住宅の豆知識

失敗しない浴室暖房乾燥機の選び方

  • 住宅の豆知識



さいたま市では子育て世帯や共働き世帯を中心に浴室暖房乾燥機の需要が高まっています。

浴室暖房乾燥機とは、乾燥機能と暖房機能を備えた浴室専用の白物家電になります。

浴室暖房乾燥機はメーカーや商品特長による機能・性能に違いがあるだけではなく、設置タイプ、換気室数、熱源などによって商品の仕様や交換・新規設置工事にかかる費用相場なども大きく変わってきます。

ここでは、ご家族ごとに異なる目的・用途や住宅ごとに違う浴室環境に合わせて失敗しない浴室暖房乾燥機の選び方をご説明します。

浴室暖房乾燥機の設置タイプ



浴室暖房乾燥機の交換・新規設置工事を実施する際、まずは浴室暖房乾燥機の設置タイプと換気室数の種類を決めることが失敗しない導入ポイントになります。

既に浴室内に浴室暖房乾燥機が設置されている場合、現在ご使用中の浴室と同じ設置タイプ・換気室数の商品を選ぶ必要があります。

しかし、後付け新規設置 工事をご希望の場合は浴室の現場環境によって設置することができないケースがありますので、事前に浴室暖房乾燥機の設置が可能かどうかリフォーム業者に浴室環境を確認してもらいましょう。

設置タイプの種類

浴室暖房乾燥機の設置タイプには「天井埋込タイプ」「天井付け・壁掛けタイプ」2種類あります。

どちらの設置タイプを選ぶかによって交換・後付け新規設置工事の費用が変わりますので、浴室暖房乾燥機の機能・性能だけではなく設置タイプについてもご家族できちんと話し合うことが大切です。

  • 天井埋込タイプ

新築時や浴室のリフォーム・リノベーション工事を実施する際 浴室暖房乾燥機の設置をお考えであるならば、設置タイプは「天井埋込タイプ」がおすすめです。

天井目込みタイプの浴室暖房乾燥機は 機器本体を浴室の天井に埋め込むかたちで設置されていますので、浴室側からは浴室暖房乾燥機本体を確認することはできませんが、換気扇カバーが取り付けられていますのでどこに設置されているかはひと目で確認することができます。

厚みの無い薄型タイプが多く見た目もスッキリとしていますので お掃除の邪魔にならず、衛生的で清潔感ある浴室空間で癒しの時間を過ごすことができます。

ただし、浴室の天井部に浴室暖房乾燥機本体を埋め込むために必要なスペースを確保する必要があり、後付け新規設置工事にて天井埋込タイプの浴室暖房乾燥機を設置する際は大掛かりなリフォーム工事に備えて少し多めに予算を設定しておきましょう。

  • 天井付け・壁掛けタイプ

浴室暖房乾燥機の後付け新規設置工事に最適な設置タイプは「壁掛け・天井付けタイプ」になります。

天井付けタイプは浴室内の天井に設置されている換気扇を外すもしくは換気扇の上から被せるかたちで設置され、壁掛けタイプは浴室の壁に設置された換気口を利用して設置されます。

どちらも大掛かりな工事が必要なく後付け新規設置工事に向いています。

浴室暖房乾燥機の後付け新規設置工事を実施する際、一般的には天井付けタイプと壁掛けタイプどちらかの設置方法にて工事が行われることになりますが、浴室の天井の状態によっては天井埋込タイプの設置が可能である場合があります。

しかし、既に天井に設置されている換気扇が天井埋込タイプの浴室暖房乾燥機本体よりも小さいと天井内に機器本体を埋め込むことができないため換気扇が設置されていた箇所を広げるためのサイズ調節を行わなければなりません。

さらに浴室暖房乾燥機本体の重さに天井が耐えられるよう補強工事も必要となりますので、天井付けタイプと比べ工事にかかる日数が長く費用も高額となります。

浴室暖房乾燥機の後付け新規設置工事の見積もり時、リフォーム業者より天井埋込タイプの施工が可能と判断された際には後悔しないためにも改めてご家族で話し合うことをおすすめします。

換気室数の種類

浴室暖房乾燥機のなかには換気機能が脱衣所・洗面所・トイレなどほかの部屋と共用していることがあり、浴室内に設置されている換気扇によって換気される部屋数に応じて3つのパターンに分けられます。

さいたま市の戸建て住宅では主に「1室換気」が主流となっており「2室換気」「3室換気」であるケースは稀ですが、マンションなどの集合住宅ではどの換気室数もあり得ますので、浴室暖房乾燥機の交換・後付け新規設置工事を実施する際は事前に不動産会社や管理会社に確認しておきましょう。

