住宅の豆知識

屋根・外壁塗装によるペットへの影響とは?

  • 住宅の豆知識

紫外線や風雨など 厳しい自然環境から大切な家族と住まいを守るためには 塗装工事による定期的な屋根・外壁のメンテナンスが欠かせません。

なぜならば 屋根・外壁塗装を行うことで 住まいの美観性が向上する、雨漏り・漏電による住家トラブル対策、カビ・シロアリによる住宅寿命の低下などを 未然に防ぐことができるからです。

しかし、人間よりも嗅覚や聴覚などが優れている犬、猫、インコ、オウム、ハムスター、ウサギ、フェレットといったペットにとって 屋根・外壁塗装工事は 大きなストレスとなります。

なぜならば 屋根・外壁塗装工事に使用される塗料のなかには ペットの健康に害を及ぼす有害な物質が含まれているものも多く その場にうずくまって動かなくなる、気性が激しくなって吠え続けるなど 普段とは異なる様子や行動をとるようになったり、ある日 突然ペットが亡くなってしまったりすることがあります。

「大切な家族の一員であるペットへの影響が心配で 屋根・外壁塗装工事を行うことができない」そんなときには、ペットに配慮した屋根・外壁塗装工事を行うことが大切です。

ペットと屋根・外壁塗装トラブル

犬・猫・インコ・オウム・ハムスター・ウサギなど 人間よりも嗅覚や聴覚が優れている動物を「ペット」としてお迎えしている場合、屋根・外壁塗装工事に使用される塗料のニオイ、施工時の騒音、見知らぬ人の出入りなど 普段の日常生活とは異なる生活環境によって 大きなストレスを与えてしまう恐れがあります。

気を付けたいのが「塗料のニオイ」と「施工時の騒音」です。

塗料のニオイ

屋根・外壁塗装に使用される塗料の多くには 光化学スモッグの原因とされる有害な物質「VOC (揮発性有機化合物)」が含まれています。

一般社団法人 日本塗料工業会では 2004年より「塗料・塗装からのVOC排出抑制自主目標」を設定しており 塗料に含まれるVOC成分含有量が30%未満の塗料を対象に「低VOC塗料」であることを示す自主表示マーク「低VOC塗料 (溶剤形)」を表示しています。

しかし、人間と比べ ニオイの情報処理能力に優れている動物は わずかなニオイも嗅ぎ分けることができ 人間では感じ取ることのできないニオイまで はっきりと分かってしまいます。

人間には不快でないニオイも ペットにとっては 非常に不快なニオイであることも多く、塗料のニオイを嗅いだペットのなかには 気性が激しくなって吠え続ける、嘔吐や食欲不振といった体調不良を引き起こす、皮膚炎などのアレルギー症状があらわれる、アルコールを摂取したかのような酩酊状態になるといった健康被害に見舞われるケースがあります。

また 屋根・外壁塗装の施工期間中は 施主様のご自宅 敷地内に塗料などを一時的に保管させていただく場合があります。

一時保管中の塗料や塗りたての外壁にペットが触れてしまうと 体調不良やアレルギーを引き起こし 最悪の場合 命を落としてしまう恐れがあります。

施工中の騒音

屋根・外壁塗装の施工期間中は 大きな音を立てて作業を行う工程が多々あります。

とくに 塗装職人さんの安全を確保するために必要な足場の設置・解体時、屋根材・外壁材の表面に付着した汚れを洗い落とす洗浄時、塗装前の下地処理や補修時、塗装職人さんが発する音などは 人間でも「うるさい」と感じるほど 大きな音がします。

人間の聴覚は 一般的に20Hz ~ 20,000Hzの音を聞き取ることができるとされています。

しかし、通常の日常会話が250Hz ~ 4,000Hzであるため 20,000Hzの音を日常生活で聞く機会は めったにありません。

では、犬や猫などのペットはどうでしょう。

犬の聴力は 一般的に15Hz ~ 50,000Hz、猫の聴力は 犬のおよそ2倍とされる30Hz ~ 650,000Hz、耳の大きなウサギは 360Hz ~ 42,000Hz 、インコ・オウムは16Hz ~ 12,000Hzと 人間よりも優れた聴覚を持っています。

騒音によるストレスは 耳の聞こえが良いほど大きなストレスとなるため、人間よりも優れた聴覚を持つペットにとっては 屋根・外壁塗装時に聞こえる大きな音は 耐え難い苦痛となります。

ペットにストレスを与えずに屋根・外壁塗装を行うには?

