住宅の豆知識

風水害対策への備えに。住宅リフォームのすすめ

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毎年のように全国各地で甚大な被害をもたらしている自然災害。

なかでも、台風、竜巻などの強風・突風や集中豪雨、低気圧・前線などの大雨によって起こる風水害による人的・住家被害は 年々増加傾向にあり、深刻な問題となっています。

さいたま市では、風水害から大切な家族とお家を守るため「マイ・タイムライン ( 防災行動計画 )」の作成や風水害時における安全対策を呼びかけています。

しかし、ひとくちに「風水害」と言っても、洪水、浸水、土砂、強風など様々な種類があり、日ごろから十分な風水害への対策を立てていてもいつどのような風水害に見舞われるのか予測することが非常に難しく、どのような風水害対策を立てれば良いのかお困りのご家族もたくさんおられます。

四季彩ホームでは、昨今さいたま市にて深刻な人的・住家被害をもたらしている風水害から大切な家族とお家を守るため風水害対策の備えに最適な住宅リフォーム・リノベーションをご提案させていただいております。

暴風雨への対策に有効な雨戸・シャッター取付けリフォーム



ひとむかし前よりも窓ガラスの性能が向上したからとはいえ、地球温暖化や気候変動による記録的な大雨や、巨大な台風による豪雨・暴風から大切な家族とお家を守れるほどの耐久性はありません。

窓ガラスに雨戸・窓用シャッターが付いていれば、突然の豪雨・突風による窓ガラスの破損や飛来物による損傷・損失から大切な家族とお家を守ることができるだけではなく、不審者をけん制する防犯性能の向上、火災時の延焼を抑える防炎対策、屋外から侵入する熱や光を防いで快適な暮らしを実現する遮熱・遮光効果、生活音などの音漏れを防ぐ騒音対策など 安心・安全な暮らしを実現するために欠かせない様々な機能・性能が備わっています。

風水害対策に最適な雨戸・窓用シャッターの選び方

風水害による人的・住家被害を最小限に抑えるには、突然の豪雨・突風に耐えられる耐久性の高い金属を素材とするスチール、アルミ、銅板などの雨戸・窓用シャッターを選ぶと良いでしょう。

金属製の雨戸・窓用シャッターは、軽やかで耐久性が高く 熱と衝撃に強いので突然の豪雨・突風による人的・住家被害を防ぐことができるほか、防犯・防炎対策にもつながります。

ただし、金属は伝熱しやすい素材ですので住宅の断熱性能が低いと夏は暑く冬は寒い室内となってしまいます。

また、アルミ・スチール・銅板以外の金属は錆びやすいので定期的なお手入れ・メンテナンスが必要となり必然とランニングコストが高くなります。

雨戸・窓用シャッター取付けリフォームにかかる費用相場

雨戸・窓用シャッターを窓ガラスに取り付ける際にかかるリフォーム費用ですが、取り付ける雨戸・窓用シャッターの種類によって取り付け費用が異なります。

 雨戸の種類と取付けにかかるリフォーム費用

雨戸はデザインや作りなどによって、大きく「単板引き戸」「通風雨戸」「折れ戸」これら3つの種類に分けられます。

単板引き戸とは、シンプルな板状の雨戸を2~3枚ほど並べて窓ガラスを保護する雨戸です。

昔ながらの日本家屋や築年数が経っている賃貸物件によく見られる雨戸ですが、雨戸自体が重く開閉に手間取る、雨戸を閉めたときに室内が暗くなるなどの理由から、いまではあまり見かける機会の少ない雨戸です。

しかし、取付け費用が安いこともありリフォーム費用を抑えたいとお考えのご家族におすすめです。

通風雨戸とは、細長い羽板の角度を調節することができる「ルーバー」が取り付けられている雨戸です。

雨戸を閉めた状態でもルーバーを動かすことで室内に風を通すことができます。

また、日差しが強く気温が上昇しやすい夏場は日よけ対策とエアコンの効率アップを図りながら換気と採光を同時に行うこともできます。

折れ戸とは、外側に向かって半分に折れる両開きタイプの雨戸になります。

この種類の雨戸は、戸袋を設置する必要がなく雨戸を開けたときのスペースも小さいので広々とした開放的な窓空間となります。

単板タイプとルーバータイプの2種類ありますので、目的に応じて取り付ける雨戸を選びましょう。

雨戸の取付けにかかるリフォーム相場は、本体価格を除き単板引き戸であれば1枚あたり2万円~5万円ほど、通風雨戸・折れ戸であれば1枚あたり3万円~7万円ほどとなります。

なお、2階以上の窓ガラスに雨戸を取り付ける場合、足場仮設代が発生するため15万円ほどのリフォーム費用がかかります。

 窓用シャッターの種類と取付けにかかるリフォーム費用相場

手動タイプの窓用シャッターの場合、シャッターの開閉を自分でやらなければならない手間がかかりますが、本体価格や取付け費用がお安く済むというメリットがあります。

反対に自動タイプの窓用シャッターは 本体価格と取付け費用が高額になりますが、スイッチやリモコンを使うことで簡単にシャッターの開閉ができるメリットがあります。

雨戸と同じく、窓用シャッターにも通風・採光に利用できるブラインドタイプ、通風・採光・遮蔽に最適なスリットタイプ、防犯・遮光・目隠し効果に優れたクローズタイプなど様々な種類があります。

