住宅の豆知識

理想のキッチンにリフォームするならカウンターに注目!

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開放感あるオープンスタイルのキッチンや抜群の収納力が魅力のセミオープンスタイルのキッチンも素敵ですが、料理をしながら家族や友人・知人とコミュニケーションをとることができるキッチンカウンターのある暮らしに憧れるご家族もたくさんいます。

キッチンカウンターとは、キッチンとひと続きになっているダイニングやリビングを仕切る目的で設置される台のことですが、仕切り台としての役割だけではなく料理の配膳、食事・ワークスペースとしても活用しています。

様々な目的や用途で使用することができる便利なスペースであるキッチンカウンターですが、なかにはカウンターの高さが合わず不便に感じているご家族や、カウンターの上がモノで溢れかえっており本来の目的で使うことができないご家族も少なくありません。

そこで、スッキリと整頓された使い勝手の良い理想的なキッチンを目指すため失敗しないキッチンカウンターのリフォームポイントをご紹介します。

キッチンカウンターの理想的な高さ



対面キッチンが主流であるさいたま市では、キッチンとダイニング・リビングとのあいだにカウンターを設置することで家族とのコミュニケーションが取りやすい開放的で配膳効率の良いキッチンが人気となっています。

一般的に「理想的なキッチンカウンターの高さ=身長÷2+2.5cm~5cm」とされています。

しかし、どのような目的や用途でキッチンカウンターを設置するのかによってキッチンの雰囲気や使い勝手が大きく変わってきます。

キッチンカウンターの主な役割は、

  • キッチンの目隠し
  • 食事をするテーブル代わり
  • 第2のワークトップとして活用
  • 収納スペースの確保

この4つになります。

このなかでもっとも優先すべきキッチンカウンターの役割は何かをご家族でしっかりと話し合い、キッチン前に設置するカウンターの立ち上がり高さを食事の下ごしらえや調理などの作業を行うワークトップよりも高くするか、低くするか、それとも同じ高さにするかを決めましょう。

ワークトップよりも高い

キッチンカウンターの高さをワークトップよりも高いとダイニング・リビング側からキッチンの様子が見えないように目隠しをすることができます。

しかし、キッチンカウンターの立ち上がり高さが20cm以下の場合、目隠しとしての機能を十分に果たすことができません。

キッチンカウンターによる目隠しを期待するのであれば立ち上がり高さは20cm~25cmがおすすめです。

この高さであれば、ほどよく手元を隠しつつ対面キッチンの開放感を損なうこともありません。

また、ワークトップ前に20cm~25cmほどの高さがあれば調味料置き場や水切り・布巾かけスペースとしても活用することができるほか、低めのキッチン家電なども隠すことができます。

ダイニング・リビング側からキッチンの様子がまったく確認できないようにしっかりと目隠ししたいとお考えならば、キッチンカウンターの立ち上がり高さを30cm前後にすると良いでしょう。

ただし、キッチンカウンターの立ち上がり高さが25cm以上の場合、ダイニング・リビング側から手元が見えないようにしっかりと隠すことはできますが、天井高とのバランスや窓の採光性をよく考えたうえで設置しないと、キッチン全体が暗くなり圧迫感を感じる、調理の下準備や配膳などのキッチン作業がしにくくなるなどの問題が起こり居心地と使い勝手の悪いキッチンとなってしまいます。

ワークトップよりも低い

ワークトップよりも低いキッチンカウンターはあまり一般的ではありませんが、このようなタイプのキッチンカウンターはBARなどのカウンター席のような食事スペースとして活用することができると密かに注目を集めています。

しかし、BARやラーメン店といった飲食店のカウンター席はお店の回転率を上げるためお客さんの足が床に着きにくいミドルカウンターやハイカウンターが多いですが、床にしっかりと足が着くローカウンターにすると家族や友人・知人と会話を楽しみながらゆっくり落ち着いて食事を楽しむことができます。

キッチンカウンターをワークトップよりも低くする場合、カウンター部分がキッチンに突き刺さったようなかたちとなりますが、食事だけではなくワークスペースとしても活用することができるほか、キッチンカウンターに使用するイスの高さに合わせてカウンターの高さを調節することが可能であるため自由度の高いキッチンリフォームができます。

ワークトップと同じ高さ

キッチン前に立ち上がりのないフラットなキッチンカウンターは、開放的で広々としたキッチン空間を演出できるオープンタイプのキッチンスタイルと相性抜群です。

スッキリとしたシンプルなデザイン、キッチンでの作業効率の高さ、家族とのコミュニケーションが取りやすいなど様々なメリットがあります。

しかし、キッチン前に立ち上がりが無いことが原因でダイニング・リビング側からキッチンの様子が丸見えとなり頻繁に後片付けをしなければならない、調理中のニオイや音が気になる、生活感が出やすいなどのデメリットもあります。

