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次世代住宅のポイントとは?気になる申請方法について

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2019年10月、消費税が8%から10%に引き上げられました。

消費税増税後は一時的に国民の消費が落ち込み、景気が悪化することが予想されます。

とくに非常に高額な買い物となる「住宅」は、新築・リフォームともに施主様への負担がこれまで以上に大きくなり、新築・リフォームをためらってしまうケースも少なくありません。

そこで国土交通省は、消費税増税後の景気対策として国民の住宅の購入・投資等を促すことを目的とする支援策を講じました。そのなかのひとつに「次世代住宅ポイント」という制度があるのですが、この制度について詳しくご存知無い方もたくさんいます。

そこで今回は、国土交通省より発表された消費税増税後の景気対策「次世代住宅ポイント」について詳しくご説明します。

次世代住宅ポイントとは?

次世代住宅ポイントとは、2019年10月の消費税率10%への引き上げによる消費の冷え込みを防ぐことを目的として2018年12月22日に発表された支援策のひとつです。

次世代住宅ポイントを受け取るには、政府が定めた一定の機能を有する住宅の新築・リフォームであることが条件となっており、2009年12月8日に閣議決定された「明日の安心と成長のための緊急経済対策」におけるエコ住宅の建築・リフォームに対して発行された「住宅版エコポイント(通称:住宅エコポイント)」に近い支援策となっています。

住宅エコポイントの発行条件は、新築の場合、省エネ法のトップランナー基準相当の住宅もしくは省エネ基準を満たす木造住宅のみ。リフォームでは、窓の断熱改修、複層ガラス化、屋根・外壁・天井・床の断熱改修などが対象とされていました。

しかし、次世代住宅ポイントでは、住宅エコポイントの発行条件である「エコ住宅」加え、長持ち住宅、耐震住宅、バリアフリー住宅もポイント発行条件に含まれています。また、良質な住宅ストックを前提とする認定長期優良住宅、低炭素認定住宅、性能向上計画認定住宅、ZEH(ネット・ゼット・エネルギー・ハウス)住宅のいずれかの住宅を新築された場合のみ、通常1戸あたりのポイント発行上限が30万ポイントのところ、なんと1戸あたりのポイント発行上限が増え、最大で35万ポイント受け取ることができます。

次世代住宅ポイントの対象となる新築工事

新築における次世代住宅ポイントの発行上限は、国が定める一定の性能を有する住宅であれば最大30万ポイント発行されますが、さらに機能性に優れた住宅を建築された場合、最大で35万ポイントが発行されます。

また、耐震性に不安のある住宅の建替えや家事の負担を軽減させるための設備を設置するなどの場合、リフォームではなく新築工事として扱われます。

注文住宅・新築の場合

  • 2019年4月1日~2020年3月31日までに工事請負契約・着工を行った
  • 2018年12月21日~2019年3月31日までに工事請負契約を済ませており、着工が2019年10月1日~2020年3月31日となっている
  • 2019年10月1日以降に引渡しが行われる

分譲住宅・新築の場合

  • 2018年12月21日~2020年3月までに工事請負契約・着工が行われ、すでに売買契約が締結している
  • 工事請負契約後、2020年3月までに建築着工が行われる
  • 2019年10月1日以降に引渡しが行われる

次世代住宅ポイントの対象となるリフォーム

リフォームにおける次世代住宅ポイントの発行上限は30万ポイントになります。
ただし、40歳未満の若者世帯・18歳未満の子を持つ子育て世帯や安心R住宅の購入などの場合、特例として発行ポイントが最大45万~60万ポイント発行されます。

住宅の改築・改装の場合

  • 2019年4月1日~2020年3月31日までに工事請負契約・着工を行った
  • 2018年12月21日~2019年3月31日までに工事請負契約を済ませており、
    リフォーム着手が2019年10月1日~2020年3月31日となっている
  • 2019年10月1日以降に引渡しが行われる

次世代住宅ポイントの申請方法

良質な住宅ストックを前提とする新築・リフォームをご検討中にとって、もっとも気になるのが次世代住宅ポイントの申請方法ではないでしょうか。

次世代住宅ポイントの申請方法は申請タイプによって対象物件が大きく変わってきます。

また、申請を行うタイミングによっても手続き等が異なりますので、どの申請タイプに当てはまるのかを確認してから申請しましょう。

新築における申請タイプごとの申請タイミング

新築における申請タイミングは、3つの申請タイプ「注文住宅」「分譲住宅」「完成済分譲住宅」ごとに違います。

どの申請タイプに当てはまるのかをよく確認し、適切な申請書類を用意・提出するようにしましょう。

注文住宅の申請タイミング

  • 建築工事完了後、引渡し・入居時にポイント発行申請を行う
  • 工事請負契約締結後、工事完了前にポイント発行申請の申込みを行い、引渡し・入居時に完了報告を行う

