住宅の豆知識

ウィズコロナ時代の新たな生活様式に最適な住宅リフォームとは?

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2019年12月、中国の湖北省武漢市にて肺炎患者の集団発生に端を発する新型コロナウイルス感染症。

日本では2020年1月16日に初めて新型コロナウイルス感染症による患者が報告されて以降、全国各地で感染者数が増えており、さいたま市では7月27日までの1週間で47名の新規陽性者が確認されるなど依然として新型コロナウイルスによる感染拡大が続いています。

そこで政府は、未だ収束の見通しが立たたず長期化する恐れのあるコロナ禍とうまく付き合っていくため新型コロナウイルスを想定したウィズコロナ時代の新たな生活様式を推進しています。

ウィズコロナ時代の新たな生活様式では、

  • 公共交通機関の利用を控える
  • まめに手洗いや手指の消毒を行う
  • こまめに換気を行う
  • 3密 (密集・密接・密閉)を回避する

など、自分だけではなく家族や友人・知人などまわりの人の生命を守ることを前提とした生活様式が基本となります。

しかし、これまでの生活様式とは打って変わる生活様式となりますので、ウィズコロナ時代の生活様式を取り入れたくてもなかなかできないご家族も少なくありません。

ここでは、長期化する新型コロナウイルス感染拡大に伴いウィズコロナ時代の新たな生活様式に最適な住み心地の良い安心・安全な住宅リフォームのアイディアをご紹介しております。

在宅勤務や在宅学習に最適なワークスペースの確保



新型コロナウイルスの感染拡大に伴い多くの会社・学校ではテレワークやリモート学習による在宅勤務・在宅学習が主流となりつつあります。

しかし、職場や学校とは違い、机の高さが合わない、資料などを収納するスペースが足りない、オンとオフの切り替えが難しいなど様々な不都合を感じるご家族もたくさんいます。

とくにWEB会議の多い職種の場合、お部屋の様子がカメラに映り込んで生活感が出てしまったり、家族の話し声や室内外の生活音をマイクが拾ってしまい会議に支障を来たしたりと恥ずかしさや不便さを感じることが多いのではないでしょうか。

こうしたテレワークやリモート学習など在宅勤務や在宅学習における様々なお悩みは、テレワークやリモート学習専用のワークスペースを確保することで解消することができます。

ワークスペースのタイプ

ワークスペースには大きく分けて「オープン」「個室」「半個室」「個性派」この4タイプあります。

誰がどのような用途で使用するのかによってワークスペースに求めるものが変わってきますので、ワークスペースのリフォーム工事をご検討されているご家族は事前にきちんと話し合って決めることがポイントになります。

  • オープンタイプの特徴

オープンタイプとは、リビングやダイニングなど家族が集まる開放的な空間の一角にカウンターテーブルやデスクを設置する日常生活と一体化したワークスペースになります。

お部屋の居心地や雰囲気を損なわない小規模な住宅リフォーム工事となりますので、施工期間も短くリフォーム費用も10万円~50万円ほどと比較的お手頃な価格となっています。

オープンタイプのワークスペースを設けることで、家族と同じ空間に居ながら仕事に打ち込める、子どもの様子を見ながら仕事に取り組める、家事の合間に簡単な作業ができるなどのメリットがある一方、家族との距離感が近く間仕切りもないため、在宅期間中WEB会議を行う際は業務に支障を来さないよう室内の様子や室内外の生活音には十分な配慮が必要となります。

新型コロナウイルス感染症の収束後、オープンタイプのワークスペースを子どものスタディスペースとして活用したいとお考えの親御さんは、子どもの成長に合わせて程よい親子の距離感を保てるよう家事動線から少し離れた一区画にワークスペースを設置すると良いでしょう。

  • 個室タイプの特徴

個室タイプとは、日常の生活空間から切り離された完全独立型のワークスペースになります。

ワークスペースを確保するためとはいえ、新たに1部屋増設するとなるとリフォーム工事にかかる期間や費用に不安を覚えるご家族もたくさんいます。

しかし、ワークスペースの設置に必要な広さは2~3畳ほどあれば十分に仕事や勉強に必要なものを収納することができますので、現在使用していない小部屋、納戸、押入れ、ベランダを思い切って個室タイプのワークスペースに変身させてしまうとリフォーム工事にかかる期間や費用を抑えることができます。

個室タイプのワークスペースを設置するのにかかる一般的なリフォーム費用は2~3畳ほどのスペースで40万円~50万円ほどになりますが、もっと集中して仕事や勉強に取り組みたい、よりオン・オフの切り替えをはっきりさせたい、1人の時間を大切にしたい場合は、家族の気配や室内外の生活音が気にならない吸音・防音性に優れた内装材を使用した本格的なリフォーム工事となりますので場合によっては100万円以上かかる大掛かりなリフォーム工事になる可能性があります。

