住宅の豆知識
外壁塗装屋さんが使っている工具の種類と用途
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お家の外壁はつねに紫外線や風雨などの自然の脅威にさらされているため、大切な家族とお家を守るためには、定期的に外壁を塗り直す必要があります。
もちろん、1年を通して穏やかで住み心地の良いさいたま市も例外ではありません。
外壁の劣化はお家を建てた段階で少しずつ進行していくため、築8年目を迎えたあたりから変色や汚れ、チョーキング現象、ひび割れ、塗装の剥がれ・浮き・めくれなどのトラブルが発生していないか、こまめにチェックしましょう。
もしもこれらの劣化症状が1つでも見られる場合は、早急に外壁の塗り替えを行うことをおすすめします。
けれども、外壁塗装屋さんにお家の外観をキレイに塗り替えてもらう際、つい塗料のグレードやカラー・デザインばかり重要視してしまい、塗料の性能を最大限発揮することができていない、以前よりも外壁の持ちが悪くなったなどのトラブルに見舞われるケースも少なくありません。
じつは外壁塗装の仕上がりは、塗料のグレードだけではなく、外壁塗装屋さんが普段どのような工具を使用しているのかによって大きく変わってしまいます。
そのため、外壁の塗装工事をお願いする前に、工具の確認をしておくことがとても大切です。
そこで、腕の良い外壁塗装屋さんが普段使っている工具の種類と用途について詳しくご紹介します。
外壁を塗り替える際に使う工具
お家の外観をキレイに塗り替えるときに欠かせない、塗り道具。
外壁塗装屋さんが使っている塗り道具には、ローラー・刷毛・スプレーガンなどさまざまな種類がありますが、どの建物も外壁の表面は平らなことが多いため、コロコロ転がるローラーを使うと塗装作業をスムーズに進めることができます。
住宅や店舗など建物の外壁をキレイに塗り替える場合、平らで面積の広い塗装面に塗料を塗るときはローラーを使い、狭い場所や細かい部分を仕上げるときには刷毛を使うのが、もっともスタンダードな工法となります。
腕の良い外壁塗装屋さんは、外壁材やサイズ・仕様などによって適切な工法で塗装工事ができるよう、いろいろな形状や素材のローラーや刷毛をたくさん持っています。
ローラー
より効率的かつスムーズに外壁塗装を進めることができるアイテム、ローラー。
いまでは塗装工事のマストアイテムとして日本各地の外壁塗装屋さんで使用されていますが、じつはローラーが塗装工事に使われるようになったのは、いまからおよそ50年から60年ほど前からだと言われています。
ローラーは、大きく分けて「ウールローラー」と「砂骨ローラー」の2種類になります。
ウールローラーとは、フワフワと柔らかな羊毛のような繊維毛が植えつけられた塗り道具であり、下塗り~仕上げ作業に至るまで幅広いシーンで使用することができるため、いまでは塗装工事に欠かせないマストアイテムとなっています。
しかし、ウールローラーには短毛・中毛・長毛の3種類あり、毛足の長さによって仕上がりが大きく変わってきますので、ウールローラーでの塗装工事を希望される際は、毛足の長さにこだわるのがポイントです。
一方、砂骨ローラーは、スポンジやヘチマのように細かい空洞がたくさんある塗り道具で、1度にたくさんの塗料を吸い込むことができるため、塗装面を厚く仕上げたいとき、粘性の高い塗料を使用するとき、外壁の表面に凹凸模様を作りたいときなどに使用されます。
ローラーは、時代の流れと共に変化するお客様のニーズに合わせて、次々と新しいローラーが開発されています。
腕の良い外壁塗装屋さんは、お客様の要望や希望に応えられるよう、さまざまな種類のローラーを用意しており、ローラーごとの特徴を熟知しているので、安心して塗装工事を任せることができます。
刷毛
刷毛は、ローラーが入り込めない狭い隙間や細かな場所にピンポイントで塗料を塗ることができる塗り道具です。
海外から塗装用ローラーが伝わる以前までは、“刷毛こそ塗装の醍醐味”とされ、当時の職人さんたちは互いに切磋琢磨して技術を磨き上げていたものです。
ですが、いまは効率的でスムーズに塗装工事を進めることができるローラーをメインとする一般的な工法となっているため、刷毛をメインとする外壁塗装屋さんはほとんどありません。
しかし、腕の良い外壁塗装屋さんには、普段あまり使わない刷毛の扱い方がとても上手な職人さんが多く、つねに素材や形状の異なる刷毛を10本以上常備しています。
