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家族の健康を守るウェルビーイングな住宅リフォーム

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いまでは 住宅リフォーム・リノベーションを実施する際、家族の健康と住まいの寿命を守るだけではなく 地球環境に優しい住まいづくりが可能となる 「Well-being (ウェルビーイング)」の考えを取り入れるご家族が増えています。

Well-being (ウェルビーイング) とは、直訳すると「幸福」「健康」「福利」といった意味を持つ言葉であり、WHO (世界保健機関) 憲章の一節にも「肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあること」と記されています。

住宅先進国であるドイツやイギリスでは 既にウェルビーイングな住まいづくりが主流となっておりますが、さいたま市では 新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに 自宅で過ごす時間が増えたご家族を中心に より快適で住み心地の良い住まいへとアップグレードしようと 「Well-being (ウェルビーイング)」の考え方を取り入れた住宅リフォーム・リノベーションへの関心が高まっています。

しかし、日本の住宅は ひとむかし前と比べれば 住宅寿命や住宅性能は向上していますが 住宅先進国のなかでは まだまだ住宅寿命は短く 住宅性能に至ってはギリギリのレベルであり 一般的な住宅リフォーム・リノベーションでは 住宅先進国並みの住宅寿命や住宅性能を持つウェルビーイングな住まいを実現することが難しいと言えるでしょう。

ここでは 日本の住宅が抱える 室内の温度差、風通し・換気の悪さ、結露によるカビ・ダニの発生といった住まいの問題・トラブルが原因で起こる家族への健康被害や体調不良を防ぐためのウェルビーイングな住宅リフォーム・リノベーション方法をご説明します。

① ヒートショック・熱中症対策

住宅先進国と比べ 住まいの断熱性・気密性が低い日本では、急激な温度変化によって血圧が上下に大きく変動することで身体に大きな負担がかかってしまうヒートショックや気温の上昇により体温調整機能がうまく働かなくなる熱中症による死亡者数が毎年高い水準で推移しています。

人間の身体は、寒さを感じると 体温の低下を防ぐため 身体をブルブルと震わせて 熱をつくり出し 体温を維持しようとします。さらに 血管を収縮させて血流を減らすことで 体内の熱が逃げてしまうのを防ごうと働きます。

反対に 暑さを感じると、体温の上昇を抑えるため 発汗や血管を拡張させて血流を促すことで 体内に溜まった熱を外へと逃がし 体温を維持しようとします。

ヒートショックは 温度差が10℃以上ある寒暖差の激しい浴室・洗面所・トイレなどで起こりやすい症状とされており、熱中症は 環境省が定める「暑さ指数(WBGT)」によると 室温28℃以上 湿度60%以上で起こりやすいとされています。

ヒートショック・熱中症対策リフォームポイント

ヒートショックは 急激な温度変化により血圧が急降下と急上昇を繰り返すことで身体に大きな負担がかかることで起こる症状であり、熱中症は 気温・湿度の上昇や日射熱・輻射熱により 体温調整機能が正常に働かなくなることで発症します。

ヒートショックと熱中症 どちらも共通して「温度」が原因で起こりやすい疾患であることから、夏は涼しく 冬は暖かな 冷暖房効率の良い住まいづくりを目指すことがポイントになります。

冷暖房効率の良い住まいづくりで もっとも大切なことは「住宅の断熱化」です。

断熱とは 言葉の通り“熱を断つ”ことを目的とする住宅性能であり、住まいの外側から内側へと「暑さ・寒さ」が伝わるのを遮るだけではなく 住まいの内側から外側へと「冷気・熱気」が 逃げてしまうのを防ぐ役割があります。

住まいの断熱性能を高めることで、外気温の影響を受けにくくなり 住まいの冷暖房効率が改善され つねに住まい全体を住み心地の良い快適な温度で保つことができるようになります。

さらに 冷暖房のエネルギー消費量が減り 家庭からの二酸化炭素排出量の削減や光熱費の節約にも繋がります。

② シックハウス症候群・化学物質過敏症対策

住まいの断熱性を高めることは ヒートショックや熱中症対策に有効ですが、断熱性能が本来の力を発揮するためには 気密性能も一緒に高めなければなりません。

しかし、住まいの気密性能を高めてしまうと 建材や家具などから発生する「VOC (揮発性有機化合物)」が 室内の空気を汚染し シックハウス症候群や化学物質過敏症といった健康被害を引き起こす恐れがあります。

シックハウス症候群とは、住宅をはじめ建物内で起こりうる さまざまな健康障害・体調不良の総称であり VOC、カビ、ダニ、細菌、ハウスダストなどによって 室内の空気が汚染されると発症し 住まいから離れると症状が和らぎます。

シックハウス症候群の主な症状は 頭痛、鼻水、鼻づまり、めまい、吐き気、咳、粘膜の乾燥、倦怠感、皮膚のかゆみ、蕁麻疹、湿疹など 多岐にわたり どのような症状が現れるのか1人1人 異なるうえ 花粉症や睡眠不足などに よく似た症状であることから 病院へは行かず放置してしまうご家族も少なくありません。

