住宅の豆知識
お家の寿命を最大限引き延ばす定期的な防水工事の重要性

さいたま市は、太平洋側気候の影響により1年間の降水量が比較的少なく、とても穏やかで住み心地の良い町です。
しかし、近年のさいたま市は地球温暖化などの影響による台風や集中豪雨などの異常気象が原因で、雨漏りや柱・梁の腐食、苔やカビの発生などの住家被害が発生しています。
このような住家被害に遭わないためには、お家の防水機能を高めることが大切です。
とくにお家の外壁、屋根、ベランダ・バルコニーの3ヶ所は、防水機能が低下するとお家の内部に雨水が侵入し、雨漏りや柱・梁の腐食などの住宅トラブルに発展しやすいため、お家の寿命を引き延ばすためにも定期的な防水工事を行う必要があります。
外壁に防水工事が必要な理由

つねに紫外線や風雨にさらされていらる外壁は、毎日少しずつダメージを受けており徐々に美観性や機能性が低下していきます。
そのため、外壁の美観性や機能性を保つためには、定期的に外壁塗装工事を行わなければなりません。
外壁塗装工事を行うと、外壁材表面に塗料によって塗膜が形成され、その塗膜の働きによって外壁材から雨水がお家の中に侵入するのを防ぐことができます。
しかし、塗膜は紫外線や風雨にさらされることで少しずつ劣化していくため、次第に外壁の防水機能も低下してしまいます。
塗膜が劣化したからと言ってすぐに雨漏りが発生するというわけではありませんが、できる限り早急に外壁塗装業者に依頼し、外壁の塗り替えや雨水が侵入しそうな小さなヒビ割れなどの劣化箇所の補修してもらうようにしましょう。
外壁の防水機能が低下していないかセルフチェック
- かれこれ10年以上、外壁塗装工事をしていない
- 外壁に触れると白い粉がつく
- 0.3mmほどの小さな亀裂が入っている
- 外壁材などのつなぎ目部分「シーリング」に縮み・割れなどの症状がみられる
- 塗料が剥がれたり浮いたりしている
- 外壁にカビや苔、藻などが発生している
- 外壁の汚れや色褪せが目立つ
1つでも当てはまる項目があった場合、外壁の防水機能が低下している可能性があります。
専門業者に依頼し、雨水がお家の中に侵入していないか隅々までチェックしてもらうことを推奨します。
屋根の機能性と防水工事の関係

紫外線や日射、風雨などから大切な家族を守ってくれる屋根は、外壁と同じく、つねに自然の脅威にさらされているため、毎日少しずつ劣化しています。
屋根が劣化してしまうとお家の美観性が損なわれるだけではなく、季節の気温変化、紫外線、日射、強風などを防ぐ機能性が低下し、これまでのような快適な暮らしができなくなります。
とくに屋根の防水機能が著しく低下してしまうと、お家の中に雨水が侵入し雨漏りや柱・梁などの腐食といった深刻な住宅トラブルを招く原因となります。
屋根の構造は、紫外線や風雨の脅威からお家を守ってくれる屋根材、屋根材の隙間から侵入した雨水がお家の中に入らないように防ぐ防水シート (ルーフィング)、屋根材と防水シートを固定する野地板の3層から成り立っています。
これら3つのうち1つでも欠けてしまうと屋根本来の機能性を十分に発揮することができません。
しかし、屋根を構成している3つのうち、1番外側にある屋根材と屋根の内側にある防水シートや野地板とでは耐用年数が大きく異なるため、外側の屋根材に主だった劣化の症状が確認できなくても、屋根の内部にある防水シートや野地板が大きく劣化していたというケースも少なくありません。
屋根材の下に敷かれる防水シートの耐用年数は、しっかりとした厚みのあるアスファルトルーフィングは約20年、柔らかく施工性に優れたゴム製ルーフィングであれば約15年が目安とされています。
日本の一般的な戸建てに多い日本瓦の耐用年数が約50年、スレート屋根は約20年ですので、屋根材の耐用年数に合わせて葺き直しや葺き替え工事を行い、屋根材と一緒に防水シートと野地板の取り替えを行うと良いでしょう。
屋根の防水機能が低下していないかセルフチェック
- 屋根材の耐用年数が越えているのに1度もメンテナンスを行っていない
- 台風や雨が降ると、雨漏りする
- 気付いたら天井や壁にシミができていた
- 塗料の剥がれ・色落ち等の劣化症状がみられる
- 瓦のズレ・割れ等がみられる
- 漆喰が剥がれている
- 屋根と屋根のあいだにある雨水の通り道に穴や切れ込みが入っている
- 屋根全体もしくは一部に苔や藻、雑草が生えている
- 雨樋いにトラブルが発生している
1つでも当てはまった場合、屋根の防水機能が低下している可能性があります。
専門業者に依頼し、お家の中に雨水が侵入していないかしっかりとチェックしてもらうことをおすすめします。
ベランダ・バルコニーにおける防水工事の重要性

洗濯物や布団を干したり、お花や野菜を育てたり、災害時の一時避難として活用したりと、さまざまな用途で活用できるベランダとバルコニーは、いま“家族憩いの場”として子育て世代から注目を集めています。
ベランダとバルコニー、どちらもお家の外側に張り出している空間ですので、つねに紫外線や風雨にさらされており、外壁や屋根と同じく少しずつ劣化していきます。
ですが、施主様の多くが『お家の外側にあるベランダやバルコニーは、直接雨漏りや腐食などの住宅トラブルに関係することはない』と考えています。
雨漏りや柱・梁の腐食などの原因となる雨水の侵入経路は、主に外壁や屋根である場合が多いのですが、近年は意匠性のあるオシャレなデザインのお家を希望されるご家族も多く、これまで以上に凹凸の多い複雑なかたちをしたお家が増えています。
お家のかたちが複雑になればなるほど、外壁材や屋根材の加工が難しくなり、雨漏りや腐食といった住宅トラブルを引き起こす原因となります。
意匠性のあるオシャレなデザインのお家、ベランダやバルコニーのある戸建てにお住いの方は、お家に雨水が侵入しないよう定期的にベランダやバルコニーの防水工事を行うようにしましょう。
ベランダ・バルコニーの防水機能が低下していないかセルフチェック
- 10年以上、ベランダやバルコニーのメンテナンスを依頼していない
- 近ごろ水はけが悪くなったと感じる
- 表面が剥がれたり膨れたりしている
- ベランダやバルコニーにヒビ割れがある
1つでも当てはまった場合、ベランダ・バルコニーの防水機能が低下している可能性があります。
台風や集中豪雨に備え、専門業者に依頼し、雨水がお家の中に侵入していないか細かくチェックしてもらいましょう。
定期的に防水工事を行い、台風や集中豪雨から大切なお家を守りましょう。

近年、地球温暖化などの影響により日本各地で台風や集中豪雨などによる住家被害が発生しています。
1年間の降水量が比較的少ないさいたま市でも、突然の雨や雹などの天候不良に見舞われる機会が増えています。
四季彩ホームでは紫外線や風雨などのダメージや経年劣化によって生じた雨漏りなどの住宅トラブルに関するお悩みやご相談を行っております。
是非この機会にお家の防水性について考えてみませんか?