住宅の豆知識
キッチン収納を増やすリフォームのコツとは?
家族の健康を守る大切な場所、キッチン。
しかし、かたちがバラバラでサイズも大きなフライパンやザルなどの調理器具、買い過ぎ・作りすぎによる食品ストックなどをたっぷり収納するためのスペースがキッチンに無く、いつでもキッチンがゴチャゴチャしているとお悩みのさいたま市民も多いのではありませんか。
キッチンは思っている以上にモノが多く、収納スペースが狭かったり少なかったりしてしまうと、しまいきれなかった調理器具や食品、食器などが散乱し、使い勝手が悪くなるだけではなく、衛生環境も悪化してしまいます。
そこで、テレビや雑誌、SNSなどで紹介されているキッチン収納アイディアを取り入れて、モノで溢れかえったキッチンをキレイに整理整頓しようとチャレンジされる方もたくさんいますが、かえってモノを増やしてしまう結果となり、これまで以上にキッチンがゴチャゴチャと散らかってしまったという方も少なくありません。
今回は、キッチンの収納スペースを増やして使い勝手を良くするリフォームのコツをご紹介します。
キッチン収納を増やすリフォーム前に確認しておきたいこと
キッチンをリフォームして調理器具や食品などをたっぷり収納できる大容量の収納スペースを確保する際、リフォーム後のキッチンをどのように活用したいのかはっきりとしたイメージが出来上がっていないと使い勝手の悪い残念なキッチンになってしまいます。
とくに子育て世帯の多いさいたま市では、
- リフォーム前よりも作業スペースが狭くなった
- 増やした収納スペースが使いにくい
- 温度や湿度管理が難しく食品が傷みやすくなった
など、キッチン収納を増やすリフォームでの失敗談が後を絶ちません。
キッチン収納を増やすリフォームを成功させるコツは
- 調理器具や食器などは使う場所の近くに収納スペースを作る
- 引き出しタイプのベースキャビネットを選ぶ
- 普段よく使うキッチン家電を収納するスペースを作らない
- キッチンの種類に合わせて収納スペースを考える
- キッチン通路幅は110cm前後確保する
この5つのポイントを踏まえたリフォーム家族会議を行うことが大切です。
話題の背面・壁面収納リフォームでキッチンをより使いやすく
さいたま市にお住いの子育て世帯では、家族や来客の顔を見ながら調理・配膳を行うことができる対面キッチンが人気を集めています。
しかし、いざ対面キッチンを使ってみると、壁付きキッチンと比べて収納スペースが少ないと感じる方が多いようです。
対面キッチンの収納スペースが少ないと感じる原因のひとつに背面・壁面に大きく開いたスペースが挙げられます。
この大きく開いた背面・壁面スペースを収納場所として上手に活用することができれば、より使い勝手の良いキッチンへと生まれ変わることができます。
背面スペースに収納場所を作る場合の注意点
背面・壁面スペースに収納場所を作る前に、まずは収納するモノを決めておくことが大切です。
とくに年々便利なキッチン家電が増えている現代では、実際にキッチンに立って調理を行うよりも電子レンジやオーブントースターなどのキッチン家電を使っている時間の方が長い傾向にあります。
しかし、これらのキッチン家電をつねにキッチンカウンターの上に出しっぱなしにしていると、作業の邪魔になったり、生活感が出過ぎてしまったりするため、キッチンにとってあまり良い環境とは言えませんし、反対に人目に付かない場所に便利なキッチン家電を収納してしまうとかえって使い勝手の悪いキッチンになってしまい、こちらもあまり良い方法とは言えません。
キッチンの作業効率を上げるためには、便利なキッチン家電をどのように背面・壁面の収納スペースにしまい込むかがとても重要になります。
壁面収納リフォームを成功させるコツ
奥行きの無いシンプルなデザインの収納棚を設置する
対面キッチンの背面・壁面スペースを上手に活用するためには、使用頻度の高い電子レンジなどのキッチン家電を背面・壁面の収納スペースにしまうのがおすすめ。
ただし、たっぷり収納できそうな奥行きのある収納棚などを置いてしまうとキッチンの通路幅が狭くなる、調理器具や食器の取り出しや片付けが大変などのトラブルの原因となりますので注意しましょう。
出し入れのしやすさを考慮する
リフォーム工事にて背面・壁面スペースに収納スペースを作る場合、実際にキッチンを使うときの動作をイメージしておくと失敗しにくくなります。
とくに調理器具や食器類などを背面・壁面の収納スペースにしまう場合、出し入れの手数が多くならないように注意してください。
収納時の手数が増えてしまうと出し入れするのが面倒になり、せっかく収納スペースを確保したのに全く使わなくなってしまう場合があるからです。
