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トイレ交換リフォーム工事の見積もり内訳の見方とは?

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いまのところトイレに不具合やトラブルは見られないけれど、そろそろ自宅のトイレを交換リフォームしようとお考えのご家族も多いのではないでしょうか。

一般的にトイレの耐用年数はキッチンやお風呂などほかの水回り設備と同じく10年~15年ほどと言われています。

しかし、トイレは便器・便座・タンク・パッキンなど様々な種類の部品によって作られており、それぞれの部品に使用されている素材ごとに耐用年数や点検・メンテナンス頻度などに違いがあり、ご家庭ごとに不具合やトラブルの発生時期が大きく異なります。

さいたま市にてトイレの交換リフォーム工事を行う際にかかる費用相場は平均10万円~20万円ほどとされています。

ところが、トイレのリフォーム工事も屋根・外壁塗装工事と同じくリフォーム業者ごとに工事費用が異なるため、同じリフォーム内容であってもA社とB社では工事にかかる費用が大きく違います。

ここでは、トイレの交換リフォーム工事の際に必ず確認しておきたい見積もり書の見方をご紹介します。

トイレ交換リフォームの内訳について



トイレの交換リフォームを行う際、いくつかのリフォーム業者から相見積もりを出してもらいましょう。

相見積もりとは、複数のリフォーム業者に同じ予算・条件などを伝えて見積もりを出してもらい、価格や諸条件を比較することです。

相見積もりを出してもらうことで各リフォーム業者の価格差や工事期間の違いなどを確認することが可能となり、より良い条件でトイレの交換リフォームを行うことができます。

トイレの交換リフォーム工事の見積もり書は、基本的に「仮設工事費」「撤去、処分費」「内装工事費用」「製品、取り付け費用」「電気工事費用」「諸経費」この6項目によって構成されています。

 仮設工事費用

仮設工事費用とは、トイレの交換リフォーム工事を行う際に壁や床などに傷が付かないよう保護するために必要な作業にかかる費用のことです。

屋根・外壁塗装工事とは違い、大掛かりな養生作業が行われないため、さいたま市にある一部のリフォーム業者では仮設工事費用を諸経費に含めてしまっているケースもあります。

交換を含むトイレのリフォーム工事にて養生作業が発生しないことは絶対にありません。

見積もり書に仮設工事費用が記載されていない場合は、リフォーム業者に仮設工事費用についてきちんと確認を取りましょう。

 撤去・処分費用

撤去・処分費用とは、古くなった便器を取り外して処分するためにかかる費用になります。

便器の撤去・処分にかかる費用については、基本的に各リフォーム業者もさほど費用に大きな差はありませんが、撤去作業を行う際には水道工事事業者が担当する必要があります。

 内装工事費用

内装工事費用とは、壁・床の解体、天井・壁・床の張替え、介護・介助用の手すり設置、下地の補強といった内装工事にかかる費用になります。

便器の交換のみを行うリフォーム工事であれば 基本的に内装工事費用は発生しません。

しかし、現地調査により壁紙・床材に著しい劣化が見られる場合、劣化した床材では新しい便器をしっかりと支えることができません。

トイレ使用時の安全性を高めるため劣化した床材を解体し新しい床材に張り替える工事が必須となります。

また、トイレの利便性向上を図る目的で新たに手洗い場を設置する場合も同様に、手洗器専用の給排水を立ち上げるため壁の取り壊し・張替え作業を行わなければならないため内装工事費用が発生します。

リフォーム工事後に追加の工事費用が発生し予算オーバーになってしまわないよう、現地調査の際にリフォーム業者にトイレ内を隅々までチェックしてもらい見積もり書に記載されている金額に変更が無いか確認しましょう。

