住宅の豆知識

見積もりで分かる!自分にピッタリな火災保険の選び方

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2018年1月から12月までに埼玉県内で発生した出火件数は1,819件のうち、なんと住宅火災件数は605件と建物火災件数の60.1%を占めていることが火災統計により明らかになりました。

埼玉県内で起こった火災の主な原因は、放火等・たばこの不始末・コンロの消し忘れ・電灯電話等の配線・電気機器など多岐に渡ります。

埼玉県の県庁所在地であり県内最大の都市・さいたま市で発生した2018年度の火災総件数は319件、うち建物火災は175件であり、住宅火災件数は85件と約半数を占めています。2019年度の火災総件数は耐火建築物の増加や火災報知器等の普及により、前年度に比べ250件と69件減少しました。

ところで、住宅火災による被害金額はどのくらいに上るのかご存じですか。

総務省消防庁によると、住宅火災による被害額は平均341万円程度とあります。

しかし、住宅の焼失状況や消火活動による家財への影響、近隣住民への失火見舞費用などにより、平均被害額よりも出費が大きくなるケースも少なくありません。

このような予想外の事態が発生した際に役立つのが、火災保険です。

そこで、楽天損保や東京海上日動など数ある保険会社から見積もりを出してもらい、自分にピッタリな火災保険を見つけるポイントをご紹介します。

火災保険の見積もりを出す方法



火災保険の見積もりを出してもらう際、これまでならば火災保険加入者様ご本人が直接保険会社または代理店に依頼し見積もりを出してもらう必要がありました。

しかし、インターネットの普及により現在では火災保険の窓口や価格.com、保険の窓口インズウェブなどの火災保険一括見積もりサイトを利用することで複数社の火災保険の見積もりをまとめて取り寄せることができるようになりました。

しかし、実際に火災保険一括見積もりサイトを利用されたことのあるさいたま市民のなかには、思っていた一括見積もりサービスとは違ったという意見も多々あります。

火災保険一括見積もりサイトと保険会社や代理店から直接見積もりを出してもらう方法では、どのような違いがあるのでしょうか。

火災保険一括見積もりサイトの特徴

少しでもお得な火災保険を選びたい、火災保険の加入による損や失敗をしたくないとお考えのご家族は、複数の火災保険の見積もりをひとまとめに取り寄せることができる「火災保険一括見積もりサイト」を利用してみましょう。

火災保険一括見積もりサイトを利用することで、保険会社ごとに見積もりを出してもらう手間が無くなり、ご自宅に居ながら各社サービスの補償と保険料を安易に比較することができるメリットがあります。

しかし、火災保険一括見積もりサイトは運営会社によって取り扱っている火災保険の種類・サービス内容、キャンペーン・割引、見積もりの早さ、見積もり可能数、相談体制などに違いがあります。

そのため、保険会社ごとに見積もりの出し方、独自の割引制度、保険金の支払い基準など細やかな点に違いにより、火災保険に関するある程度の知識が無ければならないデメリットがあります。

また、火災保険一括見積もりサイトの多くが「民間保険会社」を対象としているため、「共済保険」の見積もりを取ることができない点についても合わせて覚えておきましょう。

火災保険の見積もりを直接出してもらう特徴

保険会社や代理店などから直接火災保険の見積もりを出してもらう場合、1社ごとに見積もりを出してもらう必要があります。

そのため、直ぐに火災保険の加入先を決めたくても、保険会社ごとに見積もりの出し方や対応の早さなどが異なり比較がしにくいデメリットがあります。

しかし、火災保険一括見積もりサイトとは違い、届いた見積もりのなかに気になる点や分からない点があった場合、すぐに相談することができるメリットがあります。

また、民間保険会社だけではなく、共済保険の見積もりも出してもらうことが可能であり、火災保険に関する知識が無くても相談窓口に問い合わせることで詳しい説明を受けることができます。

なかでも、一般物件・住宅物件などの火災保険に強い乗合代理店であれば、専門知識を持った火災保険のプロによるアドバイスを受けることができますので、分かりにくい保険会社の保険金の支払い基準や補償範囲などもきちんと説明を受けることが可能です。

