住宅の豆知識

2020.09.11 住宅の豆知識

ベランダやバルコニーなど屋外スペースに防水リフォームが必要な理由

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さいたま市は1年を通して比較的穏やかな気候であることから、子育て世帯や高齢者世帯を中心に住み心地の良いまちとして人気があります。

しかし、昨今の異常気象の影響により集中豪雨、ゲリラ豪雨、積雪などの自然災害による住家被害が増えており、火災保険の申請件数も年々増加しています。

とくに住宅に沿って屋外へと張り出したベランダやバルコニー、住宅の最上部にある屋根・屋上は、365日厳しい自然環境に晒されていることもあり、屋内にある住宅設備や内装材と比べると自然災害によるダメージを受けやすい傾向にあります。

自然災害によって受けたダメージをそのまま放置してしまうと、ダメージを負った箇所から水分が住宅内部へと入り込み、雨漏りやカビの発生を引き起こすだけではなく、住宅の構造躯体を腐食させて寿命を縮めてしまう恐れがあります。

ここでは、ベランダ、バルコニー、屋根、屋上など住宅の屋外スペースから住宅内部に水分が入り込むのを防ぐための防水リフォームの方法についてご説明します。

ベランダにおける防水リフォームの必要性



ベランダは、洗濯物を干したり、ガーデニングや家庭菜園を楽しんだり、エアコンの室外機を設置したりと様々な用途で利用することができるとても便利な屋外スペースのひとつです。

また、アパート・マンションなどの共同住宅では、一般的な用途に加え脱出口・避難ばしごの設置、非常階段へ続く連絡路など火災や地震など不測の事態から住人を守る役割も果たしています。

しかし、ベランダは365日つねに紫外線や風雨など厳しい自然環境に晒されているため、築年数が経つにつれて少しずつ劣化していきます。

とくにベランダの防水機能は同じく屋外にある外壁と比べると劣化が著しく定期的にメンテナンスを行い防水機能の低下を防ぐ必要があります。

ベランダの防水機能が低下したまま放置してしまうと、

  • 住宅内部に水分が侵入しやすくなり構造躯体が腐食する可能性がある
  • 住宅の強度が弱まり倒壊などの危険性が高まる
  • カビやダニが発生しやすくなり深刻な健康被害を招きやすくなる

このような住宅トラブルを引き起こす原因となります。

ベランダの防水機能を回復させるリフォームの種類

ベランダの防水機能が低下し始めるタイミングは、新築時より5年~10年ほど経過している、もしくはひび割れや剥がれなどが現れ始めたころになります。

ベランダの防水機能を新築時に近い状態まで回復させるには、防水性のある素材を使ってベランダの床面を覆っていくリフォーム工事が必要になります。

ベランダの防水リフォーム工事には「FRP防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」「シート防水」この4種類あり、ベランダの防水性能や劣化状況に応じて適切な防水リフォーム工事を行うことが大切な家族とお家を守るポイントとなります。

FRP防水

現在さいたま市ではベランダの防水リフォーム工事を行う際、FRP防水が主流となっています。

FRPとは「Fiber Reinforced Plastics (繊維強化プラスチック)」の略称であり、鉄をしのぐ優れた力学特性と軽やかで腐食に強くヒトと環境に優しい素材として幅広い分野で活躍している素材です。

FRPにはGERP (ガラス繊維強化プラスチック)やCFRP (カーボン繊維強化プラスチック)など様々な種類があるのですが、ベランダの防水リフォーム工事に使用されるFRPは液体状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混ぜ合わせたものにガラス繊維などの補強材を加えた特殊な塗膜防水になります。

FRP防水のメリット

  • 耐候性、耐久性、耐水性、耐薬品性に優れている
  • 床面を均一な厚みで仕上げることが可能
  • 住宅の構造躯体への負担を軽減できる軽量さ
  • しなやかで高強度な防水層を形成できる
  • トップコートのバリエーションが豊富
  • 速乾性なので施工日当日中にすべての工程を完了できる

FRP防水のデメリット

  • ややコストが高め
  • 動きに対する対応力が低く、地震などが起こると割れることがある
  • リフォーム工事中のニオイが気になる
  • 気温や湿度によって仕上がりや施工期間に影響がでやすい
  • 紫外線に弱く、長い時間当てられると劣化が早まる

ウレタン防水

ベランダの防水リフォーム工事を予算内に収めたいとお考えであるならば、ウレタン防水がおすすめです。

ウレタン防水とは、ベランダの床面に液体状のウレタン樹脂を塗りつけて化学反応を起こさせて固めていく防水リフォームになります。

固まったウレタン樹脂は程よく弾力があり一体性の防水膜を形成します。

ウレタン防水リフォームには、初期費用が比較的お安い「密着工法」と雨漏り対策に有効な「通気緩衝工法」があります。

現在さいたま市ではウレタン防水リフォームによる住宅トラブルが増えており、とくに密着工法によるウレタン防水リフォームでのトラブルが多い傾向にあります。

ウレタン防水リフォーム工事を密着工法にて行う際は注意が必要です。

ウレタン防水のメリット

  • 廃材が出にくいため、リフォーム費用を抑えやすい
  • どのような下地にも対応できる柔軟さ
  • 軽やかな防水層により住宅の構造躯体にかかる負担を軽減
  • 複雑な形状のベランダであっても問題なく施工可能
  • 継ぎ目のない均一でキレイな仕上がりを実現