 製品・取り付け費用

製品・取り付け費用とは、新たに設置する便器・便座などの商品代金と便器・便座の設置・取り付け作業にかかる費用のことです。

製品・取り付け費用はトイレの交換リフォーム工事にかかる総金額の70%前後を占めており、見積もり書に記載されている総金額がご予算よりも高い場合は便器・便座のグレードを見直すことでリフォーム工事にかかる総金額を調節することが可能です。

なかには同じ製品でもグレードごとに価格が異なる便器・便座も多々あります。

リフォーム前は欲しいと思っていた機能も実際に使用してみると不要であったというケースもありますので、ショールームなどに足を運び本当に必要な機能が付いている便器・便座を選ぶようにしましょう。

 電気工事費用

電気工事費用とは、ウォシュレットや温風乾燥機能など便利な機能を利用する際に欠かせないコンセントを設置するために必要な工事費用です。

1960年代ごろまではトイレと言えば和式トイレが一般的でしたが、時代の流れと共に次第に洋式トイレが主流となり、いまでは80%以上の一戸建て住宅・共同住宅のトイレにウォシュレット機能付き洋式トイレが採用されています。

既にウォシュレット機能付きトイレが設置されている場合 電気工事を行う必要はありませんが、築年数の古い一戸建て住宅やアパートなどのトイレには和式トイレやウォシュレット機能が付いていない洋式トイレが設置されていることも多く、これらのトイレからウォシュレット機能が標準搭載された洋式トイレに交換リフォームを行う際には、電気工事が必須となります。

また、ウォシュレット機能が付いた洋式トイレが設置されている住宅であってもトイレ内の照明や換気扇を交換する際には電気工事が必要になるケースがあります。

 諸経費

諸経費とは、トイレの交換リフォーム工事を行う際に発生する駐車場料金や現場管理費用など実際のリフォーム工事や便器・便座などの商品代金以外の雑費を指します。

リフォーム業者は諸経費により事務所の光熱費や賃貸料、交通費、各種書類の作成に伴う費用などを賄っており、場合によってはエレベーターが設置されていないアパートやマンションでは搬入費用が含まれることもあります。

諸経費の金額はリフォーム業者ごとに内訳が異なりますが、トイレのリフォーム工事では一般的にはリフォーム費用全体の3%~8%が費用相場となっています。諸経費が8%を超えている場合、諸経費の詳しい内訳を確認すると良いでしょう。

トイレ交換リフォーム工事の費用相場



さいたま市におけるトイレの交換リフォームの費用相場は平均10万円~20万円ほどですが、基本的にはリフォーム工事の範囲や工事内容によってかかる費用が違います。

例えば、現在ご使用中の洋式トイレを新しい洋式トイレに交換するリフォーム工事であれば、便器のグレードによって異なりますが交換する便器の価格と撤去・設置費用などを含めて5万円~10万円ほどで行うことが可能です。

しかし、和式トイレから洋式トイレに交換リフォームを行う場合、配線や電線などの違いから洋式トイレ同士の交換リフォームと比べて工事を行う範囲が広くなりますので、リフォーム工事にかかる費用は30万円~50万円ほどと高くなります。

ほかにも、トイレ内の壁紙・床材の張替えを行うか、洗い場・収納棚を設置するか、便座に温水洗浄・暖房・脱臭・温風乾燥などの機能を付けるかによってリフォーム工事にかかる費用が変わってきます。

しかし、トイレの交換リフォーム工事における費用は、基本的に便器・便座の本体価格と内装工事の有無で相場が決まりますので、処分費、電気水道工事費などにかかる費用については便器・便座の種類やグレードによって大きな差はありません。

トイレ交換リフォーム工事が高額になる主なケース

  • 和式トイレから洋式トイレにリフォーム

和式トイレと洋式トイレとでは便器、内装、配管などが大きく異なります。

そのため、和式トイレから洋式トイレに交換リフォームを行う際は、トイレ全体の改修工事が必須となることが多く必然とリフォーム工事にかかる費用が高くなります。

  • コンセントの増設

ウォシュレット、温風乾燥、フタの自動開閉、暖房付き便座など様々な機能が備わっている最新トイレと交換リフォームを行う際、トイレ内に電源の取れるコンセントが無いと利用することができません。