窓用シャッターの取付けにかかるリフォーム相場は、手動タイプであれば1枚につき8万円~15万円ほど、自動タイプであれば1枚につき10万円~30万円ほどになります。

ただし、窓枠の状態や電気工事の必要などによって別途工事費用が発生する場合がありますので 予算オーバーにならないようにご注意ください。

風水害の被害を最小限にとどめる屋根の補修・葺き替えリフォーム



つねに太陽から降り注ぐ紫外線や風雨など厳しい自然環境にさらされている屋根は、住宅のなかでもっとも劣化しやすく台風・集中豪雨などの風水害の被害を受けやすい箇所となります。

さらに、住宅を支えている柱や梁に使用されている木材は水分・湿気に弱く腐朽・劣化による住宅全体の耐久性を低下させる原因となります。

なかでも屋根は外壁と並び木造住宅にとって致命的となる雨漏りが発生しやすいため、定期的に屋根材を点検し劣化・破損などの症状が見られる場合には台風・集中豪雨などの風水害に備えて屋根の補修・葺き替えリフォームを実施することをおすすめします。

屋根の補修工事について

風水害への備えとして屋根の補修工事を実施する場合、まずは現在お住いの住宅に使用されている屋根材の種類を確認することが大切です。

ひとむかし前までは屋根の修理業者が修理・補修方法を決めていましたが、現代では施主様ご家族地震で屋根の修理・補修方法を調べて決めることができるようになりました。

屋根の補修工事を依頼する場合、

  • 既存住宅に使用されている屋根材の種類は何か
  • 設置されている屋根材にはどのような修理・補修方法があるのか

この2つのポイントを押さえて屋根の修理・補修工事を行うことが住宅の寿命を延ばすポイントになります。

現在さいたま市にて主流となっている主な屋根材3種類の修理・補修方法についてご紹介します。

 スレート屋根「コロニアル」の修理・補修方法

セメントを主成分とする薄く平べったい板状の屋根材「コロニアル」は 総合外装建材メーカー・ケイミューが取り扱うスレート屋根の商品名です。

コロニアルの修理・補修方法は、塗膜の劣化や色褪せなど比較的軽度の劣化であれば屋根塗装を実施することで対処することができます。

ただし、外壁とは違い塗膜の劣化が早いため やや費用は高くなりますが外壁塗装工事に使用する塗料よりも質の高いラジカル制御タイプやフッ素系の塗料を選ぶと良いでしょう。

 粘土系瓦の修理・補修方法

耐用年数60年以上とも言われる粘土系瓦こと日本瓦は 日本の戸建て住宅でもっとも使用されている屋根材のひとつです。

近年ではガルバリウム鋼板など高性能な屋根材の登場により新築住宅にて採用される機会は減少しつつありますが、古民家など古き良き日本家屋の屋根材として親しまれています。

粘土を原料とする粘土瓦には、表面に釉薬を塗って焼き上げた「陶器瓦」、釉薬を塗らずに素焼きした「いぶし瓦」の2種類に分けられます。

どちらも部分的なヒビ・割れやコーキング補修であれば1か所あたり5,000円ほどで修理することができますが、既存瓦を解体し新たに作り直す棟修理や新しい谷に交換する補修工事になると1mあたり10,000円以上かかります。

また、粘土系瓦は屋根の頂上に漆喰と呼ばれる白いセメントのようなもので固定された棟瓦が設置されています。

漆喰の耐用年数は20年ほどと瓦よりも短いため定期的な点検・メンテナンスが必須となります。

漆喰が劣化してしまうと棟瓦のズレや歪みが生じて雨漏りを引き起こす原因となります。

漆喰を詰め直す補修工事は1mあたり5,000m~ほどとなりますが、破損・劣化が酷い場合は棟瓦をすべて取り外してもう1度組み直す棟積み直し工事を行う必要があり1mあたり15,000円~とリフォーム費用が高くなります。

 ガルバリウム鋼板

国内の屋根材市場にて圧倒的なシェア率を誇る金属系のなかでも とくに人気の高いガルバリウム鋼板は、アルミニウムの特性である熱反射性・耐熱性・加工性・耐食性・防水性・軽量性に亜鉛が持つ犠牲防食作用を加えたアルミ亜鉛合金めっき鋼板になります。

