が発生した場合や施工後に雨漏りが生じた場合のアフターサービスを実施しております。

また、地震・台風・竜巻などの自然災害によりソーラーパネルが破損してしまった場合などメーカー保証の対象外の場合であっても 火災保険や地震保険にご加入されていれば補償の対象となります。

四季彩ホームには 損害保険登録鑑定人が在籍しておりますので、自然災害によって太陽光発電に問題が生じた際は ぜひご相談ください。

ソーラーパネルの設置リフォームで大切なこと

エネルギー資源に乏しい日本では、2011年以降 原子力発電の停止により電気料金は値上がりが続いており、今後 自然界に存在するエネルギーを利用した再生可能エネルギーによるエネルギーの確保が重要となります。

四季彩ホームでは 年々上場している電気料金の支払金額を少しでも削減するため、太陽光発電の自家消費や売電収入を目的とするソーラーパネルの設置リフォームを実施しております。

変換効率の良いPanasonicとシャープ、年間発電量に優れた京セラを中心にソーラーパネルの設置リフォームをご提案させていただいております。

太陽光発電の導入・設置に関するお悩みやご相談などございましたら、ぜひ四季彩ホームまでご連絡ください。

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