住宅の豆知識

2020.12.24 住宅の豆知識

現在使用されていない屋根材を使い続けるデメリット



住宅の最上部に設けられている屋根は、外壁と共にお家の第一印象を決める重要なポイントです。

しかし、普段から目に触れる機会の多い外壁とは違い、屋根は何か特別なことが無い限り滅多に目に触れる機会がほとんどありません。

そのため、屋根がどのくらい劣化や破損しているのか定期的に確認することができず、気付いたら雨漏り、カビ・シロアリの発生、柱・梁の腐食など深刻な住宅トラブルが発生していたということも少なくありません。

なかでも現在使用されていないパミール、セキスイかわらU、セメント瓦などの屋根材を使用している住宅にお住いのご家族は住宅全体の耐久性が大きく低下している可能性が高く早急な屋根の葺き替え工事をおすすめします。

現在使用されていない屋根材の主な種類



屋根の主な役割は太陽から降り注ぐ強烈な紫外線や台風・竜巻といった激しい風雨などの厳しい自然災害から安心・安全な生活空間を守ることですが、ほかにも生活空間の温度調節、遮音・騒音対策、防火性の向上など快適な暮らしをサポートするための重要な役割を担っています。

しかし、さいたま市では現在ご使用されている屋根材についてご存じ無いご家族も多く、不具合発生の問題によって既に生産が終了している屋根材とは知らずに使い続けている世帯も少なくありません。

なかでも、「パミール」「セキスイかわらU」「セメント瓦」3種類の屋根材は使い続けることで安心・安全な暮らしを脅かす危険性が高いとされています。

パミール

国内最大手の外装建材メーカーとして知られるニチハ株式会社にて1996年から2008年までの12年間製造されていた屋根材「パミール」は、人体に有害な繊維状鉱物「アスベスト (石綿)」を含まない屋根材として全国的に広く流通したノンアスベスト切り替え直後の屋根材のひとつです。

当時は画期的で安心・安全な屋根材として全国的に広く流通されましたが、その後パミールへと葺き替え工事を行った住宅の多くで屋根材表面の剥離、脱落、ズレ、反りなどの不具合が多数報告されたことで製造中止となりました。

  • パミールに不具合が生じた主な原因

ノンアスベスト切り替え直後の屋根材として全国的に広く流通したパミールにはアスベストの代わりにパルプ線維などのつなぎ材が使用されました。

パルプ線維は植物から抽出される繊維であるため人体に対する悪影響はありませんが、吸水性が高く雨や雪の影響を受けやすい屋根材に使用したことでパミールを採用した住宅では様々な不具合が生じる結果となりました。

  • パミールの見分け方

一般的なスレート屋根材とは違い、パミールの屋根材の先端部分には等間隔で凹凸があり、うっすらと縦ラインが入っています。

このデザインはニチハ株式会社のパミール独自のデザインになりますので他のスレート屋根材には見られない特徴です。

  • パミールのリコール対応

パミールの開発・製造元であるニチハ株式会社ではパミールの不具合について経年劣化によるものという見解を示しており、残念ながらパミールへのリコール対応は現時点で行われておりません。

しかし、パミール販売時に無償で提供された釘のメッキ処理が不十分であったために起こった腐食やパミールのズレ・落下などの不具合に限り釘へのリコール対応が行われています。

セキスイかわらU

積水化学工業が1970年から2007年までの37年間製造していた屋根材「セキスイかわらU」は、屋根リフォーム用として開発されたセメント瓦であり、金属屋根やスレート屋根の重ね葺きや屋根の葺き替え向けの軽量で丈夫な新しい瓦屋根として全国50万棟の住宅に採用されていました。

セキスイかわらU発売当初は10%~15%ほどのアスベストが含まれていましたが、年々アスベストに対する規制が厳しくなったことで1990年8月よりアスベストを含まないノンアスベストタイプのセキスイかわらUが発売されました。

しかし、新たに発売されたセキスイかわらUを採用した住宅の多くで塗膜剥がれ、基材の露出、ひび割れ、屋根材表面の剥離・崩れなどの不具合が多数報告されたことで販売終了となりました。

  • セキスイかわらUに不具合が生じた主な原因

いち早くアスベスト問題に取り組んできた積水化学工業株式会社より開発・発売されたセキスイかわらUですが、これまでつなぎ材として使用していたアスベストが使用できなくなったことで従来の屋根材と比べると耐久性が低下し塗膜剥がれやひび割れなどの不具合が起こりやすくなったと考えられます。

また、ノンアスベストタイプのセキスイかわらUを発売するにあたり長期に渡る検証・試験が不十分であったこともセキスイかわらUに不具合が生じた原因のひとつとされています。