キッチンカウンターのフラットな面を活かして食事スペースとして活用することも可能ですが、キッチンカウンターの高さが必然とワークトップの高さに合わせられてしまい、ダイニングチェアでは高さが足りず脚の長いカウンターチェアなどを利用することになります。

そのため、食事中 床に足が着かず落ち着いて食事を楽しむことができない場合があります。

カウンターの天板素材にもこだわりを



いまお使いのキッチンをさらに理想のキッチンへとリフォームするには、ワークトップからの立ち上がり高さだけではなくキッチンカウンターの天板に使用される素材選びにもこだわるのがポイントです。

キッチンカウンターの天板に使用される素材には、木材・タイル・人工大理石など様々な種類があります。

どの天板素材を選ぶかによってキッチンの雰囲気、掃除・お手入れしやすさ、耐久性なども大きく変わってきますので、ご家族の好みや住宅全体のスタイル・テイストに合わせて選びましょう。

木材天板

キッチンカウンターの天板として定番素材となっている木材には、一枚板タイプと集成材タイプの2種類あります。

一枚板とは、1本の天然木から切り出された1枚板・無垢材のことであり、天然木ならではの質感や木目を楽しむことができます。

一方集成材とは、木材の良いところだけを集めて接着した木材のことであり天然木と比べ耐久性・強度・寸法安定性に優れています。

さいたま市ではキッチンカウンターの天板として自然本来の風合いやかたちが魅力的な一枚板タイプの天板を選ぶご家庭も多いですが、集成材と比べると価格が高い、反り・ひずみが生じる可能性があるなどのデメリットがあります。

しかし、集成材に使用されている接着剤のなかにはシックハウス症候群を引き起こす人体に有害な物質が含まれている場合もあります。

天然木ならではの風合いが楽しめるヒトと環境に優しい安心・安全な木材天板を選びたいとお考えならば一枚板タイプ、お手頃な価格で強度・耐久性に優れた木材天板をキッチンカウンターにしたいとお考えならば集成材タイプがおすすめです。

人工大理石 / 人造大理石 天板

昨今では、ポリエステル樹脂やアクリル樹脂などを主成分とする人工大理石、天然の大理石を粉砕後セメントや樹脂で固めた人造大理石をキッチンのワークトップやキッチンカウンターの天板素材として主流となっています。

天然の大理石とは主成分が大きく異なる人工大理石ですが、デザイン上 本物の大理石にそっくりな外見や質感を表現するだけではなく自然界には無い独特なデザインも表現することができます。

樹脂を主成分としていますので天然石や人造石と比べると耐熱性は劣りますが防汚性は高くなります。

酸性・アルカリ性の汚れが付着しても水拭きでサッと落とすことができるのも魅力となっています。

天然の大理石に異なる石材のチップや粉を樹脂またはセメントで固めた人造大理石は、天然大理石にはない独特な模様や特性を作り出すことができます。

人造大理石のなかでも品質の高い人造大理石は「エンジニアリングストーン」と呼ばれ、加工の難易度は高くなりますが天然石を凌ぐ物理的性質と化学薬品などへの耐性を持っています。

人工大理石や人造大理石の天板をキッチンのワークトップやキッチンカウンターに選ぶことで、掃除・お手入れがしやすくなるだけではなく、高級感あるおしゃれなキッチン空間を演出することができます。

メラミン天板

メラミン樹脂に浸した紙を固めた板材を素材とするメラミン天板は、耐熱性・耐水性・耐摩耗性・耐衝撃性に優れた天板素材であり、キッチンをはじめ住宅内のさまざまな家具の天板に広く使用されています。

人工大理石天板と同じく、人工物になりますので印刷による発色の美しさとデザイン性の高さが高いのが魅力となります。

しかし、メラミン天板には低圧・高圧・ポリエステル・オレフィン・プリントなど様々な種類があり、それぞれ材料の構成や特徴などに違いがあります。

キッチンのワークトップやカウンターの天板にメラミン天板を選ぶ際は、耐水性・防汚性が高くキズに強い高圧メラミン化粧板を選ぶことをおすすめします。

タイル天板

タイル天板とは、キッチンカウンターの天板表面にお好みの色・柄・かたちのタイルを施すことでオリジナルデザインのおしゃれなタイル張りキッチンカウンターに仕上げることができると注目の天板素材です。