耐用年数が20年~25年と非常に長く、いまでは塩害による住家トラブルに悩む海岸沿い地域、豪雪地帯、降水量の多い地域の外装建材として広く採用されています。

非常に高い耐久性を持つガルバリウム鋼板ですが まったく破損・劣化しないというわけではありません。

紫外線などの影響により色褪せが見られる場合、屋根材の耐久性を保つため屋根塗装によるリフォーム工事が必須となります。

また、犠牲防食作用により錆びないと思われがちですが“錆びない”のではなく“錆びにくい”素材ということであり、まったく錆びないわけではありません。

赤サビ・白サビ・もらい錆びが発生した場合は早急に錆びを取り除き屋根塗装を行うようにしてください。

屋根の葺き替え・カバー工法について

屋根の工事には、大きく分けて部分的な修理・補修を行う工事と屋根全体のリフォーム工事の2種類あります。

屋根の修理・補修にかかる工事費用を最小限に抑えたいとお考えの場合は部分的な修理・補修がおすすめですが、今後の風水害対策への備えとして屋根全体の耐久性を高めて大切な家族と住宅の安全性を確保したいとお考えならば屋根のリフォーム・リノベーションを実施すると良いでしょう。

屋根材にはそれぞれ耐用年数 (寿命)があり、屋根材が寿命を迎えたにも関わらず設置し続けてしまうと台風・集中豪雨などの風水害に屋根材が耐えきれず住宅内への雨水の侵入を許したり、突風・強風に飛ばされた屋根材による住家トラブルを引き起こしたりと様々な被害を招く原因となります。

風水害による人的・住家被害を防ぐためにも定期的に屋根の点検・メンテナンスを行うことが大切です。

 屋根の葺き替えメリット・デメリット

屋根の葺き替えでは、既存の屋根材を解体・撤去する際に野地板や防水紙などの下地も一緒に新しいものへと交換・補修を行いますので屋根の強度や防水性も併せて上昇します。

しかし、カバー工法と比べてリフォーム費用が高い、工事期間が長い、自然環境への負荷が多いなどのデメリットがあるほか、野地板が腐食しているなど思わぬ劣化が見られる場合、張り替え補修など別途工事が発生する場合もあります。

 屋根のカバー工法メリット・デメリット

屋根のカバー工法では、既存の屋根材をほぼ残した状態で上から新しい防水紙や屋根材を載せて覆い隠してしまうリフォーム工事になります。

既存の屋根材をほぼ残した状態でリフォーム工事を実施しますので、解体工事費用と廃材処理費用を節約することができる、工事期間が短くリフォーム期間中もこれまで通りの日常生活が可能、自然環境への負荷が少ないなどのメリットがあります。

しかし、既存の屋根材によってはカバー工法が実施できない、屋根の破損・劣化状況によっては工事ができない、屋根の重量増加を招き耐震性の低下を招く可能性があるなどのデメリットがあります。

雨漏りや浸水被害への備えとして窓・玄関ドアなど開口部からの雨水侵入対策



風水害対策として窓・玄関ドアなどの開口部からの雨水侵入への備えも忘れてはいけません。

一般的な風水害の被害といえば、屋根から侵入した雨水が天井から滴り落ちる雨漏りを思い浮かべるご家族も多いですが、窓のサッシ周辺から雨漏りが発生するケースや玄関ドア・勝手口から雨水や氾濫した河川の水が住宅内部に侵入する浸水被害も風水害に分類されます。

住宅内部に雨水などが侵入しないよう、ほかの風水害対策と併せて窓・玄関ドアなどの開口部の点検・メンテナンスも行っておきましょう。

窓・玄関ドアなどの開口部から住宅内部に雨水の侵入を防ぐチェックリスト

  • 窓周辺の外壁にひび割れ、変色、塗膜の剥がれ・浮きなどの劣化症状が見られる。
  • 窓のサッシと外壁のあいだにある隙間を埋めているシーリング材に劣化が見られる。
  • 窓は濡れていないのにサッシ部分が濡れている。
  • 窓周辺の外壁にカビ・苔などが発生している。
  • 窓周辺の壁紙にシミ・変色・剥がれ・浮きなどが見られる。
  • 水をこぼしていないのに窓下の床が濡れている、もしくは湿っている。
  • 玄関ドアとドア枠の隙間から雨水が侵入する。
  • しっかりと玄関ドアを閉めているのに隙間風が発生する。
  • 風が吹くと玄関ドアがガタガタする。
  • 玄関ドアがバタンッと勢いよく閉まることがある。

風水害対策への住宅リフォームは四季彩ホームまでご相談ください。



さいたま市では、2019年に発生した台風15号と令和元年東日本台風(台風19号)による甚大な人的・住家被害をきっかけに防災意識が高まりつつあります。

四季彩ホームでは、住宅内への雨水の侵入を防ぐため 台風・竜巻による暴風雨や突風による被害を防ぐ雨戸・窓用シャッターの取付け、豪雨や低気圧・前線の影響による雨漏り対策として屋根の補修・葺き替え工事などを中心に風水害に備えた住宅リフォームを行っております。

また、四季彩ホームには損害保険登録鑑定人による火災保険の申請サポートも行っておりますので、台風・豪雨・地震などの自然災害によって雨戸、シャッター、屋根、外壁、付帯部などが破損・損失してしまっても保険金支給内で破損・損失箇所をお直し致します。

昨今の異常気象により年々増加傾向にある風水害への対策として住宅リフォーム・リノベーションをお考えならば、ぜひ四季彩ホームまでご相談ください。

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