一戸建て住宅における火災保険の選び方



火災保険には、それぞれ「一戸建て専用住宅」「マンション戸室」「賃貸・借家住宅入居者」3種類あります。

さいたま市にて戸建て専用住宅にお住いのご家族の場合、

  • 保険料の金額相場
  • 保険会社の割引制度

この2点に注目した火災保険選びがポイントになります。

保険料の金額相場

一戸建て専用住宅の火災保険料は、

  • 補償対象範囲
  • 構造躯体
  • 住宅評価

などの条件によって大きく変わります。

たとえば、さいたま市の一戸建て専用住宅に多くみられる木造住宅の場合、火災・損害リスクが高い傾向にあるため保険料は高くなります。

しかし、リフォームやリノベーションによって住宅の増改築や一部取り壊し等を行ってしまうと保険料が変動する可能性があります。

また、2×4工法 (ツーバイフォー工法)、枠組壁工法を用いて建てられた木造住宅の場合、建築基準法が定める準耐火構造に準ずる木造住宅の基準を満たすことになり「省令準耐火構造の住宅」へと格上げされます。

省令準耐火構造の住宅は鉄骨造・鉄筋コンクリート造の一戸建て住宅と同じ扱いとなり、保険料も安くなります。

保険会社の割引制度

一戸建て専用住宅の火災保険に加入する場合、各保険会社独自の割引制度を利用することでお得に契約することが可能です。

例えば、東京海上日動「トータルアシスト住まいの保険」の場合、始期日時点で築年数10年未満であれば住宅の保険料に対して「築浅割引」が適用されます。

セコム損保「セコム安心マイホーム保険 (家庭総合保険)」では、火災・盗難の危機を警備会社による常時監視を導入することで保険料の割引を行っているほか、「オール電化住宅割引」や「長期年払割引」など様々な割引制度を導入しています。

火災保険の割引制度が適用される条件や割引率等につきましては、保険会社ごとに異なりますので見積もりを出す際に確認しておくことをおすすめします。

割引制度ではありませんが、楽天損保の火災保険「ホームアシスト(家庭総合保険)」では、保険料を支払うことで楽天ポイントが貯まるポイント制度が導入されており、さいたま市の30歳代~50歳代の世帯を中心に注目を集めています。

マンションなど集合住宅における火災保険の選び方



マンションなどの集合住宅にお住いの場合、一戸建て専用住宅の火災保険を選んでしまうと場合によっては補償が受けられない可能性があります。

マンションなどの集合住宅では、

  • 水災補償
  • 個人賠償責任保険

この2つが含まれていることが重要になります。

水災保証

近年、さいたま市では集中豪雨や台風などによる水災が増加しています。

火災保険は火災だけではなく、水災・風災・雪災・落雷など幅広い自然災害による被害も補償することが可能です。

しかし、マンションの火災保険のなかには水災補償が含まれていないケースも少なくありません。

その理由は水災補償の適用範囲にあります。

一般的に火災保険の水災で補償される災害範囲は、台風・暴風雨・集中豪雨などによる洪水・高潮・土砂崩れが対象となります。

多くの保険会社では床上浸水または地盤面から45cm以上の浸水が認められないと補償を受けることができません。

そのため、マンションの2階以上にお住いの場合や地盤面から高い位置に建築されているマンションにお住いの場合は水災補償が受けられない可能性があります。

ただし、火災保険の水災補償範囲を「建物+家財」にしておくと、下水道などから水があふれる内水被害や地下駐車場・ピット式機会式駐車場の浸水などによって生じた損害が補償される可能性があります。

個人賠償責任保険

火災保険の特約のひとつに「個人賠償責任」があります。

個人倍書責任とは、日常生活のなかで第三者に対する賠償リスクを補償するものです。

代表的な補償ケースとして、築年数の古いマンションに多い水漏れトラブルが挙げられます。

マンションなどの集合住宅では、水漏れトラブルの補償は加害者が行う義務があり水漏れの被害の大きさによって損害賠償の範囲や金額も変わります。

さいたま市をはじめ、日本全国のマンションなどの集合住宅では、圧倒的に個人賠償責任保険の適用率が高い傾向にあります。

万が一に備えて火災保険に個人賠償責任保険を含めておくようにしましょう。

正確な見積もりを出してもらい自分に合う火災保険に加入しましょう。



火災をはじめ、台風や集中豪雨などの自然災害から大切な家族とお家を守るために欠かせない火災保険。

しかし、ひとくちに「火災保険」と言っても保険会社ごとに補償範囲、独自のキャンペーン・割引制度、保険金の支払い基準などが違います。

四季彩ホームでは、一般物件・住宅物件などの火災保険に強い保険代理店をご紹介しております。

なかなか自分にピッタリな火災保険が見つからない、少しでもお得な火災保険を選びたいとお考えのご家族は、ぜひ1度ご相談ください。

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