住宅の豆知識

リフォーム工事の相場と予算内で仕上げる方法

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リフォーム工事とは、現在お住いの住宅をベースに改築・改装をしていく作業です。

残したいところと直したいところをきっちり分けることで、建替えよりも施工期間が短く諸費用を含めた総予算を抑えられる大きなメリットがあります。

しかし、実際にリフォーム工事を経験された方々のなかには、リフォームしたことで以前よりも住み心地が悪くなったり、予想していた住宅イメージと大きくかけ離れてしまったりと、リフォーム工事が思うようにいかず失敗した例も多々あります。

とくに、リフォーム工事における資金計画がうまくいかず、予算オーバーしてしまう失敗例は後を絶たず、さいたま市内でもリフォーム工事を依頼したくてもなかなか踏ん切りがつかない施主様も大勢います。

今回は、リフォーム工事の気になる相場と予算内で仕上げる方法についてご説明します。

【種類別】リフォーム工事の相場

経年劣化、家族構成の変化、購入した中古一戸建ての修繕などのさまざまな事情により、住宅を部分的に改築・改修・改装などが必要になった場合、リフォーム工事を行うことで住宅の資産価値を増やすことなく、新築に近い状態まで資産価値を復元することができます。

しかし、ひとくちに「リフォーム工事」と言っても、壁紙の張り替えや外壁・屋根塗装などご自身でも比較的手軽にできそうな工事からキッチンや浴室など大型設備の交換といった大規模な工事まで、とても対応範囲が広く費用もピンからキリまで幅広いのが特徴です。

そこで、リフォーム工事の種類ごとの気になる相場についてご紹介します。

窓・サッシ リフォーム相場

窓・サッシのリフォームを行うことで、結露対策、断熱性の向上、風通しの改善、防音・防犯対策などの効果が得られます。

窓・サッシのリフォーム費用は、窓・サッシの素材やサイズによって変わりますが、基本的には「窓(2枚1組)単価×窓の数+施工費用」にて算出されます。

  • サッシの交換‥‥平均3万円~5万円
  • 180cm×170cm以内・カバー工法による交換‥‥平均10万~20万円。
  • 180cm×170cmの掃出し窓・はつり工法による交換‥‥30万円~50万円

網戸のリフォーム相場

網戸の張替えや取り付けなどのリフォーム工事では、網戸のサイズやグレードにより相場が大きく変わります。

一般的な網戸の張替え・取り付けのリフォーム相場は、

  • 150cm×95cm以内:1枚あたり平均1,000~1,500円
  • 190cm×95cm以内:1枚あたり平均1,500~2,000円
  • 210cm×135cm以内:1枚あたり平均2,000~2,500円

となっています。

ただし、網戸の目の大きさや素材にこだわってしまうと、価格の相場が3万~10万円と非常に高額になってしまいますので、網戸の機能性を重視したい施主様は必ずご家族と相談してから決めましょう。

なお、網戸だけではなくサッシごと交換を希望される場合、施工費用の相場は平均10万~25万円となりますので、網戸の取り替え・取り付けリフォームをお考えの施主様は、こちらも合わせて覚えておくと良いでしょう。

外壁・屋根のリフォーム相場

外壁・屋根の塗装工事やリフォーム工事の相場価格は、外壁・屋根の状態、工法、延床面積などによって大きく変わります。

窓枠と外壁のつなぎ目部分の修繕のみであれば50万円以下でリフォームを行うことができますが、住宅全体の塗装工事を行う場合、延床面積や選択された塗料の種類などによって異なりますが、平均80万~150万円が相場となります。

