住宅の豆知識
話題の「ヌック」とは?住まいに取り入れるリフォーム方法をご紹介!

広々とした明るく開放的な空間は 自然と家族が集まってくるコミュニケーションスペースとして人気があります。
ところが、新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに おうちで過ごす時間が増えたことで 1人で過ごす時間が少なくなり「つねに家族に見張られているような感じがする」「自由に過ごせる時間やスペースが減ってしまった」「家族の言動ひとつひとつが気になる」とった悩みが増え、広々とした開放的な空間で家族と過ごすことに対して 息苦しさを覚えたり、ストレスやイライラが溜まったりと 家庭内がぎくしゃくすることが増えたと感じているご家族もたくさんいます。
ヒトは 1人になれる時間をつくることで ストレスやイライラから解放され 心身を休めることができます。
家族と過ごす時間も大切ですが、ストレスやイライラを溜めすぎてしまうと 身体的にも心理的にも悪影響となり 心身の不調に繋がります。
四季彩ホームでは ご家族とほどよい距離感で繋がることができる こじんまりとした癒しの空間「ヌック」を間取りに取り入れる住宅リフォーム・リノベーションプランをご提案しております。
SNSで話題のスペース「ヌック」とは?
よくInstagramなどのSNSで見かける「ヌック (neuk)」とは、スコットランド発祥の建築様式です。
暖炉のそばに設けられた 温かな腰掛けスペース「イングル・ヌーク」が由来とされており、日本では「こじんまりとした居心地の良い空間」と「お部屋の一角に設けられた特別な小部屋」といった意味で使われています。
子どものころ お部屋のすみっこ、押し入れ・ダンボールのなか、ダイニングテーブルの下 などに隠れて過ごした経験ありませんか。
ヒトは 本能的に「こじんまりとした狭い空間 = 安心して過ごせる場所」と感じており、大人になっても ほどよく四方が囲まれた“おこもり感”のある空間を好む傾向があります。
ヌックのある暮らしは「家族と過ごす 団らん時間」と「1人で過ごすプライベートな時間」を ほどよく区切ることで プライベートを確保しつつ 家族の気配や存在が感じられる 丁度良い距離感とつながりのある住まいと言えるでしょう。
後悔しないヌックリフォームのポイント
ヌックづくりのポイントは「家族で過ごす共有スペース」に“おこもり感”ある「1人で過ごすプライベート・スペース」を さりげなく取り入れることです。
ところが、せっかく リフォーム・リノベーションにて間取りにヌックを取り入れたのに 誰もヌックを使ってくれない、ヌックをつくって後悔・失敗したというご家族も少なくありません。
居心地の良い ヌックづくりのポイントは、
① 広すぎない
② 完全なる個室にしない
③ 特別感を演出する
この3つです。
① “こじんまり”を意識した広すぎないスペースづくり
家族と過ごす時間も重要ですが、1人で過ごすプライベートな時間を設けることは 家族と良好な関係を築いたり 心と身体の健康を維持したりするためには とても大切なことです。
しかしながら、1人で過ごすには あまりにも広すぎるスペースでは 何だか落ち着かず ソワソワしてしまいます。
これでは ゆっくりと気を休めて1人の時間を満喫することはできません。
ゆったりと寛ぎながら 1人の時間を過ごせる 2畳から3畳ほどの“こじんまり”とした空間づくりを目指すと良いでしょう。
② 家族との“つながり”を感じる個室感
プライバシーの確保も大切ですが、ヌックは あくまでも「空間をゆるやかにゾーイング」することを目的とするスペースですので、ドアや間仕切り壁を設置して プライベートな空間をしっかりと囲い 完全なる個室とするのは ヌックとは呼べません。
どうしても ヌック利用時の プライバシーを確保したいとお考えの際は、間仕切り壁の高さを低くする、可動タイプの間仕切り「ウォールドア」を採用することで ヌック利用時のプライバシーを確保しつつ 家族の気配や存在を ほどよく感じることができます。
③ 非日常的な空間づくりを意識
居心地の良いヌックづくりのポイントは「非日常」が感じられるかどうかで決まります。
日常生活に非日常をプラスすることは ワクワク感や幸福感が得られるだけではなく ストレスの軽減、リフレッシュ効果、脳の活性化、創造性の向上など さまざまなメリットがあります。
ヌックに非日常をプラスするリフォーム・リノベーションアイデアは いろいろありますが、四季彩ホームでは お部屋の一角だけ床を上げて天井を下げる、ヌック・スペースを ほかの内装材とは違う 手触りの良い天然素材で仕上げる といったリフォーム・リノベーションプランをご提案させていただいております。
【用途別】ヌックづくりのリフォームアイデア
ヌックづくりに必要なスペースは 大きくても3畳ほどですので、そこまで大きくはありませんが 平均6畳ほどの子ども部屋や8畳ほどの主寝室にヌックを取り入れようとすると お部屋自体が手狭になってしまう恐れがあります。
住まいのリフォーム・リノベーションにて ヌックを取り入れる際には、
- どのような目的や用途でヌックを利用したいのか
- どのような時間をヌックで過ごしたいのか
ご家族で きちんと話し合うことがポイントです。
家族との時間を大切にしながら1人の時間も過ごしたい
家族が自然と集まるLDK (リビング、ダイニング、キッチン) の一角にヌックを取り入れることで、家族と同じ空間に居ながら ほどよい距離感で1人の時間を過ごすことができます。
ただし、来客時にヌックを利用できない、家族に監視されているように感じるといったデメリットもありますので、LDKにヌックを取り入れる際は 可動タイプの間仕切り「ウォールドア」で LDKとヌックを ゆるやかに区切り、メリハリのある空間づくりを心掛けると良いでしょう。
住まいの空間を無駄なく活用したい
ヌックは、階段の下、窓のそば、中2階など「デッドスペース」と呼ばれる空間を有効活用したいときにもおすすめのリフォーム・リノベーションです。
デッドスペースの多くは ほどよい狭さとクローズ感がありますので 1人の時間を過ごすのに最適なスペースと言えます。
なお、階段下にヌックを取り入れる場合には 天井が斜めとなり 低いほうのスペースが やや窮屈になります。
リフォーム・リノベーションを行う際には 完成イメージが想像しやすくなるよう 立面図など“天井の高さが分かる図面”を作成してもらうと良いでしょう。
使っていない収納スペースを再利用したい
押し入れや納戸といった収納スペースも住まいのリフォーム・リノベーション次第で「ヌック」へと変身させることができます。
ヌックづくりに不要なドアや襖(ふすま)を取り外し、お好みの壁紙や内装用塗料で仕上げれば完成です。
奥行きが深い場合には 造作家具を設置して リーディング・ヌックとしたり、デスクとイスを置いて 小さな書斎やスタディコーナーとして活用したりすることもできます。
四季彩ホームで ヌックのある暮らしを始めてみませんか。
家族との共有スペースに1人になれるプライベートな空間「ヌック」を住まいに取り入れることで、家族と良好な関係を築きながら 自分と向き合う時間を過ごせる場所です。
四季彩ホームでは、コロナ禍をきっかけにおうち時間が増えて家族との関係がぎくしゃくすることが増えた、1人の時間が欲しいけれど 時間にも空間にも余裕がないとお悩みのご家族にぴったりな「ヌック」リフォーム・リノベーションプランをご提案しております。
ぜひ この機会に ヌックのある暮らしを始めてみませんか。