リフォーム業者によって異なりますが、一般的なコンセントの増設費用は1箇所あたり20,000円~50,000円ほどになります。

ただし、コンセントの増設工事を行う場合、電気工事士の資格を所有する作業員でないと工事を行うことができませんので覚えておきましょう。

  • 新たに手洗い場を設置

タンク式トイレからタンクレストイレへの交換リフォーム工事を行う際、トイレ内に新しく手洗い場の設置することで衛生的かつ便利なトイレ空間となります。

しかし、手洗い場を新たに設置するとなると配管工事や洗面台の取付け費用などが発生してしまいます。

また、手洗い場を設置するためのスペースが不足している場合にはトイレの拡張工事も必要となりますので予算オーバーになってしまわぬよう、現地調査などを踏まえてリフォーム業者としっかり話し合うことが大切です。

  • トイレのバリアフリー化

手すりや開閉しやすいドアの設置など将来を見据えたバリアフリー対応のトイレへのリフォーム工事は一般的なトイレの交換リフォームと比べて高額となる可能性が高いです。

しかし、介護・介助を目的とするトイレのバリアフリー化であれば介護保険など国や地方自治体が実施している補助金・助成金制度を利用することが可能です。

  • グレードの高い便器・便座

昨今の便器・便座には全自動洗浄機能、ウォシュレット、暖房付き、フタの自動開閉など様々な機能が備わっているものもたくさんあります。

しかし、こうした多機能な便器・便座は一般的なものと比べてグレードが高いためリフォーム費用が高額になる原因となります。

トイレの交換リフォームにかかる費用を抑えたい場合は必要な機能と不必要な機能を見極め本当に必要な機能だけを持ち合わせている便器・便座を選ぶようにしましょう。

トイレの交換リフォーム時に利用できる補助金・助成制度



埼玉県やさいたま市では省エネや介護・介助などを目的とするトイレの交換リフォーム工事を行うご家族を対象にリフォーム補助金・助成金制度を実施しています。

さいたま市では主に介護・介助を中心とするトイレのリフォーム工事への支援を行っています。

条件を満たすことで、

  • 介護予防高齢者住環境改善支援事業
  • 要介護高齢者居住改善費補助事業
  • 重度身体障がい者(児)居住改善設備費補助事業

これらの補助金・助成制度を利用することが可能となります。

また埼玉県内では熊谷市、川口市、羽生市などの自治体を中心に指定された条件を満たすことで住宅リフォーム・改修工事全般に適用される補助金・助成金制度が実施されています。

ほかにも住宅ローン減税、所得税・固定資産税の特別控除なども条件を満たすことで申請が可能となりますので、お得にトイレの交換リフォームを行いたいとお考えのご家族はリフォーム業者に利用可能な補助金・助成制度や減税制度が無いか相談してみましょう。

トイレの交換リフォーム工事で快適なトイレ空間を実現



家族全員がほぼ毎日使用するキッチンやお風呂などの水回りは、料理をしたり入浴したりとお家のなかで唯一水を使用することができる場所です。

そのなかでもとくに1日の使用回数が多いトイレは汚れや臭いによるトラブル、消耗による破損、経年劣化によるトラブルなどが起こりやすく定期的な点検・メンテナンスを行う必要があります。

四季彩ホームでは、洋式トイレを一新する工事であれば15万円~、ハイグレードなトイレへの変更・内装の張替え工事であれば40万円ほどでリフォーム工事を行うことが可能でございます。

テレワーク・リモートワーク導入により自宅で過ごす時間が増えたことで、これまで気付かなかったトイレの不便さを実感しこれをきっかけに快適なトイレ空間に作り替えたいとお考えのご家族は、是非この機会に四季彩ホームまでご相談ください。

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