分譲住宅の申請タイミング

  • 工事請負契約締結後ポイント予約申請を行い、
    不動産売買契約を済ませて引渡し・入居のタイミングでポイント発行申請を行う
  • 工事請負契約締結後ポイント予約申請を行い、
     不動産売買契約後にポイント発行申請を申込み、引渡し・入居時に完了報告を行う

完成済分譲住宅の申請タイミング

  • 不動産売買契約後、完成から1年以内にポイント発行申請手続きを行う

リフォームにおける申請タイプごとの申請タイミング

現在お住いの住宅を子育て支援・働き方改革、高齢者対応などにするためのリフォームを行う場合、3つの申請タイプ「戸別」「若者・子育て世帯」「一括」によって申請を行うタイミングが異なります。

また、リフォームの申請手続きには工事前後または工事中の写真が必須となりますので、工事が始まる前にリフォーム業者さんに次世代住宅ポイント申請用の写真撮影を依頼するもしくは施主様ご自身で写真撮影を忘れずに行うようにしましょう。

戸別、若者・子育て世帯の申請タイミング

  • 工事請負契約締結、工事完了・引渡しのタイミングでポイント発行申請を行う
  • 工事請負契約締結後、工事完了前にポイント発行申請を行い、工事完了・引渡し時に完了報告を行う

一括の申請タイミング

  • 工事請負契約締結後、工事完了前にポイント発行申請を行い、工事完了・引渡し時に完了報告を行う

申請書類の提出方法

次世代住宅ポイントの申請方法には、大きく分けて「郵送」と「窓口」の2タイプあります。

仕事や家事、子育てなどで忙しく窓口での申請が難しい方は郵送での申請を行うと良いでしょう。

ただし、郵送にて申請書類の提出を行う場合、いくつか注意しなければならない点があります。

窓口で次世代住宅ポイントの申請手続きを行う際は、混雑が予想されますので事前に電話確認を行い、時間にゆとりを持って申請手続きを行うようにしましょう。

郵送にて申請書類を提出する

次世代住宅ポイントに関する申請書類を事務局宛てに郵送する場合、

  • 事務局による申請受理により、審査システムに登録された日から申請時点となる
  • 郵送後、書類の不備に気付いた場合、事務局からの連絡があるまで待つ
  • 申請書を折り曲げるなどの行為は禁止
  • 申請者の氏名、住所を明記のうえ、郵便にて送付する
  • 申請書類の枚数により料金不足になる可能性があるため、必ず郵便局の窓口から送付する
  • 必ず配送状況や到着の確認等が行える書留またはレターパックにて送付する
  • などの注意点が多々あります。

    郵送にて自生台住宅ポイントの申請書類を提出する際は、事前に事務局等に確認を行うと良いでしょう。

    次世代住宅ポイント申請書類郵送先

    〒115-8691
    赤羽郵便局 私書箱10号
    次世代住宅ポイント 申請受付係

    窓口にて申請書類の手続きを行う

    次世代住宅ポイントの申請書類の提出を窓口で行う場合、手続きをスムーズに進められるよう、必ず『○月○日、○○時に伺います』と事前に電話で受付窓口の方に来店日時を伝えておきましょう。

    次世代住宅ポイントと合わせてすまい給付金の申請も行いたい施主様は、すまい給付金の申請窓口を兼ねている次世代住宅ポイント窓口に申請書類を提出しましょう。

    さいたま市内には、住まい給付金の申請窓口を兼ねている次世代住宅ポイント窓口が6か所あります。
    申請受理には時間がかかる場合がありますので、お時間のあるときにご自宅から近い場所にある申請窓口に向かうと良いでしょう。

消費税増税後の住宅購入・投資等の支援策に関するご相談を行っています。

2019年10月の消費税引き上げに伴い、国土交通省より景気対策として「次世代住宅ポイント」が発表されました。

しかし、次世代住宅ポイントに関する具体的な制度内容等について詳しくご存知の方は少なく、住宅の購入・投資等をためらっている方もたくさんいます。

四季彩ホームでは、消費増税後に新築・リフォームをご検討されている施主様の不安やお悩みを解決するため、次世代住宅ポイントだけではなく、住宅ローン減税、すまい給付金の拡充、贈与税の非課税枠拡大などの支援策についての詳しいご説明も行っております。ぜひこの機会にご相談ください。

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