住宅の豆知識

失敗しないリフォーム費用のコストダウン方法

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大切な家族とお家を守るため、基礎・構造躯体の耐久年数や屋根・外壁・住宅設備機器などが耐用年数を迎える前にリフォーム工事をしたいとお考えの施主様も多いのではないでしょうか。

さいたま市におけるリフォーム工事にかかる費用は、リフォーム工事の範囲や内容、グレードなどによって多少異なりますが平均20万円~100万円が相場となっており、決してお安い買い物ではありません。

よく『リフォーム工事は割高だ』というご意見を耳にします。

リフォーム工事は不具合が生じている既存住宅の一部分だけを新しくする工事になります。

そのため、リフォーム工事を行わない古い部分と新しくした部分がピッタリ合うよう慎重につなぎ合わせる必要があります。

少しでもズレが生じてしまうと見た目や使い勝手が悪くなるだけではなく、雨漏りなどの住宅トラブルに発展するケースもあります。

しかし、新築と比べて工事規模が小さいリフォーム工事にあまりお金をかけたくないとお考えのご家族も多いのではないでしょうか。

そこで、質の高いリフォーム工事が実現できるコストダウン方法をご紹介します。

リフォーム工事は施工範囲を限定せず一続きにまとめて行う



日本ではこれまで住宅設備や建材などに不具合が生じた箇所を個別にリフォーム工事を繰り返すのが一般的でした。

しかし、2008年「長期優良住宅普及推進法」が制定されたことで、施工範囲を一箇所に絞り込んで工事を行うのではなく、屋根と外壁、浴室と洗面所、キッチンとダイニングなど施工範囲を一続きにまとめて行うのが主流となりました。

その結果 リフォーム工事の施工範囲が広がり、リフォーム費用がコストアップしたのではないかと心配になっているご家族も少なくありません。

たしかに従来の個別リフォームと比べ、現代のリフォーム工事は施工範囲が広がったことでリフォーム費用がやや高めとなりました。

しかし、実際にリフォーム工事を一続きにまとめて行ったご家族の多くがリフォーム費用のコストダウンに成功しているのも事実です。

リフォーム工事をまとめて行うメリット



リフォーム工事を一続きにまとめて行うことで、個別にリフォーム工事を進めるよりも効率的に作業を進めることが可能となります。

たとえば屋根・外壁リフォームでは、どちらも工事を行ううえで足場の仮設が必須となるのですが、屋根と外壁のリフォーム工事を個別に行ってしまうと 都度足場の仮設を行わなければならず、結果として足場の仮設費用が倍にかかってしまいリフォーム費用がコストアップしてしまいます。

しかし、屋根と外壁リフォームを一続きにまとめて行った場合、足場の仮設は1度で済みますのでリフォーム費用を抑えつつ質の高いリフォーム工事が可能となり見事コストダウンを成功させることができます。

また、一続きにまとめてリフォーム工事を行うことで、

  • 自由度が高く統一感のあるリフォームができる
  • 構造躯体への負担を最小限に抑えられる
  • 効率的に改修作業を進めることができる
  • 近隣住民や職人にかかる心身への負担を軽減できる

など様々なメリットもあります。

リフォーム工事をまとめて行う際の注意点



リフォーム工事は隣接する箇所を一続きにまとめて行うことで改修作業にかかる費用をコストダウンさせることができます。

しかし、リフォーム工事の内容や施工箇所などによってはコストアップしてしまう可能性があります。

系統の異なるリフォーム工事をまとめる

リフォーム工事をまとめることでコストダウンが可能となるケースは、屋根と外壁、浴室と洗面所、キッチンとダイニングなど施工対象箇所が隣接している場合に限られます。

そのため、子ども部屋とトイレ、キッチンと寝室のようにそれぞれが離れた場所にあり系統の異なるリフォーム工事をまとめて行うことは得策ではありません。

とくに系統の異なるリフォーム工事をまとめて行う場合、施工を担当する事業者を増やしてしまうことになり、別々の事業者に個別でリフォーム工事を依頼しているのと変わらず余計な出費が増えてしまう原因となります。

欲張りすぎない

リフォーム工事とは、本来既存住宅の資産価値を回復させるための改修工事になります。

リフォーム費用をコストダウンしようと、あれもこれもとリフォーム箇所を増やして既存住宅に新たな資産価値を生み出すような大規模な改修工事を行ってしまうと仮住まいや引っ越し費用など工事費用とは別の出費を増やしてしまう可能性があります。

リフォーム費用とは別にかかる出費を抑えるためには、必要以上に施工範囲を広げ過ぎないように注意しましょう。

どうしても広範囲のリフォーム工事を実施したい場合は、リフォーム会社と相談して少しずつ時期をずらしながら個別にリフォーム工事を進めていくのがおすすめです。

導入する住宅設備のグレードを下げる



キッチンやユニットバス、トイレなど住宅設備のリフォーム工事を行う際、機能性やデザイン性に優れた意匠性ある最新モデルの導入をご希望されるご家族もたくさんいます。

しかし、住宅設備には種類ごとに商品価格を決める「グレード」というものがあります。

グレードとは、住宅設備ごとに設定された等級のことであり、メーカーや商品によって表記に違いはありますが、主にシンプル・スタンダード・ハイグレードの3種類あります。

グレードに応じて使用されている素材に大きな違いがありますので、リフォームした場所を最も長く使用されるご家族に合わせてグレードを選ぶと良いでしょう。

気を付けなければならないのが、住宅設備メーカーが提案する各グレードの普及モデル (標準仕様)を基準に施主様ご自身で機能性やデザイン性などを自由に追加・削減できる点です。