なお、既に浴室暖房乾燥機が設置されている場合 異なる換気室数への機器交換は不可能となります。

必ず既存の浴室暖房乾燥機と同じ換気室数に対応した商品を選ぶようにしてください。

  • 1室換気

浴室・脱衣所・洗面所・トイレに設置されている換気扇がそれぞれ独立していれば1室換気となります。

1室換気とは、浴室暖房乾燥機が設置されている浴室内のみを換気することができる機能であり、脱衣所・洗面所・トイレなどに設置される換気扇とは別ものとなります。

もしも湿気やニオイが気になる場所がある場合は ご自身で各部屋に換気扇を設置する必要があります。

  • 2室換気

脱衣所もしくはトイレのどちらかに浴室の換気扇と繋がっている通気口があれば2室換気となります。

2室換気の場合、浴室内に設置された浴室暖房乾燥機の換気機能により通気口が設置されている室内も同時に換気することができます。

また、まれに脱衣所やトイレではなくリビングや廊下などに2室換気用の通気口が設置されているご自宅もあります。

なお、通気口と換気扇はカバーを外した際にファンがあるかどうかで見分けることができます。

カバーを外すと内部にファンがある場合は換気扇、ファンが無ければ通気口となります。

  • 3室換気

脱衣所・洗面所・トイレいずれか2つの部屋に浴室の換気扇へと繋がる通気口があれば3室換気となります。

3室換気の場合、浴室内に設置された浴室暖房乾燥機の換気機能により通気口が設置されている2つの部屋の換気を同時に行うことができます。

2室換気同様、まれにリビングや廊下などに3室換気用の通気口が設置されている場合があります。

浴室暖房乾燥機の熱源「電気式」と「ガス式」の違い



浴室暖房乾燥機を動かすために必要なエネルギー源となる熱源は「電気」と「ガス」になります。

浴室暖房乾燥機の熱源がセラミックヒーターやハロゲンヒーターなどの電気式である場合、機器本体に取り付けられたファンを回転させることで遠赤外線のヒーターが作り出した高温の熱を巻き込みながら温風を出しています。

一般的に100V・200Vの電源を使用することで作動していますが、なかには省エネ対策や脱炭素化に最適なエネルギー効率の良いヒートポンプ式もあります。

電気式の浴室暖房乾燥機は熱源機を屋外に設置する必要がなく室内機のみの設置となりますので比較的難易度の低い工事であり、平均2時間ほどで設置が完了します。

また、電気を熱源とする浴室暖房乾燥機は戸建て住宅・集合住宅問わず設置できるほか、ユニットバスや従来のタイル貼り浴室など幅広い浴室タイプに設置が可能です。

基本的には浴室内の天井もしくは壁に換気扇または換気口があれば取り外したのち、その開口部を利用して電気式の浴室暖房乾燥機を設置することができるため工事費用を抑えることができます。

しかし、場合によっては電気配線工事が必要となることがありますので、電気配線工事費用を含めた予算を確保しておくことがポイントです。

一方、ガスを熱源とする浴室暖房乾燥機の場合、屋外に設置された給湯暖房用熱源機にて約80℃まで温められたお湯を浴室暖房乾燥機本体へと送り循環させて熱を放出することで温風を出しています。

ガス式の浴室暖房乾燥機を設置するに必要となる給湯器は日常生活で使用するお湯を作り出す一般的な給湯器とは違い、浴室暖房乾燥機専用の熱源機が必要となります。

そのため、ガス式の浴室暖房乾燥機のほうが電気式の浴室暖房乾燥機と比べイニシャルコスト (初期費用) がやや高めですが、作り出される温水のパワーが強いので効率よく暖房・乾燥機能を利用することができます。

浴室暖房乾燥機の交換・新規設置にかかる費用相場



浴室暖房乾燥機の交換・後付け新規設置にかかる費用相場ですが、施工業者、ご自宅の浴室環境、機器本体の設置タイプ・熱源の種類などによって大きく変わってきますが平均80,000円~300,000円ほどになります。

浴室暖房乾燥機の本体価格はメーカー、機能・性能、グレードなどによって異なりますが、天井埋込タイプであれば電気式浴室暖房乾燥機の本体平均価格は30,000円~120,000円ほど、ガス式浴室暖房乾燥機の本体平均価格は70,000円~100,000円ほどになります。

なお、壁掛けタイプの浴室暖房乾燥機の場合、換気機能の有無などによって費用相場が異なり平均本体価格は50,000円~100,000円ほどになります。

既存の浴室暖房乾燥機を新しいものと交換・取り換えを実施する場合、天井埋込タイプであれば既存の浴室暖房乾燥機を取り外してから天井開口部の寸法と同じサイズの新しい浴室暖房乾燥機を取り付ければ工事が完了となります。

後付け新規設置と比べ工事にかかる日数が短く、設置工事とは別に配線・配管工事や天井の補強工事なども発生しませんので工事にかかる費用を30,000円~50,000円ほど抑えることができます。

一方、浴室暖房乾燥機の後付け新規設置工事を実施する場合、天井埋込タイプであれば浴室の天井に設置されている換気扇を取り外し天井の開口部拡大工事を行ったのち浴室暖房乾燥機本体を埋め込めば工事が完了となります。

浴室暖房乾燥機の後付け新規設置工事の費用相場は交換工事と比べるとやや高く平均55,000円~70,000円ほどになります。

なお、浴室の天井に点検口が無い、天井裏に十分なスペースが無い、浴室の天井がフラットでない、設置場所が窓・照明・壁面に近い、浴室外の熱源機の設置環境が悪いなど浴室まわりの環境次第では配線工事などの追加工事が必要であったり、浴室暖房乾燥機の設置自体ができなかったりする場合があります。

理想の浴室暖房乾燥機は世帯や浴室環境ごとに違います。



ライフスタイルや家族構成などによって浴室暖房乾燥機に求められる機能・性能が違うように、浴室暖房乾燥機の設置タイプや熱源なども世帯や浴室環境ごとに大きく異なります。

一般的にお風呂の点検口が開く浴室であれば、天井埋め込みタイプの電気式が最もお安くお手頃な価格となりますが、お風呂の点検口が開く浴室であっても天井や壁に換気扇や暖房機があるか無いかで設置タイプなどが変わってきます。

四季彩ホームでは以前より浴室暖房乾燥機の交換・新規設置工事を実施しておりましたが、このたび本格的に浴室暖房乾燥機の交換・新規設置工事を始め、これまでにさいたま市のお客様を中心に10件ほどご契約させていただいております。

基本的にはどのメーカーでも10万円~にて施工が可能でございます。

浴室暖房乾燥機の交換・新規設置をお考えのお客様は是非お気軽に四季彩ホームまでご相談ください。

▼このページをシェアできます