住宅の豆知識

2020.02.10 住宅の豆知識

雨漏りから大切なお家を守る!防水の種類と特徴について

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天気が崩れると、天井から水滴がポタポタと落ちてくる、ベランダの真下にある部屋に雨水が侵入しているなどの住宅トラブルに見舞われた経験のあるご家族も多いのではありませんか。

このような予期しない場所からお家の中へと雨水などが侵入することを「雨漏り」と言い、いま日本各地で雨漏りによる住宅トラブルが相次いでいます。

1年を通して比較的雨が少なく穏やかで過ごしやすいさいたま市でも、近年の異常気象により集中豪雨や局地的な大雨などに見舞われる機会が多くなり、ここ数年で雨漏りによる住宅トラブルの発生件数が増加傾向にあります。

雨漏りが起こる原因は、設計・施工時の欠陥、建築材の経年劣化、自然災害による欠損、雨どいや排水溝の詰まりなど多岐にわたるため、雨漏りのプロフェッショナルである雨漏り診断士であっても、どこから雨漏りが発生しているのかを突き止めるまでに時間がかかってしまうほど原因特定が難しい住宅トラブルのひとつです。

大切な家族とお家を雨漏りから守るためには、定期的に外壁や屋根の点検・メンテナンスを行ったり、詰まりやすい雨どいや排水溝を掃除したりすることも大切ですが、もっとも大切なことはお家のなかに雨水などが浸入しないようにしっかりと防水対策を行うことです。

そこで今回は、雨漏りから大切な家族とお家を守る防水対策の種類と特徴についてご説明します。

お家における防水対策の必要性



建築物にとって“水”は、躯体部の劣化を早める最大の原因となります。

そのため、戸建て・アパート・マンション・ビルなどの建築物には、内部に水が浸入しないように必ず防水対策が施されています。

とくに木造住宅の場合、内部に水が浸入してしまうと住宅を支えている太くて大きな柱や梁が腐食しはじめ、大切なお家の寿命が縮まるだけではなく、資産価値を下げてしまう原因となります。

また、現代のお家はヒトと環境に優しい高気密住宅が一般的であるため、雨漏りによって生じた湿気が住宅内部に留まり柱や梁にたっぷりと吸い込まれることでシロアリやカビを発生させてしまう原因となります。

ほかにも防水対策を怠ったことで、

  • 電気設備のトラブル
  • 家具や家電への被害
  • アレルギーなどの健康被害

など、さまざまな人的・住家被害を引き起こす可能性があります。

大切な家族とお家を守るためにも、しっかりとお家の防水対策を行うことが大切です。

防水対策の種類と特徴



現在さいたま市内にて行われている主な防水工事は、

  • ウレタン防水
  • シート防水
  • アスファルト防水
  • FRP防水

この4種類になります。

それぞれの防水工事ごとに特徴や施工方法などに違いがありますので、お家の状態に合わせた防水工事を選ぶことが大切です。

ウレタン防水

日本で行われている防水工事の約50%近くを占めるウレタン防水は、さいたま市内でも人気の高い防水工事のひとつです。

ウレタン防水とは、液体状のウレタン樹脂を均一に塗り伸ばし厚みを持たせることで防水効果を発揮させる防水工事になります。

比較的低コストで継ぎ目のないキレイな防水層に仕上げることができるほか、重ね塗りが可能であり凹凸のある複雑な建築物にも施工が可能となっています。

ウレタン防水の施工方法には、大きく分けて「密着工法」と「通気緩衝(絶縁)工法」の2パターンあります。

密着工法とは、職人さんが下地に直接ウレタン樹脂塗料を塗布していく一般的な施工になります。

ウレタン樹脂塗料を塗布したあと補強布(メッシュシート)を貼り付け、さらに上からウレタン樹脂塗料とトップコートを塗布することで優れた防水機能を発揮させることができます。