あまりにも機能性やデザイン性にこだわり過ぎてしまうと必要以上にコストが高くなり予算オーバーの原因となります。

住宅設備のリフォーム工事をご検討中のご家族は、普及モデルを基準に予算に応じて導入する住宅設備のグレードアップやグレードダウンを行うと良いでしょう。

住宅設備のグレードダウン時の注意点



キッチンやユニットバスなどの住宅設備のリフォーム工事を行う際、欲しかった機能を諦めて住宅設備をダウングレードしたにも関わらずリフォーム費用が思ったほど下がらずコストダウンに失敗してしまったご家族も多いのではないでしょうか。

住宅設備のリフォーム工事は希望されるリフォーム内容や箇所などによって工事が複雑になり、複数の業者が工事に係ることになるケースがあります。

このような場合、欲しかった機能を諦めたとしてもリフォーム費用があまり変わらず、むしろ機能を諦めなかったほうがお得であった可能性が高くなります。

また、住宅設備のダウングレードをしたのにコストダウンに繋がらなかったという施主様のなかには、依頼者である施主様と実際にリフォーム工事を担当する業者とのあいだに下請けや孫請けなど複数の会社がリフォーム工事に係わっていたというケースもあります。

さいたま市内にはリフォーム関連の事業者が数多くありますので、中間に入る事業者があるか無いかでリフォーム費用も大きく変わってきます。

導入する住宅設備のダウングレードをしたのにリフォーム費用のコストダウンがうまくいかない場合は、専門家に相談すると良いでしょう。

専門家に相談することでリフォーム費用のコストダウンを成功させるアドバイスが受けられるだけではなく住宅設備をグレードダウンしたことで生じる不具合やトラブルについての説明も受けることができ、限られた予算内で質の高いリフォーム工事を実現することができます。

絶対にコストダウンしてはいけないポイント



コストダウンを行うことでリフォーム工事にかかる費用を予算内に収めることはできます。

ところが、安心・安全な暮らしを実現するために欠かせない箇所までコストダウンしてしまうと住宅性能が低下して住み心地の悪いお家に仕上がってしまいます。

とくに「断熱性能」「耐震性能」「防水性能」この3つはリフォーム工事の際、絶対にコストダウンしてはいけないポイントとなりますので覚えておきましょう。

断熱性能のコストダウンによって生じるトラブル



さいたま市は1年を通して比較的穏やかで住み心地の良いまちですが、夏場は蒸し暑く冬場は気温が低く新潟県や群馬県よりも寒くなります。

さいたま市にて快適な暮らしを実現させるには住宅の断熱性能を高めることがポイントになります。

しかし、リフォーム工事のコストダウンによって住宅の断熱性能が低下してしまうと、夏は蒸し暑く冬は肌寒い住み心地の悪い住まいとなってしまいます。

また、断熱性能の低い住宅は結露が発生しやすくなり、カビやダニが発生しやすくアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎などを引き起こす原因にもなりますので、断熱性能のコストダウンは絶対に避けるべきです。

耐震性能のコストダウンによって生じる不具合



2011年に起こった東北地方太平洋沖地震をはじめ、過去に幾度となく地震被害に見舞われてきたさいたま市では、耐震アドバイザー派遣制度や木造住宅耐震診断員派遣事業、共同住宅等の耐震補強等の助成事業など地震災害に強いまちづくりを推進しています。

しかし、リフォーム費用のコストダウンにより住宅の耐震性能が低下してしまうと、地震によって生じた振動に住宅が耐えられず倒壊してしまう可能性があります。

大切な家族とお家を守るためにも耐震性能のコストダウンは避けるようにしましょう。

防水性能のコストダウンによって起こる問題



昨今の異常気象によりさいたま市では集中豪雨や降雪などによる雨漏り等の住家被害が増加傾向にあります。

こうした住家被害を防ぐためにも屋根、外壁、ベランダなどの点検・メンテナンスを定期的に行い、防水性能を高めておく必要があります。

ところが、リフォーム費用のコストダウンにより住家被害対策に必要な防水性能を低下させてしまうと住宅内部に雨水や雪解け水が浸入しやすくなり、構造躯体を傷めて住宅の寿命を縮める原因となります。

何世代にも渡り安心・安全に暮らせる住まいを守るためにも防水性能のコストダウンを行うのは控えましょう。

リフォーム費用のコストダウンは専門家と相談して行うのが得策です。



リフォーム工事は決してお安い買い物ではないため、可能な限り低価格で質の良いリフォーム工事を実現させたいとお考えの施主様ご家族もたくさんいます。

四季彩ホームでは、なかなか予算内でリフォーム工事を請負ってもらえない、どうすればリフォーム費用をコストダウンできるか困っているなどリフォーム工事に関するお悩みを承っています。

ぜひこの機会にご相談ください。

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