また シックハウス症候群が悪化すると ごく少量の化学物質でも過敏に反応してしまう化学物質過敏症を発症してしまう恐れがあります。

化学物質過敏症になってしまうと 洗剤、柔軟剤、香水、アルコール消毒剤、芳香剤といった日常生活でよく使われる日用品・化粧品にも敏感に反応してしまい 頭痛、感覚異常、皮膚炎など さまざまな健康障害・体調不良を招く原因となります。

シックハウス症候群・化学物質過敏症対策リフォームポイント

シックハウス症候群と化学物質過敏症への対策として 改正建築基準法の規定により「シックハウス対策」が強化されました。

これにより 2003年7月1日以降に建てられた住宅では 厚生労働省にて策定された「揮発性有機化合物の室内濃度指針値」により 住宅リフォーム・リノベーションを実施する際には 総揮発性有機化合物の室内濃度指針値の暫定目標値を参考に できる限り 規制対象となっている化学物質を含まない建材を使用することがポイントです。

揮発性有機化合物を含まない主な建材として、

  • 「F ☆☆☆☆ (ホースター)」認定を受けた建材
  • 天然無垢材、珪藻土、漆喰といった自然素材
  • 日本建材・住宅設備産業協会 独自基準「4VOC基準適合」の建材

などが挙げられます。

家族の健康を守るためにも シックハウス症候群や化学物質過敏症の原因となる 人体に有害な化学物質の使用が規制された建材または化学物質を一切含まない自然建材を選ぶようにしましょう。

なお 住宅リフォーム・リノベーションを実施後 しばらくのあいだは 化学物質の発散が増えますので、こまめな換気と通風を心掛けるようにしましょう。

③ 喘息・アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患への対策

日本のアレルギー罹患者数は 第二次世界大戦以降 年々増加傾向にあり 2005年には日本人の3人に1人、2011年になると2人に1人の割合で 何かしらのアレルギー疾患を患っていると言われています。

アレルギー疾患とは、「アレルゲン」と呼ばれる ウイルス・細菌といった感染性微生物やハウスダスト・花粉などの異物に対して 免疫が過剰に反応してしまい 自分自身の身体を傷付けてしまうことです。

アレルギー疾患には 喘息、アトピー性皮膚炎、薬剤アレルギー、食物アレルギー、アレルギー性鼻炎など さまざまな種類があり 症状・経過も多様な疾患であるため 治療・完治が難しいとされています。

とくに 幼いお子さまの居る子育て世帯では 住まいに起因するアレルギー疾患によって「アレルギー・マーチ」を発症する恐れがありますので 注意しましょう。

アレルギー・マーチとは、乳幼児期の乳児発疹やアトピー性皮膚炎から始まり 食物アレルギー、喘息、アレルギー性鼻炎と 子どもの成長に合わせて 次々と異なるアレルギー疾患の症状が現れる現象になります。

アレルギー・マーチは 複数のアレルギー症状を併発する場合と さまざまなアレルギー症状が 現れたり消えたりする場合があります。

非常に厄介なアレルギー疾患ですので 事前の予防・対策がとても重要です。

住まいに起因するアレルギー疾患対策リフォームポイント

喘息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎など 住まいに起因するアレルギー疾患の予防・対策の一環として住宅リフォーム・リノベーションを実施する場合、

  • 室内の空気を汚染するVOCや化学物質を含む建材や塗料を使用しない
  • アレルギーの原因となるダニ・カビの発生に繋がる結露・湿気対策を徹底する
  • 住まい全体を新鮮な空気と入れ替える効率的な換気・通気設計

この2つがポイントになります。

すでに ご家族のなかに アレルギー疾患を患っている人がいる場合、住まいの断熱性・気密性を高めることでアレルギーの症状や発生リスクを緩和することができます。

しかしながら、住まいの断熱性能にはグレードがあり グレードが高ければ高いほど アレルギー症状の緩和や発生リスクを抑えることはできますが、同時に気密性能も高めなければなりません。

住まいの気密性能が高くなると 住宅内の隙間が無くなり 隙間風や外気温の影響を受けにくくなる、冷暖房効率が良くなり光熱費の節約に繋がる、湿気を含んだ空気による 結露の発生を防ぐ、住まいの断熱性能を高められる といったメリットがある一方、換気性能と通風性能が不十分であると 住宅内に汚れた空気が充満し アレルギー疾患を誘発する原因となります。

住宅リフォーム・リノベーションにて アレルギー疾患の予防・対策をお考えの際は、住まいの換気性能と通風性能の見直すことをおすすめします。

ウェルビーイングな住宅リフォームで 家族の健康を守りましょう。

新型コロナウイルス感染拡大をきっかけに 自宅で過ごす時間が増えたご家族にとって「ウェルビーイング」の考え方は 家族の心と身体の健康を守るために欠かせない要素となっています。

四季彩ホームでは、日本の住宅が抱える 室内の温度差、風通し・換気の悪さ、結露によるカビ・ダニの発生といった住まいの問題・トラブルが原因で起こる ヒートショック、熱中症、シックハウス症候群、アレルギー疾患などの健康障害や体調不良を未然に防ぎ 住み心地の良い快適なウェルビーイングな住まいへとアップグレードする住宅リフォーム・リノベーションプランをご提案しております。

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