ウレタン防水のデメリット

  • 1工程ごとに乾燥期間を設けなければならず、必然と工期が長くなる
  • 施工中、ウレタン特有のニオイが気になる
  • 職人の腕次第で仕上がりが大きく変わってくる
  • 紫外線に弱く定期的にトップコートを塗り直す必要がある
  • 経年劣化により亀裂が入りやすい
  • 悪質なリフォーム事業者による住宅トラブルに遭いやすい

アスファルト防水

ベランダの防水リフォーム工事のひとつにアスファルトを用いた防水工事があります。

さいたま市ではあまり見かけませんが、アスファルトを含ませた合成繊維不織布を「ルーフィング」と呼ばれる防水シートを張り重ねて仕上げていきます。

主に屋上や陸屋根などの防水リフォーム工事にて用いられることが多いのですが、耐用年数が15年~20年と長く水密性にも優れていることから、さいたま市内でも築年数が経っておりベランダの防水性能が気になっているご家族を中心にアスファルト防水によるリフォーム工事に関するご相談が増えています。

アスファルト防水のメリット

  • 比較的コストが安い
  • 歴史に裏付けされた信頼性の高い防水性能を実現
  • 優れた防水性能により住宅内部に水分が侵入するのを防ぐ
  • 耐用年数が長く、メンテナンスの回数を減らすことができる

アスファルト防水のデメリット

  • 工法によって施工中に独特なニオイが発生する
  • 熱や火を用いる工法を希望した場合、火災リスクが高まる
  • 希望された工法によって工事可能な事業者が限定される
  • 工事に手間が掛かるため、必然と工期が長くなる

シート防水

シート防水とは、塩化ビニール系や合成ゴム系のシートを用いて住宅内部に水分が入り込むのを防ぐリフォーム工事になります。

アスファルト防水同様、さいたま市ではベランダの防水リフォーム工事にて用いられるケースは稀ですが、陸屋根の一戸建て住宅やマンション・ビルの屋上など広々とした凹凸の無い平らな部分の防水機能を回復させることに長けています。

現在シート防水リフォーム工事の主流となっている塩化ビニール樹脂シートには「密着工法」と「機械的固定工法」の2種類あります。

密着工法とは、下地に直接塩化ビニール樹脂シートを貼り付けていく防水工事になります。

一方、機械的固定工法とは塩化ビニール樹脂シートを鋼板器具やビスなどでしっかり固定していく防水工事になります。

シート防水の耐用年数はFRP防水やウレタン防水よりも長い12年~15年であり、リフォーム費用も比較的お手頃な価格ですので、予算内でベランダの防水機能を高めたい、築年数が長くベランダの防水性能に不安があるご家族を中心にシート防水リフォームに関するご相談が増えています。

シート防水のメリット

  • 防水リフォーム費用を抑えることができる
  • FRP防水やウレタン防水と比べ耐久性が高い
  • 優れた伸縮性により亀裂が生じた下地にも対応可能
  • 施工箇所が広範囲であっても比較的短期間で施工が完了する

シート防水のデメリット

  • シートに厚みがないので損傷しやすい
  • 複雑な形状のベランダには適さない
  • 施工中の騒音が気になる
  • シートの種類によって価格や耐久性が異なる
  • つなぎ目の接着が甘いと雨漏りの原因となる
  • 下地と密着させる必要があるため凹凸のある床面には不向き

ベランダよりも劣化が早いバルコニーに最適な防水リフォーム



室内の延長スペースとして住宅の屋外に設けられるベランダとバルコニー。

よく「ベランダは洗濯物を干す場所、バルコニーはカフェタイムを楽しむ場所」など、それぞれが異なる用途や目的で使用されるスペースと思われがちですが、実際にはどちらも同じ用途や目的で使用される屋外スペースになります。

しかし、ベランダとバルコニーには大きな違いがあります。

それは「屋根」です。

ベランダには日差しや雨雪などが入り込まないよう屋根や庇 (ひさし)が設置されているのですが、バルコニーには屋根や庇は設置されていません。

そのため、屋根のあるベランダと比べて屋根のないバルコニーのほうが紫外線や風雨による影響を受けやすく劣化の進み具合が早くなります。

屋根のないバルコニーに最適な金属防水リフォーム

屋根が設置されていないバルコニーは、紫外線や風雨の影響をまともに受けやすく劣化の進行が早いため防水機能が低下しやすい屋外スペースになります。

定期的な点検・メンテナンスが必要な点はベランダと同じですが、現在さいたま市で主流となっているFRP防水やウレタン防水などの防水リフォーム工事では防水機能の耐用年数まで持たせることが難しくランニングコストがかかり家計への負担が大きくなってしまいます。