ただし、完全独立型の個室タイプのワークスペースには、仕事や勉強に集中できる、オン・オフの切り替えがしやすい、部屋の様子や室内外の生活音を気にすることなくWEB会議に臨めるなどのメリットがある一方、家族とのコミュニケーションが希薄になる、圧迫感や息苦しさを感じる、室内の温度・湿度調整が難しいなどのデメリットもあります。

個室タイプのワークスペースを設置する際には、

  • ドアに鍵を取り付けないなど家族が室内の様子を確認できるようにする
  • 圧迫感を軽減してくれる内装材のデザインやカラーリングを選ぶ
  • 室内の温度や湿度調整がしやすいよう欄間や窓を設置する

などの対策が必要となりますので覚えておきましょう。

  • 半個室タイプの特徴

半個室タイプとは、オープンタイプと個室タイプ それぞれが持っている良い点を併せ持ったワークスペースとなります。

たとえば、家族と同じ空間で過ごしながら仕事や勉強に打ち込めるようオープンタイプのワークスペースを設置したけれどWEB会議を行う機会が増えたため お部屋の様子や室内外の生活音が入り込んでしまい困っている場合、間仕切りを設置することでWEB会議中に隠したいお部屋の様子や室内外の生活音が入り込んでしまうのを防ぐことができます。

間仕切りには「間仕切壁」「間仕切ドア」「障子・襖・格子戸」「パーテーション」「ロールスクリーン」など様々な種類があります。

なかでも、引き戸や引き込みドアといった可変式の間仕切りは、いつも以上に集中して仕事や勉強に臨みたいときや1人の時間をゆったり満喫したいときドアを閉めれば個室タイプのワークスペースに変身させることができるため、さいたま市にお住いのWEB会議の多いビジネスパーソンや家族との距離感が気になるお年頃の子どもを持つ親御さんを中心にたいへん人気があります。

しかしながら、ワークスペースを誰がどのような用途・目的で使用するのかによって間仕切りに求める役割などが大きく変わってきますので、ご家族でよく話し合って設置する間仕切りの種類を決めるようにしましょう。

  • 個性派タイプ

個性派タイプとは、うまく利用することのできない箇所や利用頻度の少ないスペースに設置されたワークスペースになります。

さいたま市では新型コロナウイルスの感染拡大以降、家族と程よい距離感を保ちつつ、気兼ねなく仕事や勉強、趣味に没頭することができると、階段下のデッドスペース、土間の一区画、ロフト・吹き抜け・窓辺に面するスペースなどにワークスペースを設置するご家庭が増えています。

ただし、こうしたスペースにワークスペースを設置する際は、

  • 電源やコンセントの位置と数
  • 通風、採光、換気
  • 照明器具の設置
  • 資料や参考書などを収納できるスペースを確保
  • 通信環境や通信機器の充実

など利用者の用途・目的に合わせた間取りづくりを心がけましょう。

食料品や日用品など備蓄品収納スペースを用意



新型コロナウイルスの感染拡大を防止するため全国各地で不要不急の外出を控える「自粛ムード」が高まっています。

さいたま市でも子育て世帯や同居世帯を中心に少しでも新型コロナウイルス感染症リスクを抑えるため帰省や旅行を控えるご家族が増えています。

しかし、休日だけならいざ知らず、テレワークやリモート学習の導入により普段であれば会社や学校に行く平日も自宅で過ごすことになったご家族も増えたため、いつもより食料品・日用品・衛生用品などをいつもよりたくさん購入しなければならず、大量に購入した備蓄品の収納に頭を悩ませているご家族も少なくありません。

収納スペースの確保が難しく、大量に購入した食料品や日用品などの備蓄品がお部屋に溢れてしまって困ったときは住宅リフォームにて新たに収納スペースを確保するのがおすすめです。

調味料や調理道具はキッチンパントリーに収納

パントリーとは、ホテルなどに設置された小部屋のことであり、主に常温で保存できる食料品や食器類などを収納したり配膳準備を行ったりするためのスペースになります。

ところが現代日本では、キッチンの一区画もしくはキッチン周辺に配置された別室に食料品や調理器具などをストックしておくための収納スペースとして設置を希望されるご家族が増えています。

しかし、キッチンパントリーを設置するとなると他の部屋の広さを少し削らなければなりません。

そのため、広さを削る部屋によっては家事・生活動線が不便になってしまう可能性がありますので、間取り図をよく確認したうえで家事・生活動線に支障を来さないスペースにキッチンパントリーを設置するようにしましょう。

