住宅の豆知識

SDGsに貢献できる「置き配ボックス」リフォームプラン

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国土交通省では 荷物の再配達によるエッセンシャルワーカーへの負担軽減 ならびに トラックから排出される二酸化炭素の削減を目指し「多様な荷物の受取方法」として、荷物の受取時間帯指定の活用、宅配業者・通信販売業が提供しているコミュニケーションツールの利用、自宅以外での荷物の受取方法を活用に加えて 新たに「置き配」の導入・推進を検討しています。

置き配とは、通信販売にて商品を注文した際に 荷物を受け取る側が 事前に指定しておいた場所に荷物を届けてもらえる 非対面式の宅配サービスになります。

置き配サービスを利用することで、

  • 荷物が配達される時間帯が分からない
  • 平日は職場や学校にいるため荷物を受け取ることができない
  • 時間指定をしたけれど 急用で どうしても外出しなければならない
  • 入浴中や掃除中など さまざまな理由で 荷物を受け取りたくても 受け取ることができない

といった宅配荷物の受け取りに関するお悩みを解決することができます。

しかし、さいたま市にて 実際に置き配サービスを利用されたことのあるご家族からは 荷物の盗難被害に遭った、注文した荷物が汚損・破損していた、届くはずの荷物が誤配により他人の家に届けられた など 置き配トラブルに遭遇したことがあるというクチコミも多く、置き配を利用することに不安や心配を抱いているご家族も少なくありません。

四季彩ホームでは、さまざまな置き配トラブルから ご家族が注文した大切な荷物を守るため、安心・安全に置き配サービスが利用できる 置き配ボックスの設置リフォームをご提案しております。

置き配ボックスの主なメリット

置き配ボックスとは、居住者が在宅・不在どちらの場合であっても 通信販売にて注文した荷物を玄関先に設置された収納ボックスに入れることで 荷物の配達を済ませることができる住宅設備です。

置き配ボックスを設置することで 荷物を受け取る側と荷物を届ける側 双方にメリットがあります。

① 不在時でも荷物を受け取ることができる

玄関先に 置き配ボックスを設置しておくことで、仕事や学校、散歩、買い物などで ご家族が不在の時間帯でも確実に荷物を受け取ることができます。

とくに 当日すぐに使用したい商品 や 予約・お取り寄せ商品で日時指定ができなかった場合、再配達を希望する時間帯によっては 業務時間外となり 翌日扱いになってしまう恐れもあります。

置き配ボックスは、こうした不在時の再配達による 荷物を受け取る側と荷物を届ける側 双方への負担を軽減することができる設備になります。

② 非対面でも荷物が受け取れる

事前に荷物が届くことが分かっていても、日時指定の幅が広すぎて いつどのタイミングで荷物が届くか予測することができません。

そのため、在宅時に荷物が届いたとしても 掃除や料理など家事の最中だったり、入浴・メイク中だったりで 手が離せない状態だった場合、配達員に不在だと思われて 不在票を入れられてしまうことがあります。

しかし、玄関先に 置き配ボックスを設置しておくことで、配達員が不在であると判断した場合 荷物を置き配ボックスに入れてくれるため 手が離せない状態でも 荷物を受け取ることができます。

とくに コロナ禍では 感染リスクを避けるため 荷物を受け取る際に 配達員と顔を合わせたくないというご家族も多く、さいたま市では 置き配ボックスを敷地内に設置し 非対面での荷物の受け取りが可能な 置き配サービスを積極的に活用しています。

③ 時間や行動が制限されなくなる

日時指定をしていても 自宅に荷物が届く時間帯は配達員次第となります。

そのため、配達員と時間のタイミングが合わないと 急用ができても外出することができなかったり、荷物が届くまで自宅で待機していなければならなかったりと イライラすることも少なくありません。

しかし、事前に 置き配ボックスに荷物を届けるよう指定しておくことで 時間や行動への制限が無くなり、ストレスが溜まってイライラすることもありません。

④ 敷地内であれば荷物を届ける場所を選べる

置き配サービスを利用する場合、荷物を届ける場所として指定することができるのは 送り状 ( 伝票 ) に記載されている住所内に限られています。

さいたま市では 玄関先に置き配ボックスを設置するのが一般的となっていますが、玄関まわりに置き配ボックスを設置するスペースが無い場合は 駐車場・ガレージや物置などに設置して そちらに荷物を届けてもらうことも可能です。