よく外壁塗装工事で使われている刷毛は、
- ローラーのように広い面積を塗ることができる「平刷毛」
- 角や隙間など細かい部分を塗るときに使う「筋交い刷毛」
- 塗料の含みが良い「寸胴刷毛」
- 目地や溝など細かな部分を仕上げるのに適した「目地刷毛」
- 水性塗料を塗ることができる「水性刷毛」
この5種類になります。
ほかにも、金属部分に塗料を塗るための刷毛、掃除を行うときに使う刷毛など、さまざまな種類の刷毛があります。
腕の良い外壁塗装屋さんは、塗料や塗り替える場所などに合わせて刷毛の種類を見極め、それぞれのポイントに合わせて塗装を行うことができます。
ただ職人さんのなかには、刷毛をたくさん持っていても、扱い方が間違っているなんてこともありますので、事前に刷毛の種類と扱い方について職人さんに確認しておくことを、おすすめします。
まわりを保護する養生アイテム
外壁の塗装工事を始める際、塗装しなくても良いところを保護したり汚してはいけないところに塗料が飛ばないように防いだりするために欠かせない作業、養生。
養生とは、土木・建築現場で取り入れられている防護作業のことです。
外壁塗装工事においては、お家全体をビニールシートまたはメッシュシートで覆い、下処理中に起こる水の飛散や塗り替え中に生じる塗料の飛散などを防ぐ役割があります。
むかしから、「養生作業を手抜きする業者は信頼できない」と言われるほど、とても重要な作業工程のひとつとされており、養生に関する知識の無い外壁塗装屋さんには、絶対に頼んではいけないと言われています。
養生作業では、
- お家全体をぐるりと囲む飛散防止シート
- 窓枠の養生に欠かせない養生用ポリシート&マスキングテープ
- 玄関などに汚れが付着するのを防ぐブルーシート&布カバー
- 施主様の大切なクルマやバイク、室外機を塗料から守る専用カバー
など、目的や用途に合わせて適切な養生アイテムを使い、周辺住民に迷惑をかけることなく、施主様の大切なお家をキレイに塗り替えていきます。
ほかにも、「覆う」と「貼る」2つの作業を同時に行えるマスカー、職人さんの安全性を高めるノンスリップマスカー、一酸化炭素中毒を防ぐ通気性の良い繊維状の室外機・排気設備専用カバーなど、便利な養生アイテムを活用することで、より効率的かつスムーズな塗装工事が可能となりました。
外壁塗装工事を行う場合、塗装の技術力も重要ですが、養生作業についても外壁塗装屋さんとしっかり話し合い、どのような養生作業を行ってくれるのか、塗料などが飛散した場合の対処についてなどを確認しておくことがポイントです。
下処理に使われる道具
外壁塗装を長持ちさせるためには、現在の外壁に塗られている塗料をしっかりと落とす「下処理」と呼ばれる作業をしっかりと行ってもらう必要があります。
下処理とは、外壁塗装工事を始める前に塗装面をキレイに掃除する作業のことです。
下処理作業は、塗装後の耐久性と仕上がりに大きな影響を与えるため、“外壁塗装屋さんの腕の見せどころ”とも言われています。
下処理作業では、
- 外壁の表面に付着した軽い汚れを取り除くサンドペーパー
- サビや浮き上がった塗膜を取り除くワイヤーブラシ&ナイロンブラシ
- サンドペーパーやワイヤーブラシでは落とせない頑固な汚れを落とす電気工具(サンダー)
- 電気工具でも落とせない非常に頑固な汚れをスッキリ取り除く剥離剤などの化学薬品
などを使って、外壁の表面をキレイにしていきます。
外壁の表面に付着した汚れをキレイに落としたら、目には見えない細かい汚れを取り除くため、高圧洗浄を行います。
カビやコケなどが発生している場合、専用の薬品を使ってカビやコケを退治するバイオ洗浄が行われることもあります。
また、腕の良い外壁塗装屋さんは、高圧洗浄後、必ず塗料の密着を妨げる油分を取り除く「脱脂」と呼ばれる作業を行っています。
脱脂をすることで、新しい塗料をさらにピッタリと素地に密着させることができるため、外壁塗装を長持ちさせることができます。
外壁塗装屋さんが普段使っている工具を確認することが大切です。
外壁塗装工事は、決して安い買い物ではないため、できる限りキレイな状態を長持ちさせたいとお考えの施主様もたくさんいます。
けれども、さいたま市をはじめ、日本全国にたくさんの外壁塗装屋さんがあるため、どちらの業者さんに塗り替えをお願いすべきか悩んでしまうことでしょう。
腕の良い外壁塗装屋さんをお探しの方は、ぜひ四季彩ホームまでご相談ください。