人間とペットでは ニオイの感じ方や音の聞こえ方に大きな違いがあります。

そのため 人間であれば気にならない屋根・外壁塗装工事時のニオイや音への対策が必須となります。

大切な家族の一員である「ペット」を守るためには、いったい どのようなストレス対策が必要となるのでしょうか。

ストレス対策 ①「塗料選び」

嗅覚の優れたペットにとって 屋根・外壁塗装工事に使用される塗料から発せられる独特なニオイは 大きなストレスとなります。

四季彩ホームでは ニオイの少ない水性塗料、弱溶剤塗料、自然塗料、ハイソリッド塗料、無機質塗料、光触媒防汚塗料など 環境に配慮した「低VOC塗料」を使用することで ペットに与えるストレスを最小限に抑えた屋根・外壁塗装工事をご提案させていただいております。

ただし ペットの種類や性格によっては 低VOC塗料であっても ペットに大きなストレスを与えてしまう恐れがあります。

とくに ニオイに対して過敏に反応してしまう子、やんちゃな性格で塗りたての塗料をくちに入れてしまう恐れがある子は 屋根・外壁塗装工事中に体調不良・健康被害を起こしやすいため、ペットホテルやペット同伴可能な宿泊施設を利用する もしくは 近くに住んでいる親族や友人・知人に一定期間 ペットの面倒を見てもらうことをおすすめします。

ストレス対策 ②「騒音対策」

足場の設置・解体時、塗装前の高圧洗浄や下地処理作業時、塗装職人さんが発する音など 屋根・外壁塗装工事中に聞こえる音は 人間でも「うるさい!」と感じるほどの騒音であるため、聴覚の鋭いペットにとっては とても大きなストレスとなります。

四季彩ホームでは 屋根・外壁塗装工事中の騒音によるペットへのストレス対策として、塗装工事中に大きな音が発生するタイミングについて事前に施主様ご家族と近隣住民へご説明させていただいております。

塗装職人から発せられる音が気になるといった際には 四季彩ホームまで ご相談ください。

会話のボリュームを下げる、騒音にならない程度に音を抑えるといった対策を講じさせていただきます。

なお ウサギ、オカメインコ、トイプードル、日本犬、ミックス犬、ポメラニアンなど 音に敏感なペットと暮らしている場合 1日中吠え続ける、その場にうずくまって怯えてしまう、パニックを起こして暴れる などの行動をとる可能性があります。

屋根・外壁塗装工事の就業時間は 一般的に 朝8時ごろから夕方17時~18時ごろとなっておりますので 塗装工事中はペットと一緒に外出する もしくは ペットに寄り添い自宅で過ごすと ペットも安心して過ごすことができます。

屋根・外壁塗装工事中に起こりうるペット問題

大切な家族の一員であるペットに負担を掛けないよう 細心の注意を払って屋根・外壁塗装工事を行ったはずなのに 1日中吠え続けたり 体調を崩してしまったりと 普段とは異なる行動をとってしまうことがあります。

その理由として 環境の変化によるストレスが挙げられます。

人間と同じように ペットも普段の生活環境とは大きく異なる環境下では いま自分が置かれている環境にうまく順応・適応することができず イライラしたり 不安な気持ちになったりします。

たとえば 人見知りしやすい性格の子や臆病な性格の子は 屋根・外壁塗装工事期間中に出入りする 見慣れない塗装職人さんに対して 1日中吠え続けたり パニックを起こして暴れてしまったりすることがあります。

ペットにストレスを与え続けてしまうと 下痢、嘔吐、食欲不振といった体調不良や 攻撃的になる、自分を傷付けるといった問題行動をとるようになります。

このような状態では 屋根・外壁塗装工事を続けることができず工事を一時中断しなくてはなりません。

ペットが やんちゃな性格の子や 好奇心の強い性格の子の場合には、塗装職人さんが使用する足場や塗装道具を使って遊び始めてしまうことがあります。

屋根の高さまで組み立てられる足場を遊び場にされてしまうと 転落・落下の危険性や塗装作業の妨げとなってしまいますので たいへん危険ですし、なにより 塗装道具を遊び道具にされてしまうと 塗装作業を一時中断しなければならず 施工期間に遅れが生じてしまう恐れがあります。

また 塗装時使用する道具のなかには ペットの健康に害を及ぼす危険な成分や物質が付着していますので 飼い主さんは屋根・外壁塗装工事中 ペットが自由に動き回らないように注意する必要があります。

屋根・外壁塗装工事ではペットの安全を確保することが大切です。

屋根・外壁塗装工事とは、住まいの美観性を保つだけではなく 紫外線や風雨など厳しい自然環境から大切な家族と住まいを守るために欠かせないお手入れ・メンテナンスになります。

しかし、人間よりも嗅覚や聴覚が優れているペットと暮らしている場合 屋根・外壁塗装工事中に発せられる 塗料のニオイや騒音によって ストレスが溜まったり 体調を崩したりしないか心配になってしまうご家族も少なくありません。

四季彩ホームでは、大切な家族の一員である「ペット」の安全を確保しつつ ヒトと環境に配慮した優しい屋根・外壁塗装工事をご提案させていただいております。

▼このページをシェアできます