住宅の豆知識

家に帰るとひどくなる花粉症には 住宅リフォームがおすすめ!

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埼玉県は すべての地域において スギ・ヒノキ花粉の飛散量が非常に多く、2008年に実施された全国調査では 埼玉県におけるスギ・ヒノキ花粉症の有病率が39.5%と 全国平均26.5%を大きく上回る結果となり、2022年 現在では 深刻な健康問題となっています。

しかし、埼玉県は47都道府県のなかでも 比較的スギ・ヒノキ花粉による花粉症の重症・最重症率が低く、本格的なスギ・ヒノキ花粉の飛散シーズンを迎える前に 花粉症対策を実施することで くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ といった花粉症による諸症状を和らげることができます。

ところが、さいたま市にて 花粉症を患っている方のなかには「家に帰ると 花粉症の症状が悪化する」「外出中は ほとんど花粉症の症状が出ないのに 家に居ると花粉症の症状が出てしまう」など なぜか自宅に居るときに限り 花粉症がひどくなってしまう方も多く 花粉症シーズン中は 家に帰りたくない、家に居たくないと思ってしまうことも多いようです。

ここでは 家に帰るとひどくなる、家に居ると症状が悪化するといった 住まいに関する花粉症対策の重要性と住まいの花粉症対策リフォームプランをご紹介します。

住まいの花粉症対策における重要性

花粉症を引き起こすスギ・ヒノキ花粉は 飛散シーズンになると1日およそ2,000万個が 家のなかに侵入しています。

花粉の主な室内侵入経路は 窓や換気口からの換気による侵入が60%、残りの40%は 髪の毛や衣類などに付着して家のなかに持ち込まれていることが 生活者研究センターの調べで明らかとなりました。

家に帰ると花粉症の症状がひどくなる、家に居ると花粉症が悪化するといった 花粉症の症状にお悩みの方の多くが、家のなかに 侵入した大量のスギ・ヒノキ花粉が 室内に蓄積したことで 症状が悪化している可能性があります。

スギ・ヒノキ花粉を家のなかに侵入・蓄積させないためには、

  • 花粉の侵入口に空気清浄機を置く
  • 加湿器を設置して 空気中の花粉を床に落とす
  • 家の隅々まで こまめに掃除する

といった 日常的な花粉症対策が大切です。

しかし、1度 家のなかに侵入・蓄積した花粉は そう簡単には出て行きませんので、1日に何度も掃除をしなければならず あまり現実的な対策方法とは言えません。

より効率的に 家のなかに侵入したスギ・ヒノキ花粉を取り除くためには 住まい全体の花粉症対策に取り組む必要があります。

花粉症対策リフォームは「気密」と「換気」が基本

花粉症シーズンでも快適な暮らしを実現するためには、既存住宅を“花粉に強い家”へと リフォーム・リノベーションすることが もっとも有効的な対策と言えます。

花粉に強い家への住宅リフォーム・リノベーションのポイントは「気密性」と「換気性能」になります。

なぜ 住まいの花粉症対策に 気密性と換気性能が重要となるのでしょうか。

花粉症対策と気密性の関係性

気密とは、住まいの至るところにある隙間を無くして外気と室内の空気の出入りを最小限に抑えた状態のことです。

住まいの気密性が高ければ高いほど 隙間の無い家となり、住宅の省エネ・エコ性能を向上するために欠かせない住宅性能のひとつとなっています。

住宅の気密性が低いと 家のなかに隙間がある状態となり、外気と一緒にスギ・ヒノキ花粉が 家のなかに侵入する原因となります。

また、住宅の気密性の低さは 冷暖房の効率を悪くさせて 家庭における二酸化炭素の排出量を増加させて光熱費を高くしたり、結露を発生させて アレルギーの原因となるダニ・カビの発生や住宅の強度・耐久性を低下させたりする原因にもなっています。

家の中に スギ・ヒノキ花粉を侵入させないためには 住宅の気密性を示す「C値 (相当隙間面積)」を 高気密住宅に匹敵するC値0.5以下にすることが理想となります。

花粉症対策と換気性能の関係性

ほとんど隙間の無い 気密性の高い住宅は、スギ・ヒノキ花粉の侵入を防ぎ 外気の影響を受けにくいため 1年を通して快適な暮らしを実現することができます。

しかし、隙間の無い住宅では 自然換気による空気の入れ替えが難しく 自然換気以外の方法で 室内に溜まった汚れた空気と新鮮な外気を入れ替える必要があります。

2003年に改正された建築基準法により 気密性の高い住宅では 内装材などに使用されているVOC (揮発性有機化合物) による シックハウス症候群 や ダニ・カビの発生によるアレルギー疾患などの健康被害を防ぐため 24時間換気システムが義務化されました。