なかでも、ナチュラル&シンプルな北欧系や素朴で温かなカントリー調のレトロで可愛らしいキッチンカウンターデザインは人気があります。

デザインバリエーションが豊富であり、耐水性・耐熱性に優れたタイル素材ですが、時間が経つにつれ少しずつ目地が黒ずみ掃除・お手入れが難しくなる、キッチンカウンターに1枚1枚タイルを張り付けなければならず施工期間が長くなる、キズには強いが衝撃には弱いなどのデメリットがあります。

ガラス天板

キッチンカウンターの天板素材として選ばれる機会の多いガラスには、ガラス天板のみで設置されるケースと木材天板の上にガラス天板を重ねて設置されるケースの2タイプあります。

ガラス天板のみを設置したキッチンカウンターは、透明感あるガラスによりキッチンまわりやキッチンとひと続きになっているダイニング・リビングの見通しが良くなり違和感や圧迫感を出すことなく室内空間に溶け込みます。

また、ガラス天板の表面には凹凸がありませんのでサッと拭くだけで汚れを落とすことができるほか、設置環境にもよりますが劣化を最小限に抑えることができれば半永久的に使用することができます。

ただし、ガラス天板には強い衝撃を加えると割れやすい、キズが付くと修復が難しいなどのデメリットがありますので小さなお子さまのいるご家庭では扱いに注意が必要です。

ステンレス天板

耐食性・防汚性・耐熱性・耐水性に優れた合金鋼・ステンレスは、掃除・お手入れしやすさ、強度・耐久性の高さから衛生的かつ機能性に優れた天板素材としてキッチンのワークトップなど幅広く使用されています。

しかし、金属製の素材になりますので 無機質で冷たい印象になりやすい、キズや指紋が付きやすい、加工できるかたちが限られているといったデメリットがあります。

ゴチャゴチャしやすいカウンターの収納テクニック



キッチンカウンターはキッチンとひと続きになっているダイニング・リビングを仕切るための台であると同時に料理の配膳や食事・ワークスペースとしても利用できるとっても便利な台でもあり、キッチンカウンターのある暮らしに憧れるご家族もたくさんいます。

しかし、実際にキッチンリフォームの際にキッチンカウンターを新設されたご家族からは、

  • ついキッチンカウンターに郵便物やカギなどを置いてしまい、すぐに汚れてしまう
  • キッチンカウンターを設置したら収納が足りず、散らかってしまう

といった片付けや収納に関するお悩みも少なくありません。

キッチンカウンターは調理・配膳・後片付けなどのキッチン作業に近い場所に設置されますので、つねにキッチンカウンターが散らかっている状態ですと衛生的にもあまり良いとは言えません。

これからキッチンリフォームにてキッチンカウンターを設置するご予定のご家族は、キッチンのワークトップよりも高いタイプもしくはワークトップと同じ高さのフラットタイプを選ぶと良いでしょう。

キッチンカウンターの高さがワークトップよりも高いもしくは同じ高さにすることで カウンター下に収納スペースを確保することができ、キッチンまわりの収納量をアップさせることができます。

ただし、カウンター下に収納スペースを設けてしまうとイスに座ったときに足が収納スペースにぶつかってしまうためカウンターを食事スペースとして利用することができなくなってしまいますのでご注意ください。

キッチンカウンターの収納スペースを確保しつつ食事スペースとしても利用したいとお考えならば、キッチンカウンター横のスペースに郵便物やカギなど散らかりやすいモノを収納する保管場所を用意すると整理整頓しやすくなりカウンターの上が散らかりにくくなります。

収納スペース不足を解消するには壁面収納棚やミニシェルフを設置したり、キッチンカウンターの脇にレールとフックを取り付けたりすることでカウンター下に収納スペースを確保しなくてもキッチンまわりの収納量をアップすることができます。

キッチンカウンターのリフォームで理想のキッチン空間を。



四季彩ホームでは、主にシステムキッチン一式でのキッチンリフォームを請けることが多いですが、キッチンカウンターの増設・交換などのリフォームもご対応可能でございます。

ただし、キッチンカウンターのみの増設・交換リフォームの場合、現在ご使用されているキッチンの高さや幅に合わなかったり、作業スペースが狭くなって使いにくくなってしまったりすることがあります。

キッチンカウンターのみ増設・交換リフォームを実施する際は、ほかのリフォーム工事よりも細部までしっかりと打ち合わせすることがポイントです。

四季彩ホームでは、目隠しや食事スペースといった一般的なキッチンカウンターとしての役割だけではなく、ワークスペースやスタディスペースとしても活用したいなど施主様ご家族のご希望やご要望を踏まえたキッチンカウンターのリフォーム工事を行っております。

キッチンカウンターに関するお悩みやご相談等ございましたら、お気軽に四季彩ホームまでご連絡ください。

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