また、収納スペースの位置が高すぎたり低すぎたりすると身体に大きな負担がかかってしまうので毎日キッチンを使う人の身長に合わせて収納スペースを作るようにしましょう。
収納棚の位置を固定しない
背面・壁面の収納スペースをより有効活用したい場合、収納スペースの中にある棚の高さを自由自在に変えられる可動式にしておきましょう。
食器類やレトルト食品や缶詰などの保存食品などを収納する場合は棚同士の間隔を狭くし、キッチン家電など高さのあるものを収納したいときは棚同士の間隔を高くすることでムダなくたっぷりと収納することができるようになります。
引き戸タイプの収納扉を選択
キッチンの背面・壁面収納リフォームを依頼する際、収納棚の扉選びはとても重要になります。
たとえば、キッチンの通路幅が100cm以下の場合、観音開きの扉を選んでしまうと扉を大きく開くことができない、身体をひねらないと扉の開閉が難しいなど、とっても使い勝手の悪いキッチンになってしまいます。
キッチンの通路幅が120cmある場合であっても、2人でキッチンを使っているときに扉を開こうとすると作業をしているもう1人の人にぶつかってしまうためとっても危険です。
背面・壁面の収納スペースに扉をつけるときは、開閉時にスペースを取らない引き戸タイプを選び、キッチン内の安全面を確保するようにしましょう。
定番の吊り戸棚や床下収納リフォームで快適なキッチンに
ひと昔前の台所風景は、吊り戸棚のある壁付きキッチンと床下収納が定番でしたが、時代の流れと共に日本の台所風景も変化しており、いまでは家族や来客とのコミュニケーションを楽しみながらキッチン作業ができるカウンター付き対面キッチンと背面・壁面収納が定番となりつつあります。
ところが、ここ数年さいたま市の子育て世帯や二世帯住宅を中心に吊り戸棚と床下収納の需要が高まっており、吊り戸棚のある対面キッチンへのリフォームや床下収納の増設を希望されるご家庭が増えています。
吊り戸棚のあるキッチンのメリットとリフォーム費用
シンク上に吊り戸棚があると、普段あまり使わない調理器具や食器類を収納することができるだけではなく、レトルト食品や缶詰といった長期保存可能な食品類、安いときにたくさん購入した調味料などを大切に保管することができます。さらに、これまでキッチンカウンターに置きっぱなしにしていたものもキレイに片付けることができるため、つねに清潔感あるキッチンを保つことができます。
また、吊り戸棚を設置することでキッチン上の天井付近にあるデッドスペースを有効活用したり、包丁やキッチンバサミなどの危険な調理器具を子どもから遠ざけたりするためのスペースとしても利用することができます。
対面キッチンの場合、タイプによっては吊り戸棚が無いものもあります。
一般的な吊り戸棚であれば5万円~10万円ほどでリフォームを行うことができますが、より利便性のある収納スペースを確保したい場合、昇降機能が付いた吊り戸棚へのリフォームを選択肢に入れると良いでしょう。
ただし、昇降機能付き吊り戸棚はリフォーム費用20万円前後と高めとなっていますので、家族できちんと話し合うことが大切です。
床下収納のあるキッチンのメリットとリフォーム費用
建築基準法により、床の高さは家の基礎となる地面から45cm以上離れたところに作らなければなりません。
そのため、床下には45cm以上の広い空間があり、明治時代のころは床下に収納スペースを作って梅干しやぬか漬け、非常時の蓄えなどを大切に保管していたそうです。
現代では床下に保存しなくても冷蔵庫という便利な家電製品があるため、床下収納の必要性が失われつつありますが、さいたま市にお住いの子育て世帯や二世帯では収納する場所のないキッチン家電や食器類、安いときにまとめ買いした調味料などを収納する場所として重宝されています。
現代では床下収納のあるお家は珍しく、後から床下収納を追加するケースが多い傾向にあります。
床下収納のリフォームは、キッチンの床に専用のボックスをはめ込む工事となります。
リフォーム費用は部材の容量などによって異なりますが平均10万円が相場となっています。
キッチンの収納スペースを増やして快適な空間を
これまで「キッチン=主婦の戦場」と言われてきましたが、時代の流れと共に年齢や性別を問わず、家族みんなでキッチンを使う機会が増えています。
キッチンを利用する人が多くなるほど、さまざまな調理器具やキッチン用品などが増えていくため、いまある収納スペースだけではいずれ収納しきれなくなってしまいます。
四季彩ホームでは、キッチン収納を増やすリフォーム方法のご提案を行っています。
ぜひこの機会にご相談ください。