  • セキスイかわらUの見分け方

基本的には屋根材に記載されている製造年月日、新築またはリフォーム時の図面・仕上げ表、保証書などで現在ご使用中の屋根材がセキスイかわらUかどうか見分けることが可能です。

しかし、セキスイかわらUにはアスベスト含有タイプとノンアスベストタイプの2種類あります。

アスベスト含有タイプとノンアスベストタイプを見分けるには劣化症状を確認すると良いでしょう。

ノンアスベストタイプの場合、5年~10年ほどで屋根材表面に塗膜剥がれ、基材の露出、ひび割れなどの劣化症状が現れ始めます。

  • セキスイかわらUのリコール対応

セキスイかわらUの開発・製造元である積水化学工業株式会社ではセキスイかわらUの不具合について現時点ではリコール対応を行っておりません。

一般的に屋根材の不具合は経年劣化などによるものであるという考え方が強く、施工から10年以上経過している住宅では仮にセキスイかわらUによる不具合が発生していたとしてもメーカーに対して責任を求めることができないことが多い傾向にあります。

セメント瓦

セメント瓦とは、セメントに水と砂を混ぜて作られる屋根材になります。

耐用年数が30年以上と長く、豊富なデザインとカラーバリエーションで自由度の高い住宅の外観デザインが可能となったことで1980年から1990年にかけて全国的に普及しました。

しかし、天然素材で作られていた粘土瓦とは違いセメントを材料とする屋根材になりますので耐衝撃性が低く、ひび割れを起こしやすいため定期的なメンテナンスが必要となります。

また、セメント瓦は防水性に乏しいため屋根材表面に防水塗装を施す必要があります。

以前までは耐用年数が長く、デザインとカラーバリエーションが豊富な瓦屋根としてたいへん人気がありましたが、耐衝撃性と防水性の低さ、メンテナンス頻度の高さ、軽量で丈夫な新素材の屋根材の誕生などにより現在ではあまり製造されていません。

  • セメント瓦に不具合が生じた主な原因

セメント瓦は水分に弱い性質を持っていますので、塗装工事による定期的なメンテナンスが必須となります。

塗装サイクルはお住いの住環境や塗料の種類などによって異なりますが、外壁と同じく10年に1度のペースで行うのが理想とされています。

しかし、塩害による被害が強い地域や台風などの自然災害が頻発する地域にお住いの場合、ほかの地域と比べて屋根材の劣化が著しいためセメント瓦や塗料の耐用年数を待たずに塗装工事を行わなければならないことがあります。

セメント瓦が劣化した場合、屋根材表面の色褪せ、チョーキング現象、ひび割れ・割れ、ズレ、剥がれ、ふくれといった症状が現れます。

とくにチョーキング現象が見られる際は想定以上に劣化が進行している可能性がありますので早急に信頼できる業者に点検・メンテナンスを行ってもらいましょう。

  • セメント瓦の見分け方

セメントを原料とする屋根瓦は大きく分けてセメント瓦とコンクリート瓦の2種類あります。

この2つの屋根材は見た目が非常によく似ていることから見分けることが難しいとされていますが、瓦の切り口および切断面にある「小口」が滑らかであればセメント瓦、凹凸がありギザギザしていればコンクリート瓦となります。

ただし、屋根瓦の小口は下から見上げても確認することができませんのでハシゴなどを使って屋根に上がる必要があります。

安全対策をしていない状態で屋根に上がるのは大変危険ですので屋根・外壁塗装を行う際に業者に屋根の小口を確認してもらうようにしましょう。

現在使用されていない屋根材を使い続ける危険性



国内最大手のニチハ株式会社や積水化学工業株式会社にて開発・製造されていたノンアスベスト切り替え直後の屋根材「パミール」や「セキスイかわらU」に不具合が生じた主な原因として長期間に渡る屋根材の検証不足と当時の製品開発の技術不足など挙げられます。

当時アスベストは不燃性・耐熱性・耐腐食性に優れた素材として多くの建築物に使用されていました。

ところが、アスベストを吸い込むことで肺線維症 (じん肺) や悪性中皮腫の原因となり肺がんを起こす可能性が高いことが判明し健康への被害リスクを抑えるためアスベストを使用せずに安価で丈夫な屋根材の開発・製造が行われました。

もちろん、アスベストを一切使用せずに製造されたノンアスベスト切り替え直後の屋根材もこれまでどおり新商品として発売される前に様々なテストが行われましたが、屋根材の耐久性などを検証する時間を長期間確保することができず、発売から年数が経過したころに初めてパミールやセキスイかわらUなどのノンアスベスト切り替え直後の屋根材の劣化が早いという事実が明らかとなりました。