⑤ 防犯対策になる

置き配ボックスを設置することで 配達員と顔を合わせることなく荷物を受け取ることができるため、玄関のドアを開けて 家のなかを見られる心配がありません。

近年 宅配業者を装った不審者の訪問や押しかけ強盗による侵入窃盗被害は減少傾向にありますが、それでも2018年には1日あたり86件もの住宅への侵入窃盗事件が発生しており、決して他人事とは言えません。

幼いお子さまの居るご家庭、子育て中の共働き世帯、高齢夫婦は 不用意に玄関のドアを開けないよう、敷地内に置き配ボックスを設置しておくと 安心です。

置き配ボックスの選び方

在宅・不在 問わず 非対面で荷物を受け取ることができる置き配ボックスには さまざまな種類やタイプがあり、どのような目的や用途で使用するのかによって ご家族ごとに最適な置き配ボックスが異なります。

設置方法

置き配ボックスは 大きく分けて簡易型と設置型の2種類あります。

簡易型とは、クーラーボックスや大型の保冷バッグに近いかたちをした箱型タイプの置き配ボックスになります。

設置工事をしなくても 玄関先に置いておくだけの手軽さが魅力となっており、使用しないときは屋内で収納することができます。

しかし、その手軽さゆえに 置き配ボックスごと盗難されやすいというデメリットがあります。

設置型とは、置き配ボックスを地面や外壁にガッチリと固定するタイプになります。

地面にしっかりと固定する置き配ボックスを「据置きタイプ」、住宅の外壁に埋め込むかたちで固定する置き配ボックスを「壁埋込タイプ」と言います。

据置きタイプは 重量があり 地面にしっかりと固定するため 置き配ボックスごと荷物が盗まれてしまう心配がありません。

しかし、置き配ボックスのデザインによっては荷物の出し入れが大変、カギのタイプによっては 配達員が設定したカギの番号を忘れてしまい 荷物が取り出せなくなってしまう恐れがある、カギが壊されて荷物だけ盗まれてしまうといったデメリットがあります。

一方 壁埋込タイプは、外壁に置き配ボックスを埋め込むかたちで設置されるため 玄関まわりをスッキリ見せることができます。

外側から入れられた荷物は 玄関を出ることなく内側から取り出すことができるため、荷物の汚損・破損や盗難リスクが低く、セキュリティ面では安心感があります。

しかし、設置費用が高額、荷物の大きさによっては入らない、郵便受けとセットになっている商品が多く 郵便物が荷物に潰されて汚れてしまうなどのデメリットがあります。

素材

置き配ボックスの素材には おもに 金属素材・ポリエステル素材・プラスチック素材が使用されています。

それぞれ使用されている素材ごとに置き配ボックスの使い勝手や機能・性能に違いがありますので、どのような目的や用途で置き配ボックスを使用するのかによって使用されている素材を選ぶと良いでしょう。