一方の通気緩衝工法とは、下地に水分が含まれている際に行われる施工になります。

ウレタン樹脂塗料を塗布する前に通気緩衝シートを張ることで下地と塗膜が直接触れない状態を作りだします。

これにより下地内部に含まれる水分などを一時的に通気緩衝シートに留まらせることができ、シートと同時に設置される脱気盤から水分などを外部へと逃がすことで塗膜の膨れを防いで防水効果を得ることができます。

シート防水

“メンテナンス要らずの防水”として注目を集めているシート防水は、大手ハウスメーカーでも行われているほど信頼性の高い防水工事です。

シート防水とは、防水性のある素材で作られたシートを施設する施工のことです。

さいたま市では、主にポリ塩化ビニルを素材とする「塩ビシート」と加硫ゴム系素材で作られた「ゴムシート」を使用したシート防水が主流となっています。

また、シート防水は施工期間が短い、比較的お手頃な価格で防水工事が行えるなどのメリットもあり、いまではウレタン防水に次ぐ人気です。

シート防水の施工方法には、大きく分けて「密着工法」と「機械的固定工法」の2パターンあります。

密着工法とは、接着剤を使って防水シートを貼り付ける施工になります。

防水工事を行う下地と防水シートに接着剤を塗布し、空気が入り込まないように防水シートを下地に直接貼り付けていきます。

機械的固定工法とは、接着剤を使用せず行う施工になります。

下地と防水シートのあいだに通気シートを挟み込み、通気シートに防水シートをしっかりと固定させるための専用器具を取り付けたあと上から防水シートを敷いて先ほどの専用器具で固定します。

広い面積を一気に施工することができるため、マンション・ビル・学校・病院などの屋上に施す防水工事にも適しています。

アスファルト防水

屋根材の下地としても使用されている防水紙(ルーフィング)と液状の溶解アスファルトを組み合わせて作られるアスファルトシートは、古くから建築物の防水対策として用いられてきた防水工事です。

アスファルトにより強度が増したことで耐用年数が長く、施工後の不具合が起こりにくいメリットがあります。

しかし、アスファルトを溶解する際にニオイと煙が発生するためご近所トラブルの原因になりやすく、ほかの防水工事と比べて重みがありますので施工する建築物が限られてしまうデメリットがあります。

アスファルト防水の施工方法には、「熱工法」「冷工法」「トーチ工法」の3パターンあります。

熱工法とは、リーフィングシートに溶解したアスファルトを組み合わせてアスファルトルーフィングシートを2枚~4枚ほど作り、密着性の高い防水層を作っていく施工になります。

一方、冷工法とはルーフィングシートの裏面に粘着剤であるゴムアスファルトをコーティングして下地に貼り付けて防水層を作る工法です。

トーチ工法とは、トーチバーナーによる溶着施工によって行われる防水工事になります。

合成繊維不織布の両面にアスファルトをコーティングした2.5mm~4mmほどの薄いシートを下地に密着させることでニオイや煙を発生させることなく高い防水効果を発揮させます。

アスファルト防水といえば、これまで熱工法が一般的でしたがヒトと環境への影響が懸念され、現在では周辺環境に配慮した冷工法やトーチ工法が主流となっています。

FRP防水

ガラス繊維や炭素繊維などの補強材を組み合わせて強化されたプラスチック素材を用いたFRP防水は、現在主流となっている防水工事のなかでもっとも優れた防水性を誇る防水工事です。

軽量で頑健なFRP防水は、優れた耐熱性・耐食性・耐候性・耐薬性・耐久性があり、ほかの防水工事では難しい防水工事にも適応できる柔軟さがあります。

FRP防水の施工方法は、下地にガラス繊維または炭素繊維で作られたマットを敷き、上から液状のポリエステル樹脂を塗布して硬化させる「メンブレン(塗膜)防水」と呼ばれる方法にて工事が行われます。