なお、キッチンパントリーに幅80cmほどのカウンターテーブルを設置するとワークスペースとしても利用することもできます。

今後キッチンパントリーをワークスペースとして利用したいとお考えであるならば、電源やコンセントの位置、通信環境、通風・採光・換気の手段などにも配慮した間取りづくりを行うことをおすすめします。

缶詰やレトルト食品などは床下収納が便利

日本ではひとむかし前まで当たり前のように設置されていたキッチンの床下収納ですが、現代日本では湿気が溜まりやすい、住宅の気密性や断熱性に影響を与えるなどの理由から設置を見送るご家族もたくさんいます。

しかし、キッチンに床下収納を設けることで床面積を取らずに収納スペースを確保することができる、かさばりやすい缶詰やレトルト食品をキレイに収納できる、家事・生活動線を妨げる心配がない、来客時の視線が気にならないなど様々なメリットを得ることができます。

また、現代の床下収納は気密・断熱性能に影響を与えない省エネ性能基準を満たしているタイプや湿気によるカビの発生を防ぐタイプなどデメリットを克服した床下収納もたくさんございますので、既存住宅の性能や使用目的などに応じて床下収納をリフォームされると良いでしょう。

日用品や衛生用品は押入れリフォームで対応

昨今のミニマリスト・断捨離ブームにより食料品や日用品などのストックを最小限に減らしていたご家庭では、新型コロナウイルスの感染拡大に対する備蓄品を収納するためのスペースが圧倒的に不足しています。

しかし、住宅リフォームにてキッチンパントリーや床下収納を新たに設けてしまうと再び不必要にモノが溜まっていくのではないかと不安になってしまうご家族も少なくありません。

そこで災害や新型コロナウイルスの感染拡大など何が起こってもこれだけあれば数日間は生き延びられる量の備蓄品を収納できるよう2~3畳ほどの押し入れ・納戸・クローゼットに可変式タイプのL字型の棚を取り付ける住宅リフォームを行い、常温保存が可能な食料品・日用品・衛生用品などを収納しておくと万が一のとき安心です。

大切な家族を守る水際対策



新型コロナウイルスは主に「飛沫感染」と「接触感染」によって感染しているのではないかと考えられています。

飛沫感染とは、新型コロナウイルスに感染した人がくしゃみ・咳などをした際に飛び散った飛沫を吸い込んでしまうことで起こる感染です。

一方 接触感染とは、新型コロナウイルスに感染した人がくしゃみ・咳をした際に手でくちや鼻まわりを押さえたあとドアノブ・手すり・スイッチなどに触り、次に触れた人の手にウイルスが付着することで起こる感染になります。

飛沫感染はマスクの着用や咳エチケットなどによって新型コロナウイルスによる感染を抑えることができるとしていますが、問題は接触感染です。緊急事態宣言後、社会経済活動・学校の再開やGo Toキャンペーンなどにより、外出機会が増えたことで不特定多数の人物が触れるドアノブ・手すり・スイッチなどに触る機会も増えたため外出先で付着した新型コロナウイルスを自宅まで持ち帰ってきてしまい、それが原因で家庭内感染を招いてしまったご家庭も少なくありません。

  • 家庭内感染を防ぐ住宅リフォームのポイント

大切な家族を新型コロナウイルスから守るためには、お家のなかにウイルスを出来る限り持ち込まないよう住宅リフォームにて玄関に手洗い場を設置し帰宅後すぐに手洗い・手指の消毒、洗顔ができるようにしましょう。

また、新型コロナウイルスはエアロゾルの状態で最長3時間生存することが可能であること、そして衣服に付着した場合は段ボールに付着したときと同じく最長4時間生存することができることが判明しています。

CDC (アメリカ疾病予防センター)によると、衣服からの感染について過度にこだわる必要はないが、新型コロナウイルスに暴露した可能性が高い場合は使い捨ての手袋を着用し服を振らずに高温のお湯で洗濯後、しっかり乾燥させる必要があるとしています。

そこで、新型コロナウイルスが衣服に付着した場合に備え住宅リフォームにて玄関土間にランドリールームを設置し帰宅後すぐにお洗濯ができる環境を整えておくと良いでしょう。

ウィズコロナ時代の生活様式では「うつらない・うつさない」がポイント!



今後新型コロナウイルス感染症の動向によっては第2派、第3波がやってくる可能性があるとしています。

四季彩ホームでは緊急事態宣言以降、増加傾向にある新型ウイルス感染症対策として自分自身だけではなく家族や友人・知人など周りの人に「うつらない・うつさない」をキーワードにウィズコロナ時代の新しい生活様式に対応できる住み心地の良い安心・安全な住宅リフォームをご提案させていただいております。

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