住宅の豆知識
優良?悪質? 塗装営業担当者の見極めポイント!
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埼玉県さいたま市は 20ある指定都市のなかで9番目に人口が多いまちとして知られており、2021年現在 およそ133万人が暮らしています。
当然ながら 人口数が多ければ多いほど 住まいの数も増えることになりますので、さいたま市内には 屋根・外壁塗装を請け負うリフォーム業者の数もたくさんあります。
屋根・外壁塗装工事は 住まいを長持ちさせるために 必要不可欠なお手入れ・メンテナンスのひとつになりますが、四季彩ホームを含め 2022年7月時点の独自調査により さいたま市内だけでも160社以上あり、さいたま市近郊エリアを含めると 260社以上の屋根・外壁塗装リフォーム業者が存在します。
埼玉県内でトップクラスを誇る屋根・外壁塗装リフォーム業者が存在するさいたま市では、優良な塗装営業マンと悪質・悪徳な塗装営業マンの見極めが とても重要になります。
ここでは 屋根・外壁塗装リフォームを始める前に 優良な塗装営業マンと悪質・悪徳な塗装営業マンの見極め方をご紹介します。
屋根・外壁塗装リフォームに関連する資格の有無
屋根・外壁塗装リフォームの営業を任されている塗装営業担当者の主な仕事は「屋根・外壁塗装リフォームをお考えのお客さんと工事請負契約を締結すること」であり、実際に塗装職人として 屋根・外壁塗装リフォームに参加することは ほとんどありません。
屋根・外壁塗装を請け負う事業者は「リフォーム業」に分類されており、屋根・外壁塗装に関する専門知識や技術力、資格・免許が無くても 工事請負金額500万円(税込)未満であれば 建設業法に違反することはありません。
そこで 優良な塗装業者では 屋根・外壁塗装リフォームの営業を任せている塗装営業担当者のネームバッジや名刺に「塗装技能士」「外壁塗装マイスター」「外装劣化診断士」「塗装科・職業訓練指導員」といった国家資格や民間資格を明記することで、屋根・外壁塗装リフォームに関する専門知識があり、ご自宅の屋根・外壁塗装リフォームの品質や仕上がりを保証しています。
しかしながら 悪質・悪徳な塗装リフォーム業者のなかには 優良な塗装リフォーム業者を真似て ネームバッジや名刺に それっぽい資格・免許の名前を明記している場合があります。
少しでも塗装営業担当者に疑わしい点が見られる場合には ネームバッジや名刺に明記されている資格・免許が どのようなものなのか詳細を確認されることをおすすめします。
優良な塗装営業担当者であれば ネームバッジや名刺に明記されている 資格・免許について すらすらと具体的かつ分かりやすい説明で答えてくれますが、悪質・悪徳な塗装営業担当者の場合 言葉を濁すかたちで簡潔な説明で答える傾向があります。
塗装営業担当者が所持している主な資格・免許
塗装技能士
各都道府県の職業開発能力協会が実施している塗装技能検定に合格した塗装職人に与えられる国家資格。
技能検定試験は 実技試験と筆記試験の2つあり 特級・1級(単1等級) の合格者には厚生労働大臣から、2級・3級の合格者には各都道府県知事から合格証書が交付されます。
なお 塗装技能士には 特級は存在せず 1級・2級・3級の3つに分けられており、さらに 塗装対象物の種類によって業種ごとに5つの分野に区分されています。
塗装技能士の資格を得るためには 塗料の性質、塗装に必要な道具、塗装を行う建材・部材の材質や形状など 塗装に関するあらゆる専門知識と塗装工事に必要な高い技術力が求められ、1級塗装技能士の資格を持っている職人さんは 腕利きの塗装職人として活躍しています。
装技能検定は前期と後期の年2回行われています。
外壁塗装マイスター
日本全国に店舗展開している塗装リフォーム専門店「日本外壁塗装マイスターズ」が認定している民間資格。
外壁塗装工事の設計・施工に関わる専門的な知識と技術力が一定の基準を満たしている塗装職人であることを認める制度となります。
塗装技能士 同様、塗装における専門的な知識と技術力も資格取得の重要な要素となっていますが、ほかにも 外壁塗装業務に関する倫理観、これまでの実績に基づく お客様との信頼関係など お客様視点で選定することも認定時の重要な要素となっています。
外壁塗装マイスターの認定を受けるには 建築関連の国家資格もしくは信頼性の高い民間資格を1つ以上取得しており、さらに「四季彩アドバイザー」「塗料選定マイスター」「現場マニュアルマイスター」「コミュニケーションマイスター」これら4つすべての資格を取得していることが条件となっています。
外装劣化診断士
一般社団法人 住宅保全推進協会が主催する民間資格。
外装劣化診断士の資格を取得するためには、建設業または不動産業での実務経験3年以上 もしくは 建築士または宅地建物取引主任者いずれかの資格を取得していることが受験の要件となっていますので 誰でも気軽に受けられるものではありません。
試験は 筆記のみで行われ、おもに建物の構造や建築材料、屋根・外壁の劣化、雨漏り・漏水リスク、診断実務などに関する専門的な知識と 建築基準法、京浜放、瑕疵担保履行法、長期優良住宅制度、特商法、消費者保護法といった関連法規に関する問題も出題されます。
外装劣化診断士の資格を持っている塗装営業担当者は 実務と法規に関する豊富な知識と経験があることを証明しています。
塗装科・職業訓練指導員
職業訓練指導員免許のひとつである「塗装科・職業訓練指導員 (塗装指導員)」は 厚生労働省が管轄している国家資格。