しかし、さいたま市内にある多くの戸建て住宅にて導入されている24時間換気システムは 給気口から自然に入ってくる外気を住宅内に取り込み 換気扇など機械の力を使って住宅内の汚れた空気を屋外へと排気する「第3種換気方式」と呼ばれる換気システムになります。

第3種換気方式は 月々の電気料金やメンテナンス費用が安い、導入・設置が比較的簡単でお手頃といったメリットにより 導入・設置を希望されるご家族も多いですが、第3種換気方式の給気口は 空気を取り込むための“穴”が開いているだけなので 換気システムを起動中は 外気の新鮮な空気と一緒に花粉やホコリも一緒に住宅内に取り込まれてしまいます。

給気口に 花粉やホコリなどを吸着するフィルターを取り付けることで 住宅内にスギ・ヒノキ花粉の侵入を防ぐことは可能ですが、より徹底してスギ・ヒノキ花粉の侵入を防ぎたいとお考えならば 給気口・排気口どちらにも花粉症などアレルギーを引き起こす原因物質を取り除くことができる フィルターが取り付けられている「第1種換気システム (ダクト式全熱交換タイプ)」を導入・設置することをおすすめします。

スギ・ヒノキ花粉から身を守るリフォームアイデア

住まいの気密性や換気性能を向上することで 花粉症シーズンでも快適な暮らしを実現することができます。

しかし、住まいの気密性や換気性能を向上させるには 大掛かりなリフォーム・リノベーションとなりますので 高額なリフォーム費用が必要となります。

花粉症で苦しむ家族のため どうしても住宅リフォーム・リノベーションしたいが、予算の都合上 どうしても難しいという場合には、住宅内にスギ・ヒノキ花粉が侵入・蓄積しにくい室内環境になるよう 部分的なリフォームを実施することをおすすめします。

花粉症対策におすすめの部分リフォーム

 玄関にウォークインクロークを設置

玄関の横にコートや靴を収納できる クローゼット もしくは シューズクロークを設置することで、外出中 衣類に付着したスギ・ヒノキ花粉を住宅内に持ち込むのを防ぐことができます。

日常生活の利便性を考えると 通り抜け可能なウォークスルータイプを選びたいところですが、ヒトの移動に合わせて花粉も移動することになるため 住宅内への花粉の侵入を防ぐためには 通り抜けできないウォークインタイプがおすすめです。

ウォークインタイプのクローゼットやシューズクローク内に 加湿器や空気清浄機を設置、コンパクトサイズのセカンド洗面台を用意することで より有効的な花粉症対策が可能となります。

 ランドリールーム・浴室乾燥機を設ける

ランドリールームや浴室乾燥機など 洗濯物を室内干しできる空間を設けることで 洗濯物を干したり 取り込んだりする際に 花粉が住宅内に侵入するのを防ぐことができます。

ランドリールームの増築にかかるリフォーム費用は 用途・広さ・場所などによって異なりますが 20万円以上からとなります。

浴室乾燥機の後付けにかかるリフォーム費用は 電気式タイプであれば10万円ほどでリフォームを行うことが可能ですが ガス温水式タイプですと10万円以上かかってしまう傾向があります。

四季彩ホームでは“花粉に強い家”のリフォームプランをご提案

埼玉県では 3月上旬~4月上旬にかけてスギ花粉の飛散ピークを迎え、4月上旬~中旬にかけてヒノキ花粉が飛散ピークを迎えます。

さいたま市では 2019年4月より アレルギー疾患対策を総合的に推進する「埼玉県アレルギー疾患対策推進指針」を策定し 花粉症を含むアレルギー6疾患に関する相談を実施しています。

四季彩ホームでは、「家に帰ると花粉症がひどくなる」「家に居ると花粉症の症状が出る」といった住まいと花粉症のお悩みを改善するため 花粉症に関する正しい知識をもとに 重要・最重症化を防ぐためのリフォーム・リノベーションプランをご提案しております。

ぜひ お気軽にご相談ください。

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