屋根材をまるごと交換する葺き替え工事の場合、カバー工法による葺き替え工事であれば平均50万~120万円。

いまの屋根材から新しい屋根材へと交換する大規模な葺き替え工事ならば、平均70万~140万円が相場となっています。

水回りリフォーム

キッチン、浴室、トイレ、化粧洗面台など水回りのリフォームを行う場合、購入した設備やリフォーム規模などによってリフォーム工事の相場は変わりますが、

  • キッチン:50万~150万円
  • 浴室:50万~100万円
  • トイレ:30万~50万円
  • 化粧洗面台:10万~30万円

このような価格帯となっています。

設備の交換を行う際、水道管の位置変更や給湯器の入れ替えなどが必要となり追加費用が発生する場合があります。

水回りのリフォームをご検討中の施主様は、事前にご家族やリフォーム会社と相談するようにしましょう。

内装リフォーム

近年、壁紙・クロスの張替え、壁材の塗り替え、床材の交換など住宅の内装を一新するリフォームをご検討中の施主様も増えています。

内装リフォームの相場は、張り替える壁紙・クロスの種類、塗り壁・床材の種類などによって異なりますが、

  • ビニールクロスを使用した壁リフォーム:1平方メートルあたり900~1,200円
  • 紙クロスによる壁リフォーム:1平方メートルあたり1,500円~
  • 織物クロスによる壁リフォーム:1平方メートルあたり1,800円~
  • 壁紙・クロスから塗り壁へとリフォーム:1平方メートルあたり2,500円~

このような相場となります。

床材のリフォーム相場については、床材の種類や施工単価相場などによって単価相場が変わってきますが、現在日本で主流となっているフローリングの張替えならば8畳あたり10万~20万円ほど、重ね張りであれば8畳あたり8万~18万円となっています。

まるごと全面フルリフォーム

近年、都市部を中心に購入した中古一戸建てをまるごと改修する全面フルリフォームが注目を集めています。

ほかのリフォームと比べると、価格相場が1,000万~1,250万円と高めですが、住宅の建替えや新築を行うよりも費用を抑えることができます。

ただし、まるごと全面フルリフォームを行う場合、住宅の外装・内装をすべて解体し、設備も撤去しなければならないため、リフォームが終わるまでのあいだ仮住まいが必要となります。

水回りや内装など部分リフォームを予算内に抑える方法

いまのお家にも十分に満足しているけれども、IHなどの最新機能が備わったキッチンや機能性に富んだユニットバス、ニオイや汚れが付きにくいリビングなど、住宅の一部分だけをリフォームしてより快適な暮らしを送りたいとお考えの施主様も多いのではありませんか。

リフォーム工事のなかでも、比較的お手頃な価格で施工可能な部分リフォームであれば、工事期間が短く費用も抑えることができます。

ただし、部分リフォームの目的は、施主様が指定された一部分だけを新築時に近い状態まで回復する改修・改装することですので、新たに部屋を増築するといった間取りを変更するような大掛かりな工事はできません。

また、リフォーム工事中、基礎がひどく老朽化していた場合、追加工事が必要となり予想以上に費用がかかってしまうケースもあります。

部分リフォームを予算内で抑えるためには、複数のリフォーム会社から相見積もりを取り、それぞれの会社に見積もり内容についてきちんと説明を受けることがポイントです。

その際、追加工事が必要になる可能性があるかどうか、追加工事が発生した場合の費用はどのくらいになるのか、すべて確認しておくと費用面での失敗を未然に防ぐことができます。

お家まるごと全面フルリフォームを予算内で仕上げる方法

お得に購入した中古一戸建ての外装・内装をすべて解体し、キッチンや浴室などの設備を撤去して、いったん住宅の構造躯体だけの状態にしてからリフォーム工事を開始するフルリフォームは、大規模な間取り変更と構造躯体以外すべてを新築と同じ状態にすることができます。

しかし、部分リフォームと比べると目安となる価格帯が250万~1,250万円と高く、実際にフルリフォームを経験された方々の平均相場は1,000万~1,250万円と非常に高額です。また、フルリフォームを行う場合、リフォームが終わるまでのあいだ仮住まいが必須となりますので、予想以上に費用が発生してしまうケースも少なくありません。

フルリフォームを予算内で抑えるためには、複数のリフォーム会社から相見積もりを取り、各リフォーム会社に見積もり内容についてきちんと説明を受けることが大切です。

また、リフォーム費用だけではなく、仮住まいや引っ越し費用なども含めて予算を考えることもポイントです。

リフォーム工事は条件を満たすことで補助金が受けられます。

2016年4月、国土交通省は既存住宅の性能向上を図るため増改築による「認定長期優良住宅」が施行されました。

これにより、基準に沿ったリフォーム工事を行った場合に限り、国や自治体から補助金や金利優遇などが得られるようになりました。

現在さいたま市では、何世代にもわたり良好な状態で住み続けられる長期優良住宅の普及促進がなされており、増改築による認定長期優良住宅の支援を行っています。

四季彩ホームでは、施主様ご家族の希望や要望を踏まえたリフォーム工事費用に関するご相談を承っています。

リフォーム工事に関するお悩みやお困りごと等ございましたら、お気軽にご連絡ください。

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