15年以上の実務経験もしくは1級塗装技能士の資格を所持していなければ 受験することができないことから 1級塗装技能士の上にあたる特級クラスの資格となります。
塗装に関する専門知識や高度な技術を仕事に活かすことを目的とする塗装技能士とは違い、塗装指導員は 塗装関連の仕事に就くために必要な知識と技術を教えることを目的とする免許になります。
現役の塗装職人として活躍したいとお考えであるならば1級塗装技能士の資格があれば十分ですが、現役の塗装職人として活躍しつつ 職長として若手を鍛えて優れた塗装職人に育てたいとお考えであるならば 塗装指導員の免許を取得すべきです。
点検・診断方法と見積もりの出し方
優良な屋根・外壁塗装リフォーム業者の営業担当者であれば、お客さんとトラブルにならないよう 隅々まで入念に屋根・外壁をチェックしてから 見積もりを出すように心がけています。
そのため 住まいの立地、坪数、構造などによって異なりますが 一般的な30坪の戸建て住宅であれば 診断が終わるまでに 平均1時間~2時間ほど お時間がかかってしまいます。
もしも 屋根・外壁の確認や診断の途中に 劣化・破損個所が見つかった場合、優良な塗装影響担当者であれば「どこに どんな劣化・破損が見つかったのか」「見つかった劣化・破損個所を どのような補修・修復方法で回復させるのか」などを なるべく専門用語を使わないよう ときには図解を活用しながら 具体的かつ分かりやすい説明を心掛けています。
一方 悪質・悪徳な屋根・外壁塗装リフォーム業者の営業担当者の場合、優良な屋根・外壁塗装リフォーム業者のような お客さんと一緒に劣化・破損個所を見て回ったり 補修が必要な箇所の写真を撮影したりせず 目に見える範囲だけをパッと確認して点検を終えてしまいますので 診断が終わるまでにかかる時間は 平均5分から10分ほど、長くても30分ほどで終えてしまいます。
悪質・悪徳な塗装営業担当者の多くは 契約を急ぐあまり「すぐに工事をしないとお家が大変なことになってしまいますよ」「いまなら大幅にお値引きさせていただきます」などと お客さんの不安を煽ったり 特別感を出して低価格で塗装工事ができると謳ったりしてくるほか、お客さんの都合を考えず 長時間居座り続ける 塗装営業担当者もいます。
何度も 帰るよう促しているにも関わらず 塗装営業担当者が帰ろうとしない場合 刑法130条「不退去罪」が成立しますので 警察もしくは弁護士に相談しましょう。
塗装工事完了後のアフターフォローや保証内容
優良な塗装営業担当者であれば 住まいの点検・診断後もしくは見積もりを出す際に 塗装工事完了後のアフターフォローや保証内容について説明があります。
なぜならば 屋根・外壁塗装リフォームに使用される塗料は 塗装職人の手によって屋根材・外壁材に塗られることで初めて完成品となる「半製品」であり、塗装職人の技術力や施工基準などによって 品質や仕上がりが大きく変わってしまうからです。
屋根・外壁塗装リフォーム業者より提案される保証には 大きく分けて「製品保証」と「工事保証」2種類あります。
製品保証
塗料の初期不良に対して塗料メーカーが保証するものであり、塗料に不具合が認められた場合に限り 塗料メーカーより塗料代を上限として保証します。
製品保証は 塗料そのものに対する保証になりますので 屋根・外壁塗装工事後の不具合については保証されません。
工事保証
屋根・外壁塗装リフォームを請け負った業者による過失または事故によって お客さんの敷地や建物もしくは第三者に対して被害が出てしまった場合に受けられる保証となります。
工事保証は 法律で定められている保証ではないため リフォーム業者ごとに任意で設定されています。
そのため 保証対象や保証期間などはリフォーム業者ごとに異なります。
なお 工事保証には「剥離保証」「アフターメンテナンス保証」「瑕疵保険保証」「工事完工保証」など さまざまな種類がありますので、優良な塗装営業担当者では 製品保証と合わせて自社で提供している工事保証の保証対象・補償範囲・保証期間などについて 口頭での説明だけではなく 書面として保証書を発行しています。
しかし、悪質・悪徳な塗装営業担当者の場合 ほとんど保証としての役割を果たさない「口頭保証」が主流となっており 施工不良やトラブルが発生しても保証が受けられず 泣き寝入りするケースも多々あります。
塗装営業担当者に対して 少しでも不信感や違和感を覚えたら 契約書にサインする前に
- クーリングオフ制度を利用することができるか
- 相見積もりを出してもらえるか
- 塗料の性質やメリット・デメリットについて詳しく説明できるか
- 施工計画書を複数パターンで作成できるか
など いろいろ確認することをおすすめします。
優良な塗装営業担当者であれば 快く対応してくれますが 悪質・悪徳な塗装営業担当者であれば 面倒なことは極力避けたいと考えますので こうした質問をされると とても嫌がります。
四季彩ホームは お客様のご迷惑になる訪問営業は一切致しません。
さいたま市における屋根・外壁塗装リフォームの平均相場は 85万円~137万円と 決してお安い買い物ではありません。
しかし 大切な家族と住まいを守るためには 10年に1度のペースで屋根・外壁塗装リフォームを行う必要があります。
四季彩ホームでは、法律に則ったルールに基づいてリフォーム・リノベーション業務を遂行するべく お客様のご自宅へ伺う訪問営業は一切行わない代わりに「1級塗装技能士」や「外装劣化診断士」などの資格・免許を持つスタッフのなかから リフォームを相談したいスタッフの指名制度を設けることで お客様のご希望に沿った より良い屋根・外壁塗装工事を実現することを目指しています。
ぜひ お気軽にご相談ください。