これまで使用されていたアスベストを含む屋根材は点検・メンテナンスを怠っても20年以上経ってもひび割れなどの劣化症状がほとんど現れないのに対し、新たに開発・製造されたパミールやセキスイかわらUの耐久性は10年持つか持たないかであり、さらに屋根塗装によるメンテナンスも効果が期待できないため大切な家族とお家を守るためにも早急な葺き替え工事が推奨されています。

安全な屋根材への葺き替え工事について



住宅の最上部にある屋根は外壁や雨どいなどの付帯部よりも紫外線や風雨などの影響を受けやすく、また昨今の異常気象の影響もあり外装のなかで最も劣化の早い箇所でもあります。

さいたま市では既に生産が終了しているパミール、セキスイかわらU、セメント瓦などの屋根材を今もなお現役でご使用されている世帯もたくさんあります。

しかし、こうした屋根材の多くが品質不良による生産終了であるケースが高く、そのまま使用し続けてしまうと深刻な住宅トラブルを招く原因となります。

大切な家族とお家を守るためにも早急に安心・安全な屋根材への葺き替え工事をおすすめします。

屋根の葺き替え工事とは

屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根材を撤去して新しい屋根材と交換する大規模な屋根工事になります。

天井、壁紙・クロス、外壁、雨どいなどに寿命があるように屋根にも寿命があります。

現在ご使用中の屋根材の種類や現在お住いの地域の気候・風土などによって異なりますが屋根の寿命は平均20年~40年ほどであり外装建材のなかでは比較的長寿命と言えます。

しかし、パミールやセキスイかわらUなど品質不良の屋根材を使用している場合、劣化箇所から雨水などが屋根の内側へと侵入し雨漏り、住宅の構造躯体の腐食、基礎部分の劣化、カビ・シロアリの発生など様々な住宅トラブルを引き起こし住宅全体の耐久性や強度を著しく低下させる危険性があります。

屋根の葺き替え工事は屋根工事のなかでは最も大規模な工事であるため決してお安くはありませんが、経年劣化や屋根が原因で生じている住宅トラブルの根本的かつ全体的な問題の解決に最も有効な方法になります。

屋根の葺き替え工事にかかる費用相場

屋根の葺き替え工事は基本的に品質不良の屋根材が使用されている住宅または屋根全体に著しい劣化や激しい傷みがみられる場合に限られます。

屋根全体を古いものから新しいものに丸ごと交換することになりますので、ほかの屋根工事と比べると費用相場も施工期間も大きくなります。

さいたま市における屋根の葺き替え工事の費用相場は一般的な30坪ほどの木造住宅で120万円~200万円ほどですが、屋根材の劣化具合や範囲、既存の屋根材と新しい屋根材の種類などによって費用相場よりも高くなることがあります。

現在さいたま市では屋根の葺き替え工事の際にコロニアル(スレート材)またはガルバリウム鋼板を希望されるご家族が増えています。

コロニアルとはケイミュー株式会社より販売しているスレート材であり、お手頃な価格とデザイン性とカラーバリエーションの豊富さ、軽量で住宅の耐震性を向上させることができるメリットがあります。

一方、ガルバリウム鋼板とは鉄を主原料とする合板であり優れた耐久性と耐熱性を持つ軽量で錆びにくい屋根材になります。

コロニアル本体の単価費用相場は1㎡あたり5,000円ほど、ガルバリウム鋼板本体の単価費用相場は1㎡あたり6,500円ほどになります。

コロニアルと比べガルバリウム鋼板のほうが1㎡あたりの単価費用が1,500円高いため屋根の葺き替え工事ではコロニアルをご希望されるご家族も多いですが、どちらの屋根材にもメリット・デメリットがありますので施工費用だけで屋根材を選ばず、きちんとご家族や施工業者と話し合って決めることが大切です。

大切な家族とお家を守るため現在ご使用中の屋根材を確認しましょう。



パミールやセキスイかわらUなど現在使用されていない屋根材の多くは品質不良により様々な住宅トラブルや不具合発生が報告されています。

大切な家族とお家を守るためにも現在ご使用中の屋根材が何かを確認し、既に生産が終了している屋根材であった場合は、早急に屋根の葺き替え工事を行うことをおすすめします。

四季彩ホームでは、コロニアルへの葺き替え工事をご希望されるご家族が多いですが、耐震性と耐久性に優れたガルバリウム鋼板への葺き替えをご希望されるお客様も年々増えております。

屋根の葺き替え工事についてお悩みや気になる点などございましたら、四季彩ホームまでお気軽にご相談ください。

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