シート防水のような継ぎ目ができず凹凸のある複雑な建築物への防水工事が可能なことから、ビル・病院・学校・大型商業施設などを中心に用いられており、現在では新築住宅のベランダやバルコニーの防水対策にも使用されています。

【場所別】防水工事の選び方



防水工事は決して安い買い物ではないため、少しでも長くお家の防水機能を持たせたいとお考えの施主様も多いのではないでしょうか。

現在主流となっている4つの防水工事「ウレタン防水」「シート防水」「アスファルト防水」「FRP防水」は、それぞれ向いている施工箇所などに違いがありますので、築年数やお家の状態に合わせて適切な防水工事を依頼するのがポイントです。

10㎡以下の小さなベランダ



3㎡~10㎡ほどの小さなベランダやバルコニーに防水工事を行う場合、ウレタン防水がおすすめです。

10㎡以下の小さなベランダであれば、比較的短時間で防水材を乾燥させることができ、ムラなく均一に仕上げることができます。

また、下地が水分をたっぷり吸い込んでいても脱気させることができる施工方法が可能ですので、築年数が経過しているお家や屋上、ルーフバルコニーなどの防水工事にも適しています。

複雑な形状や障害物の多いバルコニー



凹凸など複雑な形状や障害物の多いバルコニーに防水工事を行うのであれば、細かな溝や場所までムラなく均一に施工することが可能なウレタン防水を選ぶと良いでしょう。

ウレタン防水は既存の下地を活かした施工を得意とする防水工事となりますので、デザインに凝った意匠性のあるバルコニーへの防水対策にもっとも適しています。

屋根やベランダの防水性能を高めたい



大切な家族とお家を守るため、とにかく屋根やベランダの防水性能を高めたいとお考えの施主様にはFRP防水がおすすめです。

プラスチック素材のなかでも衝撃に強く、耐水性・耐熱性・耐摩耗性などに優れたFRP素材であれば、屋上でバーベキューを楽しんだり、重量のあるものを置いたりしても防水性能が損なわれてしまう心配がありません。

ただし、FRP素材には伸縮性が無く、木造づくりの広いバルコニーや下地が鉄製の場所には使用することができませんのでご注意ください。

障害物の無い広々とした場所



ほとんど人が訪れない広々とした障害物の無いビルやマンションの屋上に防水工事を施したい場合、シート防水を選ぶと良いでしょう。

シート防水には、紫外線に強く耐摩耗性に優れた塩ビシートと伸縮性があり温度変化に強いゴムシートの2種類あります。どちらも1度に多くの面積の防水性能を高めることができるため、低コストで防水工事を依頼したい施主様におすすめです。

ただし、床にタンクなどが固定されている、下地の表面に凹凸があるなど平らでない複雑な形状をした施工箇所がある場合、シート防水ができない場合があります。

多くの人や自動車が行き交う屋上



大型商業施設などで屋上に駐車場を設けている場合、多くの人や自動車などが行き交うことになりますので、ある程度の重量に耐えられる防水工事を行う必要があります。

道路工事などに使用されているアスファルトを素材とするアスファルト防水であれば、水密性と防水性を兼ね揃えた厚みのある頑丈な防水層を作ることができます。

ただし、施工方法によっては不快なニオイや煙が発生する場合がありますので、近隣住民への説明や配慮が必要となります。

お家の防水性能を高めて大切な家族の健康と暮らしを守りましょう。



さいたま市は、これまで比較的雨が少なく穏やかで過ごしやすい町でしたが、近年の異常気象により集中豪雨や局地的な大雨に見舞われる機会の増えたことで雨漏りなどの住宅トラブルが増えています。

大切な家族とお家を守るためにも定期的にお家のメンテナンスを行い、住宅内部に水が浸入するのを防ぐことが大切です。

四季彩ホームでは、お家の防水対策に関するお悩みや防水工事の打ち合わせを承っています。

ぜひこの機会にご相談ください。

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