 金属素材

荷物の汚損・破損、荷物の盗難などが心配なご家族におすすめです。

防水性・耐久性が高く しっかりと固定することができるため、セキュリティ面では もっとも信頼できる素材と言えます。

きちんとメンテナンスすることで 長く使い続けることができるほか、カギのタイプによっては更なる防犯性の強化が見込まれます。

 ポリエステル素材

比較的お手頃な価格で設置したいとお考えのご家族におすすめです。

ただし、金属素材と比べ 防水性・耐久性が低く セキュリティ面においても安心できません。

あまり実用的とは言えませんが、荷物が届いたら すぐに家のなかに移動させることができる、荷物が届くときだけ置き配ボックスを屋外に置いておきたいときに最適です。

 プラスチック素材

置き配ボックスを手軽に設置したいとお考えのご家族におすすめです。

耐久性・防水性ともに平均的ですが、セキュリティ面においては 金属素材よりも劣るため 長時間 荷物を入れっぱなしにしておくことは控えたほうが良いでしょう。

なお、かたちによっては 配達員が置き配ボックスと認識してくれない可能性がありますので、事前に置き配ボックスのかたちを配達員に伝えておくと良いでしょう。

サイズ

置き配ボックスを設置する際は 頻繁に届く荷物の大きさよりも気持ち大きめのサイズを選ぶことがポイントです。

通信販売にて よく購入する荷物のサイズに合わせて置き配ボックスのサイズを決めるのも良いですが、いつも利用している通販会社がダンボールの大きさを変更したり、通販会社ごとに使用しているダンボールの大きさが違ったりします。

置き配ボックスに入らない荷物は 対面式で荷物を受け取る もしくは 不在票による再配達となります。

場合によっては 玄関先に荷物を置いて行ってしまうこともあります。

荷物を汚損・破損、盗難リスクから守るためにも 置き配ボックスのサイズ選びは慎重に行いましょう。

置き配ボックスのリフォームプラン

これから置き配ボックスを設置しようとお考えのご家族にとって もっとも気になるのがリフォーム費用ではないでしょうか。

置き配ボックスの設置工事をお手頃な価格に抑えたいとお考えならば、大規模な設置工事を行う必要のない簡易型タイプを選ぶと良いでしょう。

簡易型タイプの多くは 玄関の前に置いた置き配ボックスを盗難防止用のワイヤーで玄関ドアや玄関化粧柱をつなぐことで設置することが可能ですが、なかには 収納に便利なコンパクトに折りたたむことができる置き配ボックスもございます。

簡易型タイプのリフォーム費用は 基本「置き配ボックス本体のみ」となりますので、ご自身で設置することが可能です。

しかし、セキュリティ面に大きな不安がありますので 防犯カメラを設置する、置き配ボックスの設置場所の工夫、カギ・ワイヤーを増やすなどの盗難・防犯対策が必須となります。

  • 置き配ボックスのみ   :3,000円~
  • 屋外用 防犯カメラの設置:カメラ代 (30,000円~)+録画機・モニター代(30万円~)+設置費用(50万円~)
  • カギ・ワイヤーを増やす :南京錠(300円~)、盗難防止ワイヤー(1,000円~)

セキュリティ面を重視したいとお考えならば、アンカーボルトでしっかりとコンクリートに固定できる設置型タイプがおすすめです。

設置型タイプの多くは 金属素材が使用されていることが多く 置き配ボックス本体に重量がありますので 荷物の盗難リスクを下げることができます。

より防犯性を高めたい場合には 一般的な南京錠ではなく デジタル錠が埋め込まれたタイプ、都度ロック番号が変更されるダイヤル式暗号タイプ、専用の鍵でないと開けられないワンプッシュ式タイプなどを選ぶと良いでしょう。

設置型タイプのリフォーム費用は 置き配ボックスの種類や設置する場所によって異なります。

住宅から離れた場所に設置する「据置きタイプ」をご自身で取り付ける場合、10,000円~30,000円ほどで設置することが可能ですが、住宅の外壁に埋め込むかたちで設置される「壁埋込タイプ」、アンカーボルトを使ってコンクリートに固定する「据置タイプ」を設置する場合は リフォーム業者による取り付けとなりますので 40,000円~90,000円ほどの設置費用がかかります。

なお、一部のリフォーム業者では 数万円以上する高価な置き配ボックスの購入と取り付け工事を同時に依頼することで最大50%ほど割引してもらえることがあります。

置き配ボックスを設置して 置き配トラブルを防ぎましょう。

新型コロナウイルスの感染拡大をきっかけに 多くの通信販売 ( EC ) 事業者が 置き配サービスの導入・実施を始めています。

しかし、置き配サービスを安全に利用するためには いかに盗難、汚損・破損、誤配といったトラブルから大切な荷物を守ることができるかが とても重要になります。

四季彩ホームでは、ご家族の大切な荷物を 置き配サービスによる 荷物の汚損・破損や盗難リスクから守るため 置き配ボックスの設置リフォームを承っております。

置き配ボックスの設置をご検討の際は お気軽にご相談ください。

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