ベランダやバルコニーの防水リフォームでは、ベランダの防水性能や劣化状況に応じて「FRP防水」「ウレタン防水」「アスファルト防水」「シート防水」いずれかの方法を用いて施工を行っております。

しかし、屋根のないバルコニーの場合、防水機能を長持ちさせて家計への負担を軽減する方法として「金属防水」による防水リフォームを提案するリフォーム事業者があります。

金属防水とは、近年都心部を中心に地球温暖化対策の一環として屋上庭園や屋上リビングなど屋上の緑化活動にて採用されている防水層のことです。

金属防水リフォームにて使用される金属には優れた耐食性・耐候性・耐褪性を持つステンレス鋼板や耐候性PVC鋼板が用いられており、これらの金属をバルコニーの床面に取り付けることで高い耐久性と防水性を実現しています。

強い勢力を持つ大型台風や震度6以上の大きな地震にも耐えられるほど優れた耐候性と防水性を持つ金属防水は水を使用しない「乾式工法」によって施工が行われます。

そのため、施工箇所が乾燥する時間を待つ必要が無く、天候や気温に左右されることもありませんので予定通りに施工を完了させることができます。

ほかにも金属防水リフォームには、

  • 2008年 建築基準法に基づき国の不燃認定を取得
  • 床面や排水口などの水回り以外のメンテナンス不要
  • 特殊な工法により台風や地震などの自然災害による住宅へのダメージを軽減
  • 人体に悪影響を及ぼす有機溶剤などを一切使用せずに施工が可能
  • ヒトと環境に優しい建築リサイクル法に対応
  • 手厚い保証が受けられる

など様々なメリットがあります。

ただし、一般的な防水リフォーム工事と比べ、ややリフォーム費用が高く施工依頼ができるリフォーム事業者が限定されてしまうなどのデメリットも少なからずあります。

屋根や屋上における防水リフォームの必要性



住宅の最上部にある屋根・屋上もベランダやバルコニーと同じように365日つねに紫外線や風雨などの厳しい自然環境に晒されており、屋根材のひび割れや剥がれ・浮きなどの劣化症状が現れやすく防水機能が低下しやすい箇所になります。

屋根・屋上の防水機能が低下すると、住宅内部に水分が侵入しやすくなり雨漏り・構造躯体の腐食・カビの発生による健康被害など様々な住宅トラブルを引き起こす原因となります。

屋根や屋上の劣化を食い止め防水機能を回復させるためには、現在お住いの住宅の屋根・屋上の形状や劣化状況に応じて適切な防水リフォーム工事を行うことがポイントになります。

屋根の形状に合わせた防水リフォームの選び方

さいたま市内にある多くの一戸建て住宅では屋根に傾斜をつけた「勾配屋根」が主流となっていますが、デザイン重視の注文住宅やアパート・マンションなどの共同住宅の屋根を見ると傾斜が緩やかで平らに見える「陸屋根」が採用されています。

陸屋根を採用している住宅の多くは鉄筋コンクリート造や鉄骨造であることが多く、傾斜が緩やかで平らなスペースを「屋上」と呼び運動スペースや庭園として開放しているケースも少なくありません。

しかし、雨水や雪解け水を屋根の傾斜に沿って住宅の外側へとスムーズに流れ落とすことができる勾配屋根とは違い、陸屋根の住宅では雨水や雪解け水を一旦屋根の上で受け止めてから少しずつ排水口から流れ落とすことになるため劣化による防水機能の低下または防水工事が不十分である場合、雨漏りや住宅強度の低下などを招く恐れがあります。

勾配屋根の防水リフォームを行う場合、ベランダ・バルコニーと同じくFRP防水によるリフォーム工事がおすすめです。

反対に陸屋根ではウレタン防水、アスファルト防水、金属防水、シート防水など高性能な防水機能が備わっている防水工事を選択されると住宅内部に水分が侵入するのを防ぎやすくなり雨漏りなどの住宅トラブルから大切なご家族とお家を守ることができます。

屋外スペースの防水リフォームは定期的に行いましょう。



住宅の屋外スペースにあるベランダ、バルコニー、屋上、陸屋根などは紫外線や風雨など自然環境の影響を受けやすく定期的な点検・メンテナンスを行う必要があります。

四季彩ホームでは、ベランダやバルコニーなど住宅の屋外スペースだけではなく、住宅の基礎部分、屋根・外壁、土間など幅広い箇所の防水リフォームを月平均5,6件ほど請け負っております。

防水リフォームをしたいけれど、FRP防水やウレタン防水など種類が多すぎて何が良いのか分からないなど防水リフォーム